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転生魔剣士のエンジョイ生活  作者: 羽田とも
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1話 死亡からの神様のルーレット

初心者でありますのでご容赦ください。誤字脱字や感想等ある場合はお気軽にどうぞ。

  「異世界転生」



 男なら誰しもが夢見るものだ。



 神様からチート能力を貰って無双したり、

 武器を貰って魔王を倒す勇者に転生したり、

 ハーレムを作ったりと……




 どれも神様によって人外の力を与えられ苦労せず生きている様を見ていいなぁと思ったことだろう。


 だが現実はそう甘くない。


 異世界転生するわけでもなく日々生きるために仕事をする……そして人生を終えていく。

 誰しもがそう思っていることだろう。





 俺もそのうちの一人であったはずだったーーーー






「ここはどこだ?」


 真っ白な壁? いや、全体が白いのか。

 というかなんで俺がこんなところにいるんだ?


「☆#@&!*」


 なんか後ろから声がするな……


 振り向くと二人の八十歳くらいの白いひげの生えた老人が言い争っていた。

 二人の老人はとても顔立ちが似ていて黒いローブのようなものを身にまとっていた。

 あ……一人消えた。

 関わりたくはないがここがどこか分からないしな。


「すみませーん」


「ぬぉ!お主やっと起きたか!」


「ここってどこなんでしょうか?」


「天国と地獄の狭間じゃよ。お主は死んだんじ

  ゃ。」


「えっ……俺って死んだの?」





 ーーーーーーーー




 俺の名前は吉田正樹。二十二歳の普通のサラリーマンだ。高校も大学もいい所に入れたと思う。

 自慢じゃないが勉強は結構できたほうだと思う。まあ、実際それは母親や父親が教育熱心すぎて嫌々勉強をやらされていたからな……そのおかげで勉強がくそ嫌いになった。来世ではもう勉強したくないな。


 だが感謝も少しはしてる。給料の良い会社に勤められることが決まったからな。


 自分の人生には結構満足していた。まぁ唯一の心残りは彼女いない歴=年齢だったという点だけだ。でもそんなことはあまり気にしていない…………あまり……


 なぜ俺が死んでしまったのか?


 この若さであるのに死んでしまったのは殺されたか病気のどちらかだろう。いや、事故という可能性もありえるか……それを考えるとキリがなくなってしまうのでその話はおいておこう。


 俺の場合は殺されてしまったというケースだ。


 休みだった俺は会社の給料やら預金通帳やらで銀行に来ていた。

 整理券を機械から貰ってぼーとソファに座って待っていた。

 数分経ってから番号が呼ばれたので立ち上がろうとした時、黒い服で黒い覆面をつけたいかにも怪しい男が入ってきた。

 その男は受付にいって拳銃をむけ


「金をこのバックに入れろ! さっさとしねえと ぶち殺すぞ!」


 と叫んだ。

 黒男が叫んだことで少女は怯えてしまったのだろう。びゃぁびゃぁうるさく泣き始めてしまった。

「黙れ!! 殺すぞ!」

 と黒男は怒鳴りつけ拳銃を向けた。当然、少女は泣き止むはずもなく、泣き続けていた。母親らしき人が必死に謝り続けていたが黒男は容赦なく、少女を殺そうと拳銃で発砲しようとしていた。


 俺は何を思ったのか少女を助けようと黒男に殴りかかった。黒男は驚いて避けることが出来ず顔面に俺の拳がクリーンヒットした。


 そのまま倒れるのかと思いきや倒れず、足を踏ん張って発砲してきた。幸いにも弾丸は腕をかするくらいだった。再度殴りかかったがいつの間にか黒男の手にはナイフがあった。まじかよ……


 黒男の顎を殴ると同時に自分の脇腹に痛みがはしった。


 黒男が倒れると同時に俺も倒れた。


 腹が死ぬほど痛い。意識が薄くなっていくのが手に取るようにわかる。周りが騒がしいなぁ。

 女の子はケガしてないかな。俺、こんなんで人生終わっちゃうのかぁ。


 死ぬ前ってこんな感じなのか……どんだけ勉強しても死んだら無駄になっちまうな。



 来世があったらもう勉強はこりごりだなーーーーーー


 そして、俺はあっけなく死んでしまったのである。





 ーーーーーーーー




「そういえば俺、そうやって死んだっけ」


「おぬしはずいぶんとあっさりしておるな」


 まあ死んじゃったことはもうどうしようもないしね。


「ところで俺は何で天国にも地獄でもないところにいるんですか」


「わしも知らん」


 いや、偉そうに言われても困るんですけど…


「本来はここに来るはずではなかったイレギュラーな個体なのじゃ。おぬしは」


「じゃあ、俺はいったいどうなるんですか?」


「しょうがないからわしの弟の世界に転生してもらうことで話がまとまっておる」


 さっきの話声はその話声だったのか。


「いや、今日の晩御飯を肉か魚かでもめていただけなんだけどのぉ」


 もしかしなくても俺の扱い適当すぎん?


