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答え
持ちつ持たれつ。
全員が幸せなんて、あり得ない。
お互い少しずつ妥協して、犠牲を出し合って、助け合って。
そうして何とか生きてゆく。
それが、自らの意思と関係なく、
大きな力によって、そうさせられていることになど、
気付きもせずに………
それに抗う人は、
その他大多数の人々には、奇異に見えるらしくて。
私を完全に理解してくれる人など、
いないだろう。
そうだとしても。
今まで、自分の命や心を、
誰かに支配されることが、世界の終りみたいに、考えてきたけれど。
この命と、心。
せっかく、この世に貰い受けたのだから。
私の、好きにしよう。
私が捧げたい人に、捧げよう。
私が共有したい人と、共有しよう。
私が守りたい人のために、使おう。
私は、ロッダが合意の意を表明すると、
微笑んで「ありがとう」と言った。
そして踵を返して、リンの元へと走り寄った。
左手を吊っているせいでバランスを崩した私を、
リンは何とか受け止めようとして、二人とも床に倒れ込んだ。
―――生きることから、逃れられないのなら。
「リン、大好き」
大切な人のために、生きてゆきたい。
リンは面食らった顔をしている。
私の言葉に込められた意味に気付くことは、ないだろう。
それでもいい。
私も、あなたを完全に理解することなど、できはしない。
それでもいい。
あなたを、愛しているから………




