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元管理職、経済力で異世界を支配する  作者: わた


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第二十七話 大盤振る舞い

そろそろ大きく展開を変えようと思っています。

外食を終えて戻る頃には、やるべきことははっきりしていた。


「まずは、商品を作る」


そう口にすると、ソラとレナも真剣な顔で頷く。


レシピを確認してみる。

鍋、ナイフ、工具、コンロ。回収したであろうものからレシピが逆算されている、


まずは鍋を作ってみよう。

構造再編のスキルを活用する。

頭の中に“正しい形”が流れ込んできた。


この金属はここを削る。

この部品は組み直す。

この形が最も強度と効率に優れる。

頭の中で情報が流れてくる。


スキルを発動させるとインベントリ内の鉄が少し減って、一つの鍋が完成した。


歪みはない。

光沢もある。


「これ、新品じゃないですか?」


レナが驚いた声を上げる。


「いや、元はゴミのはずだ。」

「信じられません。」


ソラも静かに見つめている。

もう一つ、ナイフを作る。

こちらも同様に、無駄のない形に整えられる。


「売る場所が必要だな。」

「店、ですか?」

「とりあえず作業と販売ができる場所かな。」


クランへ向かい、空き部屋を確認する。

前に目をつけていた中心部の部屋はまだ空いていた。

「この部屋を借りたいのですが。」


受付が少し驚いた顔をした。

「こちらは作業用で少し広めですが……」

「問題ないです。」


むしろちょうどいいかも。


「あと、家の増築は可能ですか?」

「ち、ちょっと待ってください。まだお風呂の工事も終わっていませんよね?更に工事をするんですか?」

「どうせなら同時にしてもらいたいなと思ったんですけど。」

「一応、できないことはありませんが、どのくらいの部屋にしますか?」


「そうですね。まずは一階にもう一部屋、増築をお願いしたいです」


そう言いながら、頭の中で間取りを整理する。


「広さとしては、ベッドを二つ置ける程度で構いません。余裕を持って、簡単な収納が置けるくらいの広さだと助かります」


受付の女性は手元の書類に視線を落としながら、小さく頷いた。


「承知しました。一階に一部屋追加ですね。用途は寝室でよろしいですか?」


「はい。その予定です」


ソラとレナの方をちらりと見ると、二人とも少しだけ驚いたような表情をした。


「それと、もう一点お願いがありまして、」

「……まだありますか?」


わずかに警戒したような声になる。


「建物自体を、二階建てにしていただくことは可能でしょうか?」


一瞬、受付の手が止まった。


「に、二階建て、ですか?」


「はい。今後のことを考えて、拡張性を持たせておきたいと思いまして。現時点で二階部分は空でも構いませんが、基礎と構造だけでも整えていただければ」


言い終えると、受付はゆっくりと顔を上げた。


「……規模が一気に大きくなりますね」


「承知しています。その分の費用はお支払いします」


きっぱりと答える。


「……できないことはありません。ただし、工期は延びますし、費用もそれなりにかかりますよ?」


「問題ありません」


即答だった。決めたのはノリだったけどな。


「ずいぶん思い切りがいいですね……」


淡々と答えると、横から小さな声が入る。


「……あの」


レナだった。


「そんなに大きくして、大丈夫なんですか?」

ソラも静かに頷いた。


「いつか使う気がするからな。」


「確かに……作業場所も増えますしね」


受付が書類に何かを書き込みながら口を開く。


「では、一階に寝室を一部屋増築、さらに二階建てへの改修……という内容で進めますね」

「はい、お願いします。」

「内装の希望はありますか?」

「特にはないです。」

「かしこまりました」


書類がまとめられていく。


「工事はお風呂と並行して進めますので、多少騒がしくなりますが……」


「問題ありません」


手続きを終え、クランを後にする。

かかった費用はなんと、30万2000クレド。

思いっきり借金である。支払期限は相変わらず後払いなので助かっている。


さて、次に必要なのは設備だ。


棚、台、簡単な看板。

店らしくするための最低限を揃える。

ついでに、目についたカーペットも家用と2つ買った。


「それ、必要ですか?」


ソラが不思議そうに聞く。


「雰囲気は大事だよ。」


敷いてみると、部屋の印象が一気に変わる。


「……すごい」


レナが目を輝かせる。


「なんだか、お店みたいです」

「店だからね。」


商品を並べる。


鍋、ナイフ、工具。


どれも再生品だが、見た目は完全に新品だ。

価格を決める。

市場より少し安く。

だが安すぎないライン。

実質0クレドで入手したものだからな。

オーダーメイドもやることにした。


コンロも作ってみた。以前のようなものではなく小さいものだが。お値段は2000クレドだ。


自分で作って気がついた。コンロはガスではないエネルギーで燃やしている。どうやっているのかは不明だ。


でも、コレだけだと10万クレドも返すことはできない気がする。何か強みがないと。


そうだ!あれを作ってみよう。


次の日。

俺は店を開けた。

所持金

28万893クレド、(マイナス30万2000クレド)

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