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元管理職、経済力で異世界を支配する  作者: わた


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第二十六話 自動解析さん

自動回収の仕組みができたのはいいけれども、結局自分で歩かないと行けないのが現状だ。


スキルをソラに譲渡できたりしないかな。


そんなことを思っていると、自動解析が反応した。


【提案:権限分割】

一部スキルの機能を他対象へ委任可能です。


おおっと、思っただけで反応してくれる自動解析さん、ステキだ。俺が何も考えないでも勝手になにかしてくれるじゃないか。


さらに詳細が表示される。


【対象:信頼関係が一定以上の個体】

【共有可能:機能の一部のみ】

【制限:完全譲渡不可】


つまり、スキルそのものではなく、スキルの使い方だけを渡せるらしい。

視線をソラに向ける。


体力もあるし、動くことにも慣れている。回収役としては最適だ。


「ソラ、ちょっといいか?」

「はい?」

「今からスキルを渡そうと思う。」

そう言って、意識を集中する。


【人材管理】と【空間制御】を接続。

自動回収の権限をソラに割り当てる。


「え?」

ソラが自分の手を見つめた。

ソラのステータスを確認する。


――ステータス――

レベル:9


名前:ソラ・レイアス

年齢:18歳

身長165cm

体重47kg

さらに詳細


職業:従業員

住所:ヴァルディア商王国 リムベルク

解放スキル:【重量軽減】

貸出スキル:【強制転送】

――――――――――


これ、誰のインベントリに入るのだろう。

多分ソラのインベントリのはずだが、ソラはあいにくインベントリの無限収納を持っていない。


【提案:共有インベントリ接続】

貸出スキル使用時、収納先を指定可能です。


・個別インベントリ

・共有インベントリ(推奨)


※共有インベントリは使用者に依存せず、所有者に帰属します。


惚れちゃうかもしれない。こんな完璧なアシスタントがいるとありがたい。でも、あくまで提案までだ。勝手に行動はしないらしい。


もちろん共有インベントリにした。少しインベントリが広くなった気がする。∞+10とかなんだろう。


さて、準備は整ったのではないか。

早速仕事を始めよう。が、その前に昼飯だ。


時間が一瞬にも感じられる。やることが多かったからな。


そろそろ自炊したいな。

コンロが欲しい。


【提案:コンロ生成】

レシピ逆算よりコンロを生成可能です。


自動解析だ〜いすき。でも、コンロをもう一つ分解しないとコンロを作れないのではなかったのか?


【回答】

自動解析によってコンロの作り方を推測、改善させました。推測の部分のため成功率70%ほどです。


70%とはいえ、材料は揃っている。

試してみる価値はあるか。


「構造再編、コンロ生成」


次の瞬間、インベントリ内の素材が一斉に反応した。


鉄、銅、細かな部品が、一つに組み上がっていく感覚。


そして、目の前に現れたのはコンロ、

のはずだった。


「なんかデカくないか?」


明らかにサイズがおかしい。

家庭用どころじゃない。

ほぼ業務用だ。


【補足】

効率化のため、大型化しました。


「いや、聞いてない」


さらに、微妙に形も違う。

見たことのない構造だ。


【補足】

燃焼効率を最適化しました。

耐久性を向上させました。

加熱速度を向上させました。


「やりすぎだよ!」


恐る恐る火をつける。


ゴォォォォッ!!


「うおっ!?」


一瞬で炎が噴き上がる。

明らかに火力が強すぎる。


【警告】

出力過多の可能性があります。


「後出しで言うな!」


慌てて火を止める。

少し焦げた匂いが漂う。


二人は何も言わない。


やっぱり外食にしよう。

「そ、外で食べようか。」


ソラとレナは顔を見合わせて、小さく頷いた。


「……はい」

「そうですね」


どこか気を遣われている気がする。

いや、あれ見たらそうなるよ。


さっきのコンロをちらっと見る。

無言で鎮座しているが、どう見ても“普通”じゃない。


あれ、もうちょっとした兵器だろ。

視線を逸らして、気を取り直す。


「とりあえず、飯だ。腹減った。」


自動回収は止めていない。

さっきの騒ぎが嘘みたいに、静かに素材が集まっていく。


レナがふと周囲を見ながら呟いた。


「でも、少し不思議ですね。」

「何がだ?」

「さっきまで気にもしてなかったのに。こうやって見ると、街って結構、落ちているんですね。」


確かにそうだ。今俺のインベントリには鉄が何キロも収納されている。集めているのは鉄屑ばかりなはずなのに。再利用はするものだな。


「何食べます?」

「とりあえず、普通のやつにしよう」


思わず答える。


「普通?」

「爆発しないやつ」


一瞬の沈黙。


「……大事ですね、それ」

「大事ですね」


やけに深く頷かれた。


それはさておき、午後からは、いや

ご飯を食べ終わったら今度こそ働き始めよう。

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