体育祭-準備編(前夜)-
なんだかんだで準備が終わった。うん、終わった。読者の皆さん、準備は終わったんです。”体育委員長”からの無理難題や”変な後輩”の過激なスキンシップなんてありませんでした。
……俺の現実逃避です。
後日出さなかったからって体育委員会との毎日放課後鬼ごっこ、ストーカーetcはありえない。俺だって嫌がらせしてもアフター・ケア?ぐらいはする。なのに!委員長とのデートってどんな嫌がらせだよ!情報だと委員長の好きな人も特定済みだし。
はあー、両想いなら早く告白しろよ!知っている俺からしたら新しい委員長ネタが欲しいんだよ!俺自身がネタになってどうするんだ!噂を無くすのに3日。新聞部を黙らすのに多くの情報を渡さなければならない。それに加えて変な後輩の所為で風紀委員会にも目を付けられた。
まあ、日に日に減ってきてよかったが。そろそろ大人しくするか…いや、逆に怪しまれるか。
と俺が教室で思い耽っていると担任の七下先生が話しかけてくる。
「霧山ー、まだ帰ってなかったのか。もう下校時刻はとっくに過ぎてるぞ」
現在の時刻は7時過ぎ、体育祭前日でどの部活動も休みで校内に残っている生徒は体育委員会と保健委員会くらいだろう。
「俺にもいろいろあるんですよ」
ふぅーとため息をつく。
「まだ、高校生だろって思春期特有のものか。あんまり考え過ぎるなよ。取り合えず今日は早く寝て明日に備えろ」
「わかっています」
「本当だろうな。ひとりひとりがしっかりしないと優勝できないからな。霧山も戦力のひとりだ」
「優勝って焼き肉が目当てですか」
この学校では優勝したチームに焼き肉の食べ放題がプレゼントされる。勿論、校長のポケットマネーである。
「まあ、いい思い出になるだろう」
「そういうことにしときます」
「はぁー、施錠するから早く帰れ」
「先生が話し「うるさい」はいはい」
「悪さもほどほどにな」
「…ありがとうございます」
「それと生徒指導の先生にはちょっかい出すなよ」
「……失礼します」
「ちょっと待て」
「何ですか?明日に備えて早く帰らないといけないんですよね?」
「さっきの間は何だ?」
「えっ、そんなものありました?」
「はぁー、もういい」
「いいんですか?それでは改めて失礼します!」
俺は七下先生の機嫌が悪くなる前に下駄箱へ直行する。
「青春はまだ終わらないぞ霧山…私も帰ろう」
俺が帰った廊下で―――
『先生~』
「どこからだ?」
帰ったはずの俺の声が聞こえてくる。
『教卓に置いてますよ~』
「何がした『えーと、暇だったんで仕掛けました』…」
「仕掛けましたってそんな時間なかっただろ?」
「おい『…仕掛けたのは結構前です。1か月前ぐらいですね』」
「『録音したのを流しているだけなので大丈夫です』」ブツッ
「はぁー、まったくどこまで先を読んでるんだ、あいつは」
ブツッ
『ため息し過ぎると幸せが逃げますよ』ブツッ
「お前―――お前の所為だー!」
七下先生の叫び声が校舎全体に行き渡る。次の日、俺は七下先生から怒られるのだった。
この作者誰?知らないと思われた方、お久しぶりです。
失踪しかけた駄文駄作王の黒揚羽です。
グダグダになる前に準備編を終わりにし、次からは体育祭本番編を書きたいと思います。
また、何処かで準備編で起きた鬼ごっこ、スキンシップ、デート(?)の内容も書けたらいいなと思います。
次回の投稿日:?




