兄と弟
『俺は基本的に目立つのが嫌いだ。しかし、言われて行動するより自ら行動する方が好きだ。だから、ハイスペックな能力を持つ主人公の影となる。そうすれば、日常が楽しくなる、面白くもなる。そう言う日常に俺は夢を見る』
「兄ちゃん、そう言う嘘はやめた方が良いよ。人生は面白くなかったら楽しめないし」
「それより、いちいち口出しするとあの秘密言うぞ 」
「すみませんでした」
弟は見事な土下座をした。
「はぁー、男としてのプライドは無いのか」
「兄ちゃんを敵にするより土下座した方がマシ」
「酷いな~、俺は世界一優しい兄ちゃんなのに」と俺はニコニコしながら答える。
「それも「言うぞ」・・・もう何も言わない。言わないです」
「お前の学習能力が高いから俺は余計なことしなくてすんだよ」
「ちょっと聞きたいんだけど、余計なことって何?」
「先週教室で好きな人について友達と話してたことをばらす」
「!!」
弟が指を俺に差しながら口をパクパクする。
「何で知ってるかって、俺の友達の数を舐めたらいけないぞ」
テヘペロ
俺がしても可愛くないな。止めておこう。
「それ…誰?」
「それは個人情報だからな~」
「何でもするから!限度はあるけど…」
何でもね~。よし。
「わかった」
「で、誰?」
「えーと、小倉さんだったかな」
「!!・・・あの小倉さん?」とビクビクしながら言う 。
「そうだね。2年3組5番の小倉さやかさんだね(笑)」とニコニコしながらそう答える。
一瞬で弟の顔が死んだ魚なった。
「俺は課題があるからそろそろ上に上がるわ」
いや、このままだと死にそうだから言うか。
俺って弟思いないい兄貴だな。自画自賛(笑)。
「可哀想だから言うけど、最初から最後まで嘘だから。小倉さんは何も知らないよ」
「・・・えっ!本当に!?」
俺は頷く。
俺が自分の部屋に入った瞬間に「やったー。俺にはまだ希望はある!」という声が聞こえたがもう遅いと思う。
それは彼女からメールで変な声が聞こえたけど何かした?って聞かれたからな(笑)
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