「てか、心の中が読めるんですね」


「わしは神様じゃから」


 思いっきり変なおじさんだと思ってた。


「聞こえておるぞ… まあいい。何がともあれおぬしは異世界に転生することになったのじゃ」


 まさか異世界転生をする日が来るとは… いくつか質問しとかないとな。


「その異世界って魔物とかいたりします?」


「もちろんいるのぉ。魔物はもちろんのこと、魔王軍やらがいるぞい」


 まじか。魔王軍とかバリバリ危険そうだな。現地の人どうしてるんだろう。


「どうやったらそれらって倒すことができるんですか?」


「魔法と剣術を使って倒しておるはずじゃ。おぬしの故郷には魔法というのがなかったはずじゃな。そいじゃ説明してやるとするかのぉ。魔法には適性があってな。一人一つたいていは適性を持っておる。適性を持っておると魔力と呼ばれるものを使って火魔法やら水魔法などの六つの魔法の中から魔法適性に合ったものが使えるはずじゃ。それを剣術と一緒に使っておるのが一般的じゃな。あと、常用魔法や回復魔法があり大抵の人は使えるはずじゃ。それと固有才能オリジナルスキルというものがあってのぉ。稀にそれを持って生まれてくる人がおるのじゃ。普通の魔法と違って特別じゃから重宝されるのぉ。あとは自分で調べてくれい。わしはしゃべるのが疲れた」


 魔法か。一度使ってみたかったんだよね。


「俺は何の魔法の適性があるんですかね?」


「地球から来たおぬしが魔法適性など持っているはずがないじゃろ」


 それもそうか。もしかして異世界転生しても俺だけ魔法使えなかったりするのかな。


「その心配はない。そうじゃ!それを決めないといけなかったんじゃな」


 自称神様はそういうと指を鳴らした。


「これってルーレットですかね?」


「おぬしの魔法適性をルーレットで決めるぞい! おもしろそうじゃろ! あたりは若干スペースが大きくなっている火魔法と雷魔法じゃ。これらは現地では強い魔法として知られておる。外れは力魔法じゃ。スペースはほかの魔法の三分の一程度にしといたぞ。現地では落ちこぼれ魔法じゃの最弱魔法じゃの言われておるからのぉ。やさしいじゃろ!」


 人生が決まりそうな魔法適性をルーレットで決められるのか。自分で決めさせてほしかった。


「そんなんじゃ面白くないからのぉ。ではルーレットを回すのじゃ」


 なんか魔法適性決めるのが娯楽として使われている気がする。でも元は魔法適性ないからそれに比べればいいか。


 えぃ!


「見事に力魔法にとまったのぉ……」


「……」


「そんなかわいそうな目で見ないでくださいよ……知ってます? 日本ではそういう時にこういうんですよ。 同情するなら金をくれ!!!」


 まぁ今更金があったところで使えないんだけどね。


「さすがに見てるこっちがかわいそうになってきたのお。そうじゃ! 固有才能オリジナルスキルでもあげるとするかのお。どんなスキルがお前さんはよいのじゃ?」


 そんな力魔法って現地でひどい扱い受けてるの?そんな弱そうな魔法ではなさそうな気がするが?それより固有才能オリジナルスキルを考えなければ……何がいいかなぁ。瞬間移動や魔力無限みたいな効果があるやつでもいいな。いっそ全属性の適性の効果のやつでも貰うか。そうすればルーレットで決まった魔法適性も関係ないしな。


「もうこんな時間じゃ! 早く晩御飯を作らんと!! もうおぬしの固有才能オリジナルスキルはわしの力の一部、創造クリエイションでいいじゃろ。リクエストを出されると説明するのや与えるのがめんどくさくなってしまうからのぉ。晩御飯が間に合わん。あと伝えることは……そうじゃ! 一応創造クリエイションの説明じゃな。頭の中で作りたいものを思い浮かべ魔力を使うと作り出せるぞい。あと作り出せるものも地球とか無理じゃからな。作り出せるものは魔力に比例するから気を付けるのじゃよ。魔力は使いまくって限界まで使うと上限が増えたりするぞ。じゃあ、あとは弟に任せるとするかのぉ」


 といい自称神様は指を鳴らした。


 俺の二度目の人生決めるためのことが晩飯に負けたのか……

 と思いながら俺は光に包まれた。



頑張って書いてはいるので楽しく読んでいただけたら幸いです。おそらく最初だけ文章が長いです。次話からは若干少なめになるかもしれません。

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