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脇役は脇役らしく日常を送る  作者: white-under
休日は休日だよ
25/42

とある俺の休日(終)


駅前デパートにて――――

 俺は危険を冒しながらデパートに来ていた。

「どこに行く?」

「どこでもいい」

 それが一番困るんだけど。まあ、定番としては服屋だが。周りの死線がキツイ。

 俺、生きて帰られるか?


「服でも見に行くか?」

「この前買いに来たから大丈夫」ピースサイン

 まじか。ここで1アウト。


チラッ

"常盤書店"

 本屋は…ないな。


「雑貨「邪魔になる」」

 はい、2アウト。定番の場所が潰れたぞ。まだ時間的に早いが"あの場所"に行くか。俺が家以上に一番落ち着く場所へ。そして、まだ死にたくない。


「少し歩くが大丈夫か?」

 コクリと頷く。そこから俺たちはデパートから出て住宅街に来ていた。


「霧山の家ってこの方面だっけ?」

「違うぞ」

「どこに向かっているの?」

「もう少しで着くから」

「わかった」

 それから5分くらい経って住宅街の一角に茂みが現れる。

「霧山」

「なんだ?」

「はっ、初めてはまともな所が良いんだけど///」

 は?…こいつ何言ってんの?小倉にそう言われ俺は周りを見渡す。あーなるほどな。確かにこの場所であれをするなら恥ずかしいだろな。特に初めてだと。俺もこんな場所でするのは嫌だな。

 それより、これだけでそんなこと思い浮かべるなんて…小倉って変態だな。


「小倉」

「なっ何!?」

 小倉の体がビクッと反応する。

「そっちじゃないからこっちだから」

 俺は茂みの隣にある小道を指す。

「へっ?」

「だから、小倉が考えているようなことは起こらないから」

「ちっ違う!!そんなこと考えてない!」

 体を紅潮させながら否定する。

 普段はクールでメールだと素直になって、今は学校で絶対出さないような大声で否定して。ギャップがある女子って…可愛いよな」

「ちょっ、ちょっとこんな場所で…」

「俺、何か言ったか?」

「もういい!知らない!」

 あれ?まさかさっきの声に出ていたのか?ははっ、おい俺はこんなフラグなんかいらないぞ。

マジで。


「小倉」

 咄嗟に小倉の右手首を掴む。否定しないと。

「さっきの…は」

 ドキッと俺の心臓が反応する。

「な、な…に?」

 小倉の目に涙が溜まっていた。

「ごめん」

「…」グスン

「さっきのは…」

「さっきのは、なに?」グスン

「えーと」

 Good bye.俺の人生。楽しかった。


「俺は小倉みたいな"ギャップ"がある女の子が"全員"好きだ!」

「ぜ、全員?」

「田中知恵、燐・・・そして小倉が好きだ!」

 言い切った。俺はやり切った。そして、最低な奴になった。


「…馬鹿。大馬鹿。大馬鹿野郎だよ」

「そうだな。俺は大馬鹿な奴だ」

「ふふっ」「ははっ」



その後――――


「結局どこに連れて行こうとしたの」

「駅前の全体が見渡せる公園」

「ふーん、霧山らしくない」

失礼な奴だな。まったく。…失礼な奴は俺だった。ごめんなさい。


「褒め言葉として受け取るよ」

「不幸になったらいいのに」

「今さっきまでそうでした」

「そうだった」

「何忘れているんだよ」

「嫌なことは直ぐに忘れるの」

「その機能良いな」

「私は機械じゃない」

「もう少し素直になればいのに」

「嫌、めんどくさい」

「ぶれないな」

「興味あることしかやらないから」

「そうですか」

「私こっちだから」

「じゃあな」

「またね」

「おう」

「あっ、忘れてた。私振り向かせるから。絶対他の人に負けないから覚悟してね」

 こうして俺の厄日?は終わった。そして、これがあの修羅場の日に繋がるのだった。





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