第七話 世界を知りガルドから恩義を受ける
馬車に乗せてもらっている間に、この世界のことを色々聞かせてもらった。
この世界は、11の国と地域で構成されているらしい。
名前がややこしかったので、今回は省略させてもらうが、戦争状態にある国もあるらしい。
どこの世界でも、人間は争うものだ。
「地域」と書いたのは、魔王領があり、独立しているからである。
正式には国として認められていないらしい。
けれども、その魔王は比較的温厚で、自ら戦争を仕掛けることはないという。
……いい魔王もいたものだ。
それぞれの国に通貨はあるらしいが、どの国でも使える共通通貨が「クレド」らしい。
商人はクレドで交易を行うとのことだ。
今向かっている町は、ヴァルディア商王国のリムベルクという町らしい。
小規模ながら商人の往来が多く、流通もそれなりに活発な場所だという。
「この国で一番大きい都市はどこですか?」
と聞くと――
「王都とグランマルクがあるが、王都に行くのはおすすめしねえな」
とのことだった。
王都では、現在、勢力争いが起こっているらしい。
そんな話をしているうちに、いつの間にか町に着いていた。
町の入口には門番がいて、何か許可証の提示を求められていたが、
特に問題もなく通過することができた。
馬車は近くの宿場で止まった。
「着いたぜ。今日はありがとな」
「いえいえ、困ったときはお互い様です」
別れようと思ったが、宿の場所が分からない。
場所を聞こうとすると――
「それなら、うちに泊まっていきな。宿は安くても10クレドはするが、金は足りるのか?」
とのことだった。
……確かに、金が足りないのは事実だ。
……そんなに分かりやすいのか、俺。
いや、この格好だ。どう見ても所持金がなさそうに見えるのかもしれない。
お言葉に甘えて、泊めてもらうことにした。




