借金から始まる異世界生活w
やっぱステータス書くのめんどくさいからねw
またいつか書いておきますよw
「クッソなぜだ………ありえない……」
霊人はそう呟く。そこに優斗が近寄り、
「残念だったな霊人w」
「クッソ!納得いかねぇ!どうして俺がこんなことにっ!」
霊人は叫んだ。
「うるさいっ!さっさと壊した水晶の代金払いやがれ!」
ヴァルムントさんは先ほどからずっとうるさい霊人にそう言った。
なぜこのようなことになったのか……それは数分前に遡る………
「さぁって!この水晶に手をかざした瞬間俺に秘められた力が覚醒するっ!」
「何を言ってるのかは知らんがさっさと手をかざせよ、霊人」
何やらブツブツ言っている霊人にヴァルムントさんはギルドマスター室に戻りながら、迷惑そうな顔でそう言った。
そして霊人が水晶に手をかざすと、体から何かが吸い取られるような感覚がすると同時に……パリーン……。
何かが砕け散ったような音がした。
「お、おい……今の音はなんだ……」
ヴァルムントさんは顔を青くしてこちらに向かってくる」
「あ、ヴァルムントさーん!これ、なんか壊れちゃったんすけど……」
「………」
「ヴァ、ヴァルムントさん?」
霊人は先ほどから何も話せずボーッとしているヴァルムントに尋ねる。
「な……なんてことをしてくれたんだぁぁあ!」
「え?え?え?ちょ、ちょっと、なに?め、めちゃくちゃ怖いんすけどっ!」
「霊人……お前って本当に馬鹿でしょうがない奴だったけど、本当にいい奴だったよ……」
「おい!優斗!なに別れの言葉を言っているんだっ!」
「霊人……カクゴシロ……」
「へ?あ、あ、ちょ、ちょっと待ってください」
ヴァルムントさんは般若のような顔をし、こちらに近づいてくる。
「霊人、俺、お前のこと忘れないからな」
「なに言ってやがるこのやろう!助けろよ!いや、助けてくださいお願いします!」
そうこう言っている間にヴァルムントさんは般若の笑顔を浮かべたまま、霊人の背後に回りそして……
ドゴッっという音とともに霊人は沈んだ。
そして目がさめると同時にヴァルムントさんから『弁償金10000ゴールド』と書かれた紙を渡された。
「霊人、お前が壊した水晶の代金を払ってもらう……」
「いやいやいや、どうやって働けというんですか!」
「それに関してはだいじょうぶだ、あれを見ろ」
霊人といつの間にか背後にいた優斗はヴァルムントさんが指を指した方向を見た。
「……掲示板?」
「そうだ、あれにはいろんな人からの依頼が貼ってあってな……依頼の難しさに応じて報酬がある」
「なるほど……え?も、もしかして」
「そうだ。お前たちには……いや、霊人には受けた依頼の半分お金を差し引かせてもらう」
唖然としている霊人にヴァルムントさんはまだ続ける。
「大丈夫だ。宿などは心配するな!……俺の家に住ませてやろう……」
「え、いや、いえいえ流石にそこまでしてもらうのはちょっと良心が咎めますので〜」
(クソッこのやろう!俺を逃さない気だな!)
「はっはっはっ!気にするな!俺の家は少し広くてな!二人を泊めることぐらいなんの問題もない」
(ふっふっふっ!こいつは絶対途中で逃げ出しそうだからな、借金を返すまでは絶対逃さん!)
「いいじゃねぇか霊人wヴァルムントさんとこに泊めさせてもらおうぜ」
(なにやらおもしろそうじゃねぇかw霊人が苦しむ姿も見たいしここはヴァルムントさんに乗っておいたほうがいいだろうw)
「大丈夫だ!俺の家に住ませる代わりに俺が直々にお前たちを鍛えてやろう」
「!?い、いや〜借金を返すだけでも大変ですしそこまでして……グフッ……」
「これからよろしくお願いしますね?ヴァルムントさん」
「あぁ、よろしくな」
霊人がこれ以上面倒なことを言わないうちに優斗が霊人の首を絞め、ヴァルムントさんと話を進めていった。
そして、優斗に首を絞められたことによって気絶していた霊人が目を覚ましたところで、話は冒頭部分に戻る。
さぁ!ヴァルムントさんに捕まった霊人っ!
霊人の借金返済人生はしばらく続く!