大好きな彼女となら一緒に居られるだけでいい(200文字小説)
「今日はあまりお話しできませんでしたね…」
飲み会の帰りの彼女が呟く。
「一緒に居られただけで幸せだよ」
飲み会のメンバーは僕の知らない人が多かった。
彼女に誘われて参加した。
人気者の彼女は忙しそうだった。
店を出てみんなを見送ってから彼女が言った。
「一緒に帰りましょう」
「じゃあ、手をつなごうか?」
「はい!」
声を弾ませる彼女。
僕が手を差し出すとギュッと握り返す彼女。
「いつもありがとうございます」
「好きだよ」