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ショートショート3月~2回目

芽は食べてもいいのか問題

作者: たかさば

 どうにもこうにも抜けない癖というものは…あるものだ。


 私の場合…芽を取ってしまう癖がある。


 玉ねぎを買ってきて、すぐに使わないと伸びてしまう、黄緑色の、芽。

 ニンニクを買ってきて、すぐに使わないと伸びてしまう、黄緑色の、芽。


 外に伸びていない、実の中にあるやつが気になる。


 玉ねぎを割って緑色の芽があるのを見つけると、どうも気になる。

 ポイとつまんで、三角コーナーに入れてしまう。

 ニンニクを割って緑色の芽があるのを見つけると、どうも気になる。

 ポイとつまんで、三角コーナーに入れてしまう。


 たぶん…イメージ的なものだとは、思うのだ。

 ジャガイモの芽と混同してしまっているふしがある。

 なんとなく、毒がありそうな、雰囲気があるというか。


 ただ…確かに芽を取れと言われた経験もあるのだ。


 居酒屋をやっていた大叔母さんの手伝いをしていた頃、毎日100個くらいのニンニクを刻んでいたのだが、その時確かに…にんにくの芽を取らされていた。

 確か…食感が悪くなるとか、言っていた。


 ニンニクの薄皮を剝いて、半分に切って、丁寧に芽の部分を取り除いて。

 実の部分だけを細かく刻んで、特製ダレに漬け込んだ…とっておきの餃子の薬味。

 めちゃめちゃ大人気で、たまにお客さんが空いた瓶を持ちこんで、たっぷり詰めてお土産に買って帰ったりしていた。

 作っても作っても品切れちゃって…大変だったのだ。


 来る日も来る日もニンニクを割っては芽を取っていたので…芽を取る動作が沁み込んじゃったんだろうなあ。

 芽を取っていた日々なんか20世紀の事なのに…いまだに癖が抜けないのである。

 ついつい、真っ白な部分に、黄緑色の物体があると…抜いてしまうという……。


 ニンニクの芽も、玉ねぎの芽も、食べても問題はないらしい。

 ただ、ちょっとばかりアクが強くて焦げやすいそうだ。

 ……やはり生の刻みにんにくを作る際は、取り除いた方が良い代物ではあるらしい。


 とはいえ、今は繊細な味を追求する必要は、ないわけで……。


 お客様にお出しする料理じゃないから、多少のアクなんか気にしなくていいんだけども。

 ついつい…癖で、芽を取ってしまう私がここにいる。


 なんかもったいないなあと思いつつ、気がつくと条件反射で芽を取ってしまうのだ。


 ……今後はなるべく、芽が出る前に調理するようにしよう。

 ……今後はなるべく、買いだめしないで、いる分だけ買うようにしよう。


 そんな事を、思いつつ。


「うん?!玉ねぎ三キロ198円?!やす!!」

「ちょ、見切り品のニンニク一袋300円?!青森産なのに安すぎる!!」


 ついつい、惑わされて翻弄されて手を伸ばしてしまう私が、ここに!!


 今日も、明日も、明後日も…私はきっと黄緑色の芽を摘んでしまうという、お話ですよ……。


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― 新着の感想 ―
[一言] まぁアレですよ…芽って牙に似てますからね、本能的に危ないモノとして排除しているのでしょう。
[一言] ニンニクの芽は、なんか、焦げちゃうので、私は取るようにしています。 でも、ニンニクの芽を炒めた料理とかありますからねー。あれはあれですごく美味しいんですよね。 実?と一緒に料理するのがいけな…
[良い点] 僕はあまり料理はしませんが、芽のついたままの玉ねぎやニンニクを食卓に出されると、正直「あれ、何で芽取ってねーの?」って思っちゃうかもです。何ででしょうね、別にいーじゃん、芽ぐらいって話です…
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