第十五話 風呂に心を乱される
お遊び回ですね。
スキル解放はありますけれど。
ニ◯リ的な雑貨店がこの世界にあるわけもないので、家具は家具屋で買うしかない。
服は今あまり持っていないので、タンスはいらないだろう。最低限欲しいのは洗濯機、冷蔵庫、調理用のコンロなど、机、それにベッドか布団あたりは欲しい。
洗濯機、冷蔵庫はないかもしれないがコンロはあるだろう。ガルドさんの家で見たからな。
このあたりで一番近い日用品店に向かった。
ベッドにこだわることはないが、何もない部屋で地面に寝るのもさみしい。
ベッドは800クレドだった。家賃の200クレド低いと考えると高いかもしれない。
同じ場所で机も買った。500クレドだった。そこそこ広く使いやすそうである。
家具はすべて運んでもらえるらしい。手厚いサービスである。
次に向かったのは市場。家電量販店がないので欲しい物がある場所はおそらく市場だろうと思ったからだ。
見て回っているがめぼしいものはない。この世界は魔法があるのだろうか。クランの人たちはスキルは持っていた。
だが火や水を出すような魔法は見たことがない。あったら便利なのだが。
ないものを嘆いても仕方がない。スキルがあるのだからもしかしたらあるのかもしれない。レアスキルの可能性もあるが。
その時はその人に協力してもらおう。
そう思っていたその時、今一番欲しかったものが目の前に現れた。
次の瞬間視界に飛び込んできたそれを見て、
「風呂だ!!」
思わず叫んでしまうほどには風呂に入りたかったのだろう。実際もう2日も入っていないのだから。
風呂と言ってもバスタブである。水道はどうやってつなぐのだろう。わからなきことが多いので話しかけてみる。
「すみません。そちらの商品はバスタブですか?」
するとその商人らしき人は
「お目が高い!こちらはバスタブ!あなたも家でお風呂に入りたくはありませんか?」
「入りたいです!」
勢いに押されたのか商人は若干引いている。
「そ、そうですか。いまならお安くして30000クレドでいかがでしょう?」
高っか!いくらなんでも高すぎる。所持金をだいぶ超えた金額である。こんなときのためにスキル値切りがあったのか。スキルポイントを1残しておいた自分に感謝だな。
人前で急にパソコンを取り出すのは変だが、そんな恥よりも風呂だ。スキル値切りを解放する。
スキル値切りが解放されました。
スキル値切りIIが解放可能になりました。
残りのスキルポイントはありません。
これでどこまで変わるのか。もう一度商人に話しかける。
「もっとお安くなりませんか?10000クレドなら買うのですが。」
「10000なんてとんでもない!20000でならお売りできます。」
スキル利益増幅Iの効果が2倍だったことを考えるとおそらく15000あたりまで下げられるはずだ。
「15000でどうですか?」
「18000なら」
「そこをなんとかお願いします!」
「がんばっても16000ですね。これで限界です。」
ここが潮時だな。
あまり粘りすぎると良くない。ほぼ半分だ。
そんな攻防のすえ、マイホームと同じ日にマイバスルームが家にできることになった。
風呂のために水道の工事があるため風呂に入ることができるのは1週間後のこととなるのをこのときの俺はまだ知らなかった。
残り所持金
1万5900クレド




