第二十二話 レベルが大変なことになってしまった
スキル増やしすぎたかも。
市場での回収を一通り終えて、俺たちは商業クランへ戻ってきた。
コンロを分解すると、レシピの機能とスキルレシピ逆算が発動した。
もう一つコンロのを分解するとコンロのレシピが解放されるらしい。自分でコンロを作れるようになるのか。
インベントリの中には、壊れたコンロを分解して得た金属類がぎっしり入っている。
でも正直、少しやりすぎたかもしれない。
「これ、全部売るんですか?」
レナが不安そうに聞いてくる。
「まあな。試しにどれくらいになるか見てみたい。」
受付に素材を差し出すと、例の女性が軽く目を見開いた。
……あ、やっぱり多いのか。
「少々お待ちください」
鑑定が始まる。
沈黙の数秒がやけに長く感じる。
「……手数料込みで、合計、」
一瞬、間を置いてから、
「243,000クレドとなります」
「は?」
思わず間の抜けた声が出た。
横でソラとレナも固まっている。
昨日パソコン売ったときより遥かに多い。
利益増幅と分解スキルの相乗効果か?
それとも、この世界がガバガバなのか?
「買取いたしますか?」
「あ、はい。お願いします」
断る理由がない。
というか、断れる精神力もない。
受け取ったクレド札の重みが、やけに現実味を帯びていた。
すると突然、
レベルアップ!
レベルアップ!
レベルアップ!
「ちょ、待て待て待て」
頭の中に、連続で通知が流れ込んでくる。
止まらない。
レベル20……30……40……
「おいおいおいおい」
レベル50到達。
ソウマセイジのレベルが50になりました。
次のレベルまであと0/11400
スキル
【資産評価Ⅰ】→【資産評価III】
【市場予測Ⅰ】→【市場予測ⅡI】
【レシピ逆算】→【レシピ逆算III】
【再構築分解】が【価値変換】に進化しました。
【価値変換】
新機能
対象の持つ価値を再構築し、別の価値へ変換する。
使用には対象の分析が必要。
使用回数:3回/日
新スキル
【無限収納】
【時間加速】
【自動解析】
が追加されました。
スキルポイントが25貯まりました。
ようやく止まった。
「いや、どう考えても上がりすぎだろ。」
完全に想定外だ。
というか、怖い。
「す、すごいですね……」
レナが尊敬と困惑の入り混じった目でこちらを見る。
「ソウマさん、何者なんですか?」
「俺が一番聞きたいかも。」
本音だ。
「ソラ、回収、もっと増やせるか?」
ソラは少し考えてから、力強く頷いた。
「レナは販売と交渉頼む」
「はい!任せてください!」
異世界での起業。
初日でレベル50。大成功なのだろうか。
所持金
28万893クレド




