逃亡生活-(1)
サブタイトル・・・
今、俺はとあるにいた。
「・・・あつい」
風が吹いても、ビルの反射と地面照り返しで意味がない。
「灯台もと暗し。フフッ」
俺は不適に笑った。
「「・・・」」
「もう、2週間も経ちます。榛里の全勢力を注ぎ込んでこの様です」
「・・・あなたのせいではない」
「うん・・・」
「家族の誰に聞いても『心配?心配しないわけではないけど・・・こんなときは毎回行方不明なってるから。いずれひょっこり帰ってくるよ(わよ)。今回は1ヶ月くらいかな?』」
孝之の家族は、この状態を慣れているらしく少しは心配するものの気にしなかった。
体育祭のときの様子とは異なっており、至って冷静だった。
「誰か知っているような人は・・・」
「・・・美也さん」
「知ってそうだけど、その人は何処にいるの?」
「もう調べるんでしょう?」
「もちろんです。そこまで時間はかかりませんでした」
「どこのだれ?」
「今回ばかりは少し厄介な相手です」
「厄介?」
「・・・」
「氏杜グループです」
「氏杜?」
「氏杜グループは・・・」
榛里カンパニーと同じく、巨大な財閥で医療関係の会社が多く、氏杜の名前が付いてなくてもほぼ関連会社であるが医療関係者以外だと認知度は低い。それとは逆に榛里カンパニーは不動産からゲーム関連まで幅広く手掛けており、どんな人でも1度は耳にしたことのある名前である。
しかし、知名度は違えどどちらも財閥であるのは間違いないなく、下手に動くと身動きがとれなくなる。
頼りの榛里カンパニーの力が使えないとなると、手詰まりである。
「「「・・・」」」
その状況のなか3人が落ち込んでいると、閉めてあるはずのドアの鍵が回る音がした。
「開けた?」
「開けるタイミングあった?」
「ナイ」
鍵は彼女らが持っており、屋上の鍵は孝之が持っているものを除けば、このマスターキーしかない。
「「「・・・ゴクッ」」」
ギイィとドアが開く。
「おっ、ここにいたか」
そこにいたのは先ほど話にでた『氏杜美也』、本人だった。




