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目覚め
私はその後、男に何か薬をかがされたようで。
身体から力が抜けて、意識も飛んでしまった。
気が付くと、私は(この城での)自分の部屋のベッドに寝かされていた。
朝日が、眩しかった。
あの後、ラウル率いる衛兵隊が医務室に突入し、私とリンを救ってくれたのだそうだ。
危機一髪。
マークはそう言った。
今にも泣きそうな顔をしていた。
実際、私の見舞いに訪れた国王王妃両陛下は、傍から見たら大げさなほど泣き崩れた。
「本当によかった…」と。
その様子を朦朧とした意識の中で認識しつつ、私は思った。
よかったのかしら……
だって私、また、死に損なってしまった……




