素顔(7)
はい、着きました。墓場(物理部の部室)に。
ガラガラ
「遅い」
「まだ、SHRが終わって15分しか経ってない」
「それでも」
小倉がやはり不機嫌である。
「はいはい、俺が悪かった。ごめん」
「それだけ?」
「謝るだけだろ?漫画でよくある『何でもするから』なんて俺はしないぞ」
「違う」
「じゃあ何だよ」
「…」
「無いのかよ」
「それより実験」
「はぁ(これがこの学校で美人ランキング1位である。メールの方が話しやすい)」
ダカダカ
小倉が道具の準備をし始める。
「今日は何の実験するんだ?」
「電気分解」
「その実験、俺いるか?」
一人でできる実験だと思うんだが。
「霧山がいた方が実験が上手くできる」
あっそうですか。
「それで何したらいい?」
「私の横に居ればいい」
「本当に俺いる?」
ポンポン
小倉が机を叩く。
しょうがない、我が儘お嬢様の言うことに従いますか。
ポンポン
「はいはい、今いきま、ガラガラ」
「霧山君いる?」
「…(何で来るんだよ。美術部に行ったはずだろ)」
「そのおん…女子誰?」
小倉、素が出そうになったぞ。
「霧山くん」ニコッ
えっ、何?修羅場?勝手に作らないで。そんなフラグ要りません。




