表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逆鱗のハルト  作者:
逆鱗のハルトⅠ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

128/847

意を決するので。①

すみません、

どういうわけかタイトル欄が入力できず…

するとタイトルは必ず入れてね!ってなって アップできず……

あきらめて寝ました(・_・;)


毎日更新しています。

21時から24時が目安です!

こちらは20日分の投稿です。

翌日。


「待たせたな」

戻ったオドールは、騎馬隊を連れていた。


うん、どういうわけか……騎馬隊だった。 


その数20はいるだろうか。

しかも、誰も騎乗していない馬も同じくらい連れている。

徒歩だった冒険者を含めても、全員が馬で移動出来そうだ。


見たところ、揃いの武装だし、騎士団に所属してるのかな?


「オドール、この人達は?」

俺はディティアとフェン、ラムアルと並んで、その騎馬隊を見ていた。


白い服に、艶消しの銀色の鎧。

同じ艶消しの兜で、剣と弓をそれぞれ装備している。


「彼等は国境に配備された王国騎士団の騎馬隊だ、逆鱗の」

「へえ」

隣にやってきたシュヴァリエが、にっこりと語る。

その後ろに、イルヴァリエが影のようにくっついていた。

俺は適当に返事をして、騎馬隊を眺める。


「……閃光のシュヴァリエ」


その内のひとりが、騎馬隊の中から歩み出てきた。

兜を外すと……んん?


銀の髪、蒼い眼のイケメンが。

またシュヴァリエみたいなのが出てきたぞ。


長めのストレートヘア、眼は切れ長。

面影はシュヴァリエに似ているし、どう見ても血縁者だろう。


「やあ、カルヴィエ」


手を上げたシュヴァリエは、カルヴィエとやらと握手をする。


「久しいな」

「そうだね。剣術闘技会にも来てなかっただろう?」

「ああ、ちょっと気になる輩が出入りしていてな。……ひどい試合だったと聞いてるが?」

カルヴィエは後ろのイルヴァリエをちらりと見た。

全く表情を崩さないせいか、ちょっと恐い。

イルヴァリエは首を竦めた。

「私の未熟さ故、その試合では騎士としてあるまじき行いを……」

怒られたかのように小さくなるイルヴァリエに、カルヴィエは口元を小さくゆるめた。

「いい、怒ってるわけじゃない」


いやいや、あんためっちゃ恐い顔してるって。

思わず、イルヴァリエを擁護したくなった。


「おや、そこにいるのはもしや疾風か?」

カルヴィエは今度はディティアを見て言う。

「……ディティア、知り合い?」

「えっ?…いや、うーん?」

聞くと、彼女は首を傾げる。

「すまない。シュヴァリエから聞いたことがあってな。……初めまして、疾風のディティア。私は国境警備を任されている、シュヴァリエの従兄にあたる」


はあ、なるほど。

俺はやたらキラキラした騎士団長を思い返す。


「あ、もしかして騎士団長バルハルーアの息子?」

すると、ややこしいことに、ラムアルが突っ込んできた。


「こちらはヴァイス帝国のラムアル皇女だ」

シュヴァリエがすかさず紹介する。


「ああ、貴女が武勲皇帝の長女の」

カルヴィエはにこりともせず、坦々と述べた。

「そうよ。ふうん、中々鍛えてそうね」

「誉め言葉と受け取ろう」

「もちろんよ!今回は手伝ってくれるのね?」

「ああ。出入りする気になる輩が、恐らくダルアークとやらだからな」

「なるほどね、じゃあそれなりに下心あっての参加ってわけね」

カルヴィエは頷いて、シュヴァリエに向きなおった。

「そういうわけだシュヴァリエ。我が隊、大規模討伐部隊に使うと良い」

シュヴァリエは頷くと、オドールに言った。

「ギルド長、ご協力感謝する」


俺達は戦力をかなり補強することに成功し、明日、出発することになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