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脇役は脇役らしく日常を送る  作者: white-under
情報整理は重要
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素顔(4)

SHR


「お前らチャイムが鳴った。席に着け」

 我らの担任、七下小夜子ナナシタサヨコ先生だ。

「この前から転校生が来るという噂が流れていた。誰が流し始めたのは分からないが…ジロリ」

 七下先生が俺の方を見る。俺を疑っているようだった。今回ばかりは俺ではないので、口パクで「今回は俺ではないです。大俣です」と伝える。

「はぁ。今回は事実だから誰でも構わないが、根も葉もない噂を流さないようにしろよ。霧山」

「分かりました(まだあの事を根に持っているのか)」

「「「ハハハハッ」」」

 クラス全員が笑う。


「あとで覚えとけよ」ボソッ

 俺は周りにしか聞こえない声で言う。

「「ガタガタ」」

 しかし、先生には聞こえていたようで…。

「脅すのは程ほどにな」

「分かっていますよ」ニコッ

「「「…」」」

 クラス全員の血の気が引く。

「え~と、時間がないから転校生に入ってきてもらう」

 先生の爆弾発言で俺を含むクラス全員が固まる。

「「「えっ」」」「…マジか」


ガラガラ


「榛里、悪いな。誰かのせいで遅くなった。早速だが自己紹介をしてほしい」

 俺のせいではない。

榛里朱鳥ハリザトアスカです。父親の転勤でこっちに戻ってきました。残り約1年間よろしくお願いします」ニコッ

「「「かわいい」」」「…」

 俺以外のクラス全員が言う。

「ありがとうございます」ニコッ

 再び彼女の笑顔が襲いかかる。

「「「///」」」「…」

 これはランキング変動するな、と思う俺であった。


「席は…。はぁ、榛里には悪いが今回の原因を作った奴の隣な」


 七下先生が俺の隣の席を指差す。俺の席は教卓から見て右端の一番後ろである。それに謝るなら俺に言ってください。

 先生が俺の席を固定したんじゃないですか。風通しが良いから文句ないけど。


「はい、分かりました」


 転校生の榛里がこちらに向かってくる。そのまま、席に着く。


「よろしくお願いします」ニコッ


 俺に向かって得意のキラースマイルをするが、この俺に効くはずもなく普通に返答する。

「よろしく」

「!!」

「どうかしましたか?」

 はい、彼女の仮面が崩れました。俺としてはもう少し頑張ってほしかった。

「えっ、あっ、ごめんなさい。あなたの名前は?」

はい、付け直すの遅すぎ。

「初めまして、田中です」

 嘘を付いている彼女に俺は嘘を付く。


「え~と、田中さんの「嘘を付くな。嘘を」えっ…」

「はぁー先生邪魔しないでください。良いところだったんですから」

転校生は分かっていないようだった。当然だが。


「まだSHRだ」

 俺は時計を確認する。終わりまであと5分。

「質問時間はないんですか?」

「休み時間を使え」

「分かりました」

「やけに素直だな。寒気がするぞ」ブルッ

先生が体を震わす。美人だけど失礼な先生だ。


「俺も素直のときもあるんです」

「何考えているか分からないが、私に迷惑かけるなよ」

「分かっています」

「榛里、そいつが迷惑になるようなことをしたら言え。私が懲らしめる」

「はい、分かりました」

「じゃあ、これでSHRを終わる。日直、号令」

「「「///」」」

「?」「「…」」

 全員固まっている。日直仕事しろ。


「田中」

「起立、礼」

「「ありがとうございました」」

 二人だけ。

「よし、授業が始まる前に直しておけよ」

「分かりました」

 いや、次は先生の授業なんですけど(生物)。七下先生が教室から出ていく。


「「「///」」」

「生物は抜き打ちテストをするそうです。欠点だった場合、先生の奴…お手伝いをしないといけないみたいです」

「「「!!」」」

 嘘だけど効果あり過ぎる。お前ら先生の手伝いがそんなに嫌なのか。


 榛里さんが小さな声で話しかける。

「田中さん、先生はそんなこと言ってました?」

「アイツらを瞬時に復活させるにはこれくらいしないと。榛里さんみたいにね」

「えっ、それってどういう意「間に合った!」」

「「…」」


「二三矢、生物でテストがあるらしいぞ。欠点あり」

 モブ1が二三矢に言う。

「まじで!」

「「「コクリ」」」

 周りが頷く。


「やらないと」

 バカは今さらし始めてもできない気がするんだが。


ツンツン

 榛里が指でつついてくる。

「何?」

「どうするのですか?」

「先生に迷惑かけてないから大丈夫」

「田中さんがそういうならきっと大丈夫なんでしょう」フフッ

「何で笑っているの?」

「田中さんって面白い人だなと思いまして。良いお友達になれそうです」ニコッ

「物好きだな」

「それは、田中さんですから」

「それより、先程のことはどう意味ですか」

「ああ、あれは

キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン

またあとで」


ガラガラ

「お前らチャ…イム鳴ったぞ?」

先生みたいなクラス全員が席に着いて予習をしていることに疑問を持ったようだ。


「珍しいな。予習しているなんてな」

「テストがあると聞いて」とモブ2が言う。

「何のことだ?そんなもの…チラッ、なるほどな」

 先生が俺を見る。

「勉強しているところ悪いがテスト用紙を忘れたから無しで」

「「「えー!」」」

 あちらこちらで文句が出る。


「まあ待て!これは先生が全面的に悪いから、今日の授業内容物は転校生との交流会ということで。あまり騒ぐなよ」





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