第4話 私、下のお世話をする…
さて、無事に(?)仔猫に名前を付けることが出来た私は、ようやく次のステップにして仔猫にとっても私達人間にとっても最重要となる『食事』と『排泄』をする事になる。
する事になるんだけど…
(排泄ってアレだよね?どう捉えてもアレしか無いよね…)
つまりはおしょんとンチだ。
人間であれば産まれてから赤ちゃんは自発的に大なり小なり出来る(無意識で)ものであるが、これが仔猫になった場合、この仔達は自発的に排泄が出来ないらしいのだ。
そのため、母猫は排泄を促すために、仔猫のお尻を舐めて刺激して排泄させるようなのだ。
成長していけば自発的に排泄出来るようになるらしいが、それまでは私がこの仔に排泄を促さなければならない…
同梱されていた説明書きにはこうある。
『産まれたばかりの仔猫は自分でお○っこやウ○チが出来ません。そのため、母猫がするように肛門を刺激して排泄を促してあげて下さい。
刺激する際は、乾いた布等で刺激すると傷付いてしまう恐れがあるので、お湯で湿らせたティッシュ等でチョンチョンと肛門を刺激すると排泄してくれます。
排泄の際は汚れても良い洗面器に38℃〜40℃くらいのぬるま湯を用意しておくかシャワーを使えば後の処理が楽になり、排泄後の方が仔猫もミルクをよく飲んでくれます。』
ほうほう…
超丁寧なご説明、本当にありがとうございます。
というわけで、私はマーブルを抱き上げてお風呂場へ直行。
湿らせるのはティッシュじゃなくても化粧で使うコットンでも良いよね?
って事で、シャワーの温度もぬるま湯に設定し、洗面器にお湯を張り準備完了。
マーブルを仰向けにして優しく手の平に固定するが…
「みぃぃ!みぃぃ!」
「ちょっとマーブル!?暴れないでぇぇぇ!!」
マーブルさんが荒ぶる
私も若干マーブルを持つ手に力が入る
「えぇい…ままよ!!」
「みぃっ!?」
ちょんちょん…
「み…」
ちょんちょんちょん…
「みぃ〜…」
マーブルさん、脱力!!
肛門を刺激してやると、緩めのンチとおしょんを完全解放したせいか、暴れていたマーブルは鳴いてはいるものの暴れることはなくなり、大人しく排泄する。
出し切った様子のマーブルのお尻をそのままシャワーで洗い流し、タオルで水気を拭きとり部屋でドライヤーをあてマーブルの体毛を乾かしてあげると、今度はやかましいくらいに鳴き始める。
「みぃぃぃ!みぃぃぃ!」
「はいはい、少し待って〜」
排泄してお腹が空いたのだろうと思った私は、段ボールに入っていた哺乳器とミルクの粉を持って台所でマーブルのミルクを作るのだった。
仔猫の飼い方の勉強をしておりました。
もしそれ間違いってのがあったらご指摘頂ければ幸いです。