とある俺の休日(2)
現在の時刻10時
駅前のデパート付近で―――
デパートに近付いてきたものの特に欲しいものは無いため来た意味がないと思う俺であったが、
偶然見た占いによればラッキーな場所がデパートだったのもあり来たのだ。
「ん?何か嫌な感じがするんだが」
すごーく嫌な気配がじわじわとする。そこで周りを見渡すが知り合いは誰もいない。
しかし、普段はあまり来ることがない駅裏に来たせいか同じ駅でも新鮮味がある。表通りと違って裏通りは落ち着いている。
「あの店雰囲気良いな」
俺はその落ち着いた雰囲気を出している通りにある店の中で気になる店を見つけた。
"田谷書店"
10時~16時
普通の本屋ではなく古本屋だ。
ぎいぃーっ
俺は古びたドアを開けると店には店主らしき人も客もいない。カウンターの奥には店主の部屋に続いているような廊下が見える。
「スゥー」
古本のなんとも言えない匂いが今までの嫌なことを忘れさせる。
「落ち着くな」
よく見るとカウンターの近くには本を置いていないみたいだ。そこから本が置いてある所に行く。すると奥の壁が見えているのに更に奥があるのではないかと思わせる。
俺は早速、店の左側にある本棚から見る。普段は本を読まないが気になった本があれば純文学からラノベまで様々な本を見る。
「…」ジー
それからどれくらい時間が経ったのだろう。ふと、腕時計を見ると12時を過ぎていた。
「もうこんな時間か。それにしても客が来ないな」
俺が店に入って2時間くらい経っているのにあの古びたドアのきしむ音が聞こえないからだ。果たして店主は居るのだろうか?俺は気になってカウンターの方に戻る。
あれ?そこには見たことのある横顔があった。
「いらっしゃい…ませ」
「…」
「何でいるの」
向こうも顔には出してはいないが少し驚いているようだ。
「お前こそ何でこんな場所にいるんだ」
似合わなすぎ、ではないな。むしろいそうだ。文系だったらの話。
「いつも実験室にいる感じがするからな」
「小倉」




