第三十話 支配へ
一部の人にはネタバレになってしまいました。
少し話を追加、変更している部分もあります。
今後はこのようなミスがないようにいたします。
原文
かなり批判を受ける展開になっていると思います。
後書きで詳しく書くとはおもいますが、これからの展開は荒れるかもしれません。
正直かなり迷っています。
こたつを買うといった人は30人もいた。
みんなお金持ちなんだな。
これで60万クレドを確保した。
この世界に習って後払いにした。
なんで買ってしまったんだ、って後悔される前に作って売ってしまおう。
幸い材料はまだまだ余っている。
その日のうちに5つのこたつを作ることができた。
インベントリに入れて購入元へ届ける。
10万クレドを入手できた。
順調に進んでいる。
そんなことを思っていた。
その日の夜。
店を閉め、三人で簡単な食事をしていたときだった。
扉が、壊された。
「動くな」
低い声。
振り返ると、黒装束の男たちが数人、店の中に入り込んでいた。
ただの強盗じゃない。動きに無駄がなかった。
「金だけ置いて消えろ。なら見逃してやる。」
リーダー格の男が淡々と言う。
なんでこいつら金が手に入ったことを知ってるんだ?まさか客に?
その言葉に、ソラの肩がわずかに震えた。
誰も何も言わなかった。いや、何も言えなかったのだろう。
何も言わなかったことに対してリーダー格の男は、
「そうか」
とだけ言った。
次の瞬間、男が踏み込んできた。
速い、だが自動解析が、動きを完全に捉えている。
一撃をいなし、足を払う。
床に叩きつけられた男が呻く。
だが、数が多い。
背後から気配がする。
そのまま体をひねり、肘で相手の顎を打ち抜いた。
男がぐらりと崩れる。
そう思った瞬間、視界の端で別の影が動いた。
低い姿勢。
足狙い。
跳び退くが、床すれすれを薙ぐ刃が靴の先をかすめた。
間合いが詰められる。
前、後ろ、横。
三方向。
「連携してやがる……!」
一人を蹴り飛ばし、壁に叩きつける。
だが、その隙を狙って別の男が踏み込んでくる。
重い一撃。
腕で受ける。
「ぐっ……!」
衝撃が骨まで響く。
力が違う。
ただのチンピラじゃない。
訓練されている動きだ。
「おらぁっ!」
さらに一人が突っ込んでくる。
刃を滑らせ、懐に潜り込む。
腹に一撃。
だが、手応えが軽い。
その瞬間、背筋に冷たいものが走る。
「っ!」
反射的に身を引く。
直後、首があった位置を刃が通り過ぎた。
危っぶな……
血が流れる。
殺しに来ている。
脅しじゃない。
本気で、ここで終わらせるつもりだ。
一歩間違えれば終わっていた。
じわじわと距離を詰められている。
仕方がない、一番近い男に突っ込む。
「はっ!」
斬撃を紙一重で避け、肩口に一撃を叩き込む。
骨の感触。
男が崩れる。
そのまま流れるようにもう一人へ。
だが、次の瞬間、横から強烈な一撃。
「っ!!」
受けきれない。
吹き飛ばされ、床を転がる。
肺の空気が一気に抜けた。
「がっ……!」
視界が揺れる。
無理やり体を捻った。そのまま転がって距離を取る。
最初の余裕はもうない。
それでも、視線だけは、鋭く男たちを捉える。
自動解析がさらに加速する。
相手の呼吸。重心。癖。
次の一手を、組み立てる。
今度は相手から攻撃を仕掛けてきた。
咄嗟に避けるが、刃が肩をかすめた。
熱い。
「逃げろ!」
二人に叫ぶ。
だが、そのとき。
男の一人が、にやりと笑った。
「もう遅い」
外から、さらに気配。
囲まれている。
逃げ場はない。
ただ店をやっていただけだ。
ただ、物を作って、売って。
それだけなのに。
男たちを見据える。
自動解析が、限界を超えて回転した。
動きが見える。未来が読める。
だが、次の瞬間
「きゃああっ!」
「……っ!大丈夫か!」
そこには、ソラが倒れていた。
「う、嘘だろ?」
「お、お姉ちゃんが、お姉ちゃんが!」
すぐに駆け寄る。血が出ている。
心臓は?動いている。
まだ間に合うはずだ。
「おい!逃げるぞ!今の叫び声で人がやってきたら大変だ!」
そういって強盗は逃げ出した。
そんなことよりもソラだ。血が出ている。
このままだと出血多量でショック死してしまう。
絶対に避けないと、血液型は?分からない、情報がない。
「おい!ソラの血液型は?」
「け、血液型ってなんですか?」
「くそっ!」
どうにかならないか?どうにか、
自動解析!なにか方法はないか!
【提案:インベントリ】
インベントリ内では時間が経過しないので死亡には至りません。
対象:ソラ・レイアスをインベントリに収納しますか?
当然だ!早くしろ!できることは何でもする!
その瞬間ソラは眼の前から消えた。
インベントリ内ではソラがいる。
医者、医者はいないか?
時間経過がないと言ってもどうなっているのか分からない。少しでも早く治療をしないと。
でも、強盗がやってくるのは今回で終わるはずがない。
「守れなかった。」
ぽつりと呟く。
力があっても、限界がある。何もかも足りない。
この世界は、理不尽に満ちている。
努力も、善意も、関係なく奪われる。
「許さない!絶対に!」
はっきりと言い切る。
「まずは、この国の医者を探す。そして、この国の裏を調べる。」
倒した連中の装備を見ながら言う。
見たことのない紋章。
統一された装備。どこかの組織だ。
「ソラが回復したら、他の国にも行く。」
「国外、ですか?」
「ああ。この国だけじゃない気がする」
もっと大きい。
もっと根が深い。
「全部、必ず潰す。」
静かに言う。
その言葉に、迷いはなかった。
今度は守るために。
生き残るために。
「もう、こんな思いはしない。」
血のついた手を見ながら、俺は呟いた。
原文
一気に1話で展開が変えてしまいました。
生存ルートを考えています。
魔力を出したので色々できると思います。
見守ってもらっても、批判していただいても構いません。
残り所持金
28万893クレド(+60万クレド)(−30万2000クレド)




