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3(ク)

ラテスは今日が迎え人がくるって、


荷物はそんなにないから、バック二つにまとめて、家の中で待ってた。


昼過ぎな頃、やけに賑やかな外の声に、ラテスはソファーから立つ。


「来たみたい、いくぞ」

ラテスがバックを背負って外へ出た。

俺も外に出て見ると、

村の門の前で馬車を止めて、兵士も何十人、、、門の前に列を並んで、如何にも兵士って感じ、

これ、ほんとに迎え?


馬車からすっげー綺麗な服をきた女の子が出てきた。


「僕の元婚約者のイグネット、親が死んだらもうそういう話もパーしたと思う、僕はそういう伝がないから、彼女に手紙で頼んだ」


すっげー綺麗な人だな。

おいおい、もしかして親御が死んでなかったら今頃彼女と結婚してたん?


「そういうのに興味ないって、ほら早く行くぞ」

拗ねたような表情で馬車へ歩くラテス。


あれに、乗る?

まじのまじで?

粗相をしたら首チョンぱされない?



「怯えんな、心配しなくていい。

それより、あの娘こっちを待ってるんだ

待たせたほうが怒らせると思うが?」


あ、ちょ、ちょっと待ってよ、

そんなに早くないって!


俺はバックを抱きしめながらラテスの後を追う。最近弟が農作業を手伝ってから、俺はずっとラテスの家で引きこもって、体力がだいぶ落ちた。

でもまさかここまできついとは


はぁーはぁーしながら、馬車の前のお嬢様に近づく、すると周りの兵士がスッと睨んできた


ひぇ!

あ、やべぇ、もう少しで漏らす所だった


お嬢様がラテスに近づき、


「お久しぶりです、ラテス様、

お父さまから色々とお聞きしましたわ、

ご愁傷さまです、、、ところで、そちらの一般人が手紙の?」

と話した


俺のことはもう話したみたい


「クライスだ、

繊細な子ですから、くれぐれも怯えさせるなよ?特にイグネットの私兵たちとか、怖い顔」


お嬢様は目を細めて俺を一目みるや、扇で口を隠した。

なんか圧感じるんだが、

こういう圧的なものには弱いなんですが、、、


「さあ、クライスさま、早くお乗りになられて?ラテス様に会える機会をくださった方ですから、一番乗りは譲りますわ」


激萎えの末、一言も出せずに、俺は言いなりになって、馬車のはじっこに身を縮んだ。


「じゃあ僕は彼の隣りだ」

ラテスは俺の隣りで座り、お嬢様と談笑し始める。

その光景をみて、わが子だと思ったラテスも実は友達がおり、全然ぼっちじゃないと思い知った。

つまり本物の真なるぼっちは俺だけ。


痛ましい事実が突き刺さってくる。

退屈しのぎに目を閉じて仮眠することにした。

昨日緊張であんまり寝てなかったから、

この機会に寝よう。


ーーーー寝た。

爆睡という表現のほうが近いだろう。


そして、起きた。

ぱちんと目を開ければ、

し、知らない天井、、、!?


異世界展開である。

これはもしかして、もしかすると、誘拐?


いや俺を誘拐しても意味ないけど、、、農民の子を誘拐しても一文の価値もないが、、、


体を起こして周りを見る、

やたら豪華なベッド、

やたら豪華な窓にテーブル、

やたら豪華な本棚、

やたら妙なーー俺の着ている服。


ピンクな服、ふかふかしてるし、

ふりふりの縁がついてるし、

寝巻きだ、間違いない


よし、脱ごう。

俺が言うのも何だが、女が着る分には愛敬が良くて「可愛い」って言えるが、

野郎が着るとすれば、気色悪にすぎる。


ていうか何故にピンク?

別の色なかったんか?


早よ着替えるか。


服を入れてるであろう棚を調べる。

女用、ドレス、ドレス、ドレス、ドレス、下着、下着、それと同種類の寝巻き複数、

これしか入っていなかった。

男が着れるもの、一着もなかった。


ダメだ、一着もないそ!

クソ、もう四の五の言わずに、

とにかく今は脱出をーー



ガシャン


扉が開かれた。



「おやおや、クライス、もう起きたのかい?」

そこに立ってるのは、

執事の格好をしているラテスだった。


おい!ここはどこだ!

