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200文字小説集 vol.2

大好きな彼女となら一緒に居られるだけでいい(200文字小説)

作者: 日下部良介

「今日はあまりお話しできませんでしたね…」

 飲み会の帰りの彼女が呟く。

「一緒に居られただけで幸せだよ」



 飲み会のメンバーは僕の知らない人が多かった。

 彼女に誘われて参加した。

 人気者の彼女は忙しそうだった。


 店を出てみんなを見送ってから彼女が言った。

「一緒に帰りましょう」

「じゃあ、手をつなごうか?」

「はい!」

 声を弾ませる彼女。

 僕が手を差し出すとギュッと握り返す彼女。



「いつもありがとうございます」

「好きだよ」




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― 新着の感想 ―
[一言] 可愛いおはなしですよね。 読んでいて、胸がキュン!てしました。
[一言] 甘い恋愛小説ですね。ただよく考えると、手を握っただけ。それでこんなにラブラブに思えるのだから、すごいです。
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