表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脇役は脇役らしく日常を送る  作者: white-under
過去の話って興味ある?
39/42

逃亡生活-(3) : 昔話

私は小さい頃からずっと今の家に住んでいて、孝之と出会ったのは5歳のとき。

いつも遊んでいる公園で、隣町から引っ越してきた孝之とお母さんと出会った。


その頃の私はブランコで遊ぶのが好きで、帰る時間までずっと漕いでいた。

お母さんも呆れるくらい。


「孝之、公園合ったわよ」

「うん!」

「ほら、あそこにブランコ!」


小さい頃の孝之は、今と違って可愛かった。


「関係ない話をしない」


この話も私にとっては重要なんだ・・・話進めるよ。

ちょっと見ただけで、魅力とは違う何かに引き込まれたんだ。


気づいたらその日を境に遊ぶ役約束をしてた。

私は保育所、孝之は幼稚園だったから毎日は遊べなかったけど、遊べる日が楽しみで仕方がなかった。


それから小学校に上がってクラスも違ったけど、ときどき遊んでた。

薫もこのときから遊ぶようになったんだ。

今みたいに嫌ってはなかった。


でも、ある日を境に変わっちゃったな。


「ある日?」


うん、五年生の時に入院するくらいの高熱を出したんだ。

それも家族以外は面会謝絶。退院まで1ヶ月くらいだったかな。

退院したら孝之が孝之じゃないような感じがしたけど、いつも通り接してくれた。

でも周りの人は違ったみたいで、何で『霧島』と話せるの?って聞かれることが多くなったんだ。

先生も含めて。

薫もその中の一人。その中でも興味本位で孝之に話しかけていたけど。


「そうか・・・珠川はアホなんだな」


頭はいいけど、どこか抜けてるところがあるんだよね。


「「「・・・(そういうのを平気でいう子なんだ。イメージ変わったな)」」」


そのあと、『孝之を敵にするな』てなった決定的な出来事があったの。

たぶん、当時のことを調べたらきりがないほど情報はでてくるけど、事件が公になった決定的証拠は出てこないよ。あっても誤情報だよ。

だって、孝之が徹底的に漏れそうなところを潰しにいったから。


「なんで、笹塚は知っているんだ」


理由はね・・・孝之を脅したから。


「・・・(あー、あったわ。その事件。誰もいないところで後ろから嗅がされた。塞ぎ方が甘かったから平気だったが・・・あれは簡単に素人が入手できるものではないぞ。燐に恐怖したのはあのときが初めてだ。二回目は、調査で偽カップルになったとき・・・すぐに脱出できたが監禁されかけた)」



「・・・深くは聞かないが、孝之は何をしたんだ」


学校のおそうじ・・・。


「「は?」」

「いや、普通の掃除とは違うよな。おそうじって言い方も不自然だ」


うん、只のおそうじじゃないよ。

学校全体のおそうじ・・・先生の不祥事からいじめを洗いざらい出して、学校自体を綺麗にしたんだ。

いじめがあったのは事実だったけど、孝之に実害があったわけでもないし、当時の担任が不祥事をしてたわけでもないんだ。


「・・・(あいつ、やっぱり全部は話さないか。数年経っても心の傷は癒えないんだな。それにこの学校には俺と珠川しかいないしな)」


「孝之は何処から情報を仕入れて、どう消したんだ?」


そこは私の口から言ったら駄目。

これ以上は孝之から聞いて・・・氏杜さんはもう見当がついてると思う。

見当がついたなら、氏杜さんも孝之が何をしたかはわかってる。


「・・・アイツか」

「氏杜さん、アイツとは誰でしょうか?」

「孝之が唯一『師匠』と呼んでいる奴だ。情報仕入れについてだな」


「名前は?」

「わかってたら、ここには来ねよ。現時点で正体不明だ。今の孝之以上に厄介な奴だ。調査して数年経つが足跡が掴めねぇ」

「そんな人が・・・」

「実際にいるんだよ。この世の中ではな。アイツが入った痕跡が全くといって無い。わざとらしい痕跡は出てくるが全てダミーだ」

「・・・燐さん」


私にも何処の誰かは教えてくれなかった。

嘘じゃないよ。

孝之も頑として話さなかったし、話すなら死ぬって言ってたから。


「(それが俺と師匠との契約。お互いに相手の個人情報は漏らさない。もしも、そういう状況下になったら死ぬ。以上)」


私の話はこれで終わり。

次は氏杜さんが話す番です。孝之との深い関係は何処までのこと?

ニコッ


「話す」



「(この流れ的に美也も嫌々話すと思ったが、燐のあれ(笑顔)には恐怖したのか)」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