なんだよこの服!ふざけんのか!?


「ん?」


こ、コイツ、惚けやがって!


「あ、なるほど、この服が気に食わないのか。クライスの服は、イグネットが選んだ、

由緒正しき貴族の服なんだよ

どこが気に食わないのかい?」


いやいやいや、これ、

このふりふり、貴族って、え?

ウソだろう?


「何もウソは言ってないが?

それと、もしこの服装について文句を言うならば、イグネットに言ってくれ、僕にはこの服装について何一つ文句を思い浮かばないのだ


こんなに、"可愛い"じゃないか'?」


ラテスは一歩近づいた。

俺は悪寒がして、鳥肌で一歩ひいてしまった。


わかったわかった、近づくな、そこにとまれ


「そう?どうしたんですか?

一緒に寝ている仲じゃない、水臭いぞ?」



ち、近づくな、、、よるな、、、!


寝巻きを踏んで俺はバランスを崩して、前のめりに倒れーーーはしなかった。


「おっとと、危ないじゃないか」

どうやら倒れる寸前、ラテスが俺を受け止めたようだ。


いや、あの、ありがとうだけどよ、ラテスや

一つ聞きたいけどさあ


俺にこんな服を着させたのって、誰?


「僕よ?当然

イグネットは男の裸なんて見れない、使用人に手伝うほど、クライスはそんな位の高いじゃない、もちろん僕もだが。

自然に、クライスを連れてきた、僕が着替えさせることになる」


気持ち悪くないか?

その、普通に下着も取られたようですが 、、、


「いええ?何が?

ああ、問題ないよ?しっかり処理しましたよ

ええ、心配することなど、何もない」


俺はぞっとした。

ま、まさか、今まで避けてきたが、

もしかして、ラテスはホーーー


「パンツが汚いのを心配してるでしょう?

大丈夫ですよ、使い捨ての手袋をつけて脱ぎましたから」


ラテスは笑顔でそう答える。

そのまま俺を腕から解放して、何もなかったように三歩下げた。


ーーーモ、じゃなかったのか?


よ、よかった、、、


「それより、荷物はもう片付いたよ

この部屋で寝る?それとも僕の部屋で?」


もうなのか、どれくらい寝たんだよ俺は、、、


ラテスの部屋、一回見にいく

正直こんな場所で寝るのはごめんだ、なんかムズムズする


「そう?じゃあ行こっか」


廊下には一人もいない。

おどおどしながらラテスについていくと、普通の部屋に到着した。


荷物が窓のしたに置かれて、その隣りは本を積まれた机。机の向かいに、壁に沿ってソファーが一つ、壁の上は 、、、俺の寝顔の絵?が置かれてる


ベッドはさっき俺が寝た奴と同じだ。

服の棚に

ーーー良かった、女性用が一つもない。


んで、なぜ俺の絵が?

しかもこの服を来てるし、、、


まさか!


「ええ、クライスが寝てる時に絵師にイグネットの専属画家に依頼したんだ、良い出来でしょ?」


この部屋に住むとなると、自分の寝顔を見ないといけないのか、、、嫌だな、、、


「じゃあ僕の絵に変わる?」


ラテスは棚の中からもう一つの絵を取り出した。ラテスが寝てる俺を抱きしめる絵である。

つーか!壁のあれ!この絵から切り取ったものじゃねえか!


怒りプンプンしたけど、結局絵を変えた。

自分の顔なんてずっと見たら狂うわ。


、、、、ん?よく考えたら、なんか、変じゃない?

なんだろうこの違和感、、、まあいっか。


お嬢様の家の厨房に訪ねた。

何故かお嬢さんって呼ばれた、あ、寝巻き着替えてなかったわ。

ラテスに着替え貰えるの忘れてた。


料理してるのを見学中ーー


なんだろう、油も塩も野菜もいるけど、

全然食欲が唆らない !

あ、そっか!


塩みだ。


塩が、うま味が圧倒的に足りないんだ


これじゃあラテスが残す、、、

仕方ないので、厨房を借りて唐揚げを多めに作った。

コックたちが驚いて口が止まらず、結局もう一回作るハメになった。

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