逃亡生活-(2)
「あしたと孝之の関係?体育祭のとき・・・」
「ちゃんと話してください!」
榛里の言葉にあとのふたりがコクリと頷く。
「へぇー、3人とも本気なんだ。こんなかわい子ちゃんをほったらかして・・・罪な男だわ。あたしが貰いたいくらいだわ」
氏杜美也が冗談混じりでいう。
「そんなことよりも、孝之のことがどこにいるか知りたいんだろ?」
「「「!」」」
「そんな、驚くことないだろ。このお嬢さんの関係者があちらこちらにいるんだから。あんなにいちゃあ、普通じゃない人(異常者)だと変装くらいだとすぐ気付かれちまうぞ。それこそ、孝之だろ。あたしもだけどな((笑))」
「終わったら「だから、完全に人として何かが壊れている人だけが気付くんだよ。」」
「お嬢さん、すでに気付いてるんだろ?あいつ自身の情報に偽り、もしくは黒く塗りつぶされているところがあることをな。いや、あの家族全員だな」
「・・・」
「反論がないってことは肯定として捉えるかな」
「本当?」
小倉は高校から一緒になったので、孝之の幼い頃のことは知らないが、笹塚には思い当たる節があった。
いや、知っている。
「なあ、そうなんだろ、笹塚燐。この高校では唯一といっていいほど、昔の孝之を知る人物。珠川薫は、現状では違ったが怪しいけどな」
そして、普段から孝之を避けている珠川薫も現時点では十分怪しかった。
「・・・」
「なにを知ってるんですか?燐さん、教えてください。お願いします」
榛里が頭を下げる。
「お願い、話して」
「・・・私がどこまで話して良いかは判断てきませんが、私と孝之の子供の頃を話します」
「はい、霧島です」
「母さん、俺」
「うーん・・・また、番号増えたわね。というよりまた、あの訳わからない技使ったの・・・声変わってるし」
「今回は仕方がない」
「孝之が蒔いた種なんだから、後処理はしなさいよ。あと、榛里の娘には、適当に返事したけど・・・この状況だと燐ちゃん話してるわよ。話せる範囲内で」
「一応、想定範囲内」
「そう。ところで今どこにいるのよ」
「灯台下暗し」
「海外とか電波の届かない地下じゃないのね」
「学校の屋上」
「・・・」
「何か問題?」
「人を馬鹿にするの好きね」
「褒められても今は何もできないぞ」
「はぁー、孝之が息子でよかったわ」
「?」
「いつか、わかるわよ。それより父さんたちにいうことは何かある?」
「いつも通り、手配よろしく」
「わかったわ」
「それじゃあ、1ヶ月後に」ブツッ
「ふーっ、どれがメインの番号なのよ。10個もあると、母さんたちでも5個なのに」
と呆れながらも、料金を払っているのは本人なので料金で困ることはなかった。




