第二十話 二人を迎え入れる
仕事は始められませんでした。
次回からですね。
翌朝。
簡単に身支度を整えて、俺は家を出た。
ベッドの寝心地はそこまで悪くなかった。
まずは昨日考えた廃品回収を仕事にする。
商業クランで起業の手続きを行おう。
商業クランは、相変わらずそれなりに人がいる。
受付には、昨日と同じ女性が立っていた。
「あの、起業の登録をお願いします。」
「はい、商業登録ですね。5クレドになります」
財布の中身を確認する。
5クレドは100クレド貨幣で払った。
ここは必要経費だ。
「お願いします」
クレドを支払うと、受付の女性は小さく頷いた。
「では、商会名をお聞かせください」
一瞬だけ考えて、最初に思いついたものを答える。
「リビルド商会でお願いします。」
「リビルド商会ですね。登録いたしました」
あっさりだ。
もう少しこう、重みのあるものかと思っていた。
「これで、本日から商会としての活動が可能になります」
紙を一枚渡される。
どうやら簡易的な証明書のようだ。
「ありがとうございます。」
これで、ようやくスタートラインに立ったわけだ。
次にに向かうのは二人の元だ。
ソラとレナ。
回収、運搬、分解、販売。
自分一人だと時間がかかり過ぎてしまう。
あの二人に頼るとかなり楽になる。
どこまで任せるのかはここから考えよう、!
俺はそのまま、奴隷市場の方へ足を向けた。
昨日と同じ通路を進む。
少し慣れたせいか、周りを見る余裕も出てきた。
生活はできるが、豊かではない。
奥へ進むと、見覚えのある商人がこちらに気づいた。
商人は小さく頷くと、鍵を取り出した。
「では、ご案内します」
扉が開く。
中にいた二人が、こちらを見る。
一瞬の沈黙。
姉の方が、息を呑んだ。
姉の方も、ほっとしたように表情を緩める。
「ソラ・レイアスです。改めて、よろしくお願いします」
「レナ・レイアスです!よろしくお願いします!」
「ソウマだ。」
軽く名乗った。
「今日から一緒に働いてもらう」
二人は顔を見合わせてから、しっかりと頷いた。
「はい!」
「そんなに緊張しなくていいよ。ちゃんと飯と寝る場所は用意するから。」
それくらいは当然だ。
「その代わり、仕事はちゃんとしてもらうつもりだ。」
「もちろんです!」
少しだけ安心したような笑顔。
商人が口を挟む。
「では、引き渡しは完了です」
「ありがとうございました。」
二人を連れて外に出た。
外の光に、レナが少し目を細めた。
「外、久しぶりにでました。」
「そうなのか」
「はい、嬉しいです!」
少しだけ考えてから、俺は言う。
「とりあえず、家に行くか」
「はい!」
二人の声が重なった。
所持金2万7895クレド




