第十二話 生計を立てる方法を考える
人権の問題があるかもしれませんがフィクションなので。
「これ、上がりすぎじゃないか?」
自分でも引くくらい順調だ。
金も増える。レベルも上がる。スキルも増える。
でも、クランの受付が、さっきほんの少しだけ違和感のある反応をしていた。
このまま続ければ、間違いなく目をつけられる
何か他のことで生計を立てられないか。
周りを見渡してみる。
道端には壊れた道具や、使えなくなった物が転がっている。誰も気にしていない。
そうだ!いらなくなったものを回収して分解して売ればいいのでは?
ちり紙交換、廃品回収、リサイクル。現代の社会ではマストなことだ。
問題は、人手だ。
一人で全部やるのは大変だ。
回収して、運んで、売って。
さすがに手が回らない。
「……誰か手伝ってくれる人、いないかな」
ガルドさんに手伝ってもらうわけにはいかない。
どうすればいいのだろう。
この世界に人件費高騰があるのかわからないけれども給料を払い続けるのは大変そうだ。
一緒に働いてくれる共同経営者的な人が欲しい。できれば裏切らない。
そういえば昨日ガルドさんとお酒を飲んでいるとこんな話があったな。
「どうしてあの道で立ち往生していたんです?」
「実は馬車が襲われたんだよ。」
「盗賊にですか?」
「奴隷だ。」
「ど、奴隷?」
「ああ、この国には奴隷が多くいるぞ。別に待遇は悪くないぞ。」
ガルドさんの話を聞く限り、奴隷制度は自己破産や職がない人、お金がない人たちの社会保障的なものらしい。
奴隷の人権は暴力、命に関わらないならばないものとするようである。奴隷主はしっかりと衣食住は保障しなければならない。
健康で文化的な最低限度の営みを送る権利である。
ある意味国が予算を出さないでいい点においてはなんとも言えない制度かもしれない。
「なんで襲われたんです?」
「全部の奴隷じゃないが、ギャンブルで破産して奴隷になったような奴もいるんだよ。そういう奴は犯罪をすることがあるな。」
危険な奴隷もいるもんだ。
注意しておこう。
そう思ったことを思い出した。
奴隷なら裏切られる心配も少ないか?
いくらで買うことができるかによるが一人買ってみるか。
まあ、その前に自分の衣食住だな。




