日常
「暗い……ここはどこだろう。」
少し頭痛がする私は何をしていたのだろう。思い出せない。
そう言いながら私は、重たい体を起こすことにした。そして私は何をしていたのか思い出そうとして……
「痛っ…!」
頭痛がひどくなる。何かを思い出せそうだ。しかし何も思い出せない。思い出そうとすると頭痛が激しくなりそこで私は倒れてしまった。
それから何分かして私はまた目覚めた。そして、一つだけ思い出せた。
「あぁ……また、なのか、また、やり直さなきゃ」
そうして私はまた願う。100を超えたあたりから数えるのすら面倒になり、途中で数えることをやめたその言葉を、誰に言うわけでもなく自分に言い聞かせるように言った。
「 」
誰が言ったのかもわからないその言葉を、聞き取ることは誰もできなかった。
直後、辺り一帯が白い光に包まれーーー
そして、その世界が終わった。
「おい、起きろって!おーい!起きてるかー?」
誰かに頰を引っ張られ、彼の意識は徐々に覚醒していく。
彼はゆっくり体を起こす。いつの間にか寝てしまっていたようだ。
「………はぁ」
彼はため息をつく。頰を引っ張ったやつはやや不満げに
「おい、人が起こしてやったというのにため息するとは失礼だな」
奴は、そう言うと彼は面と向かってこういった。
「うっせーな、美少女に生まれ変わってから出直してこい」
「相変わらず失礼な奴だな、おい」
奴もとい山本 優斗は呆れたようにそういった。
その言葉に彼、橘 霊人は非常にダルそうに言った。
「つか、今何時だ?」
霊人はまず現状確認のため優斗に聞いてみることにした。