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女神より奪いし者 〜最強チートの異世界ライフ〜  作者: シンクレール
第2章 王都への旅路
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9話 換金からの大金

アラスが大金を手に入れます!

9話目です。

「すいません。冒険者になりたいんですが、

 ここが冒険者ギルドであってますよね?」


 いつも通り事実確認に入った俺だが、

 今回ばかりは必要なかったかもしれない。


 だってメッチャ屈強そうな男達が俺たちの事をガン見してるもの!!穴でも開けるつもりですか!?ってなぐらい見られてるもん!

 いや、女の人もさっきいたけど!怖くて後ろ見れねぇよ!!


 美人さんもいるかな……?


「はい。ここが冒険者ギルドアルト支部で間違いありませんよ?それに看板が出ていた筈ですが?」


 看板…?全く気づかなかったな。一応ラファエールのおかげでこの世界の言語と文字は全て分かる筈なんだが……


 まあ、別にいいか。


「看板があったとは……全く気付きませんでした。なあ、エリス?」

「い、いや、結構目立ってたぞ?看板」


 な、何ィッ!?看板に気付いてたんなら教えろよこの野郎!


 ーーじゃなくて…な、何だと?


 男たちの視線に怯えてちょっと上目遣いで俺を見てくるエリスがめちゃくちゃ可愛い……だと…!?


 これがギャップ萌えってやつか…恐ろしい破壊力だ!!


「そ、そうか…全然気付かなかったよ、ハハハハハハ……ま、まあ、そんなの事はどうでのいいんだよ。すいません。ギルドに登録出する事は出来ますか?」


 こ、これは逃げじゃ無いぞ?必要な事を優先しただけだ。偉いぞ!俺っ!!


「はい。勿論です。少し準備の時間を下さいね?」


 そう言って彼女はカウンターの下をゴソゴソし始めた。


「なんかアラスさんが気持ち悪い事考えてる気がします……」


 流石にに見飽きたのだろう、

 視線がだいぶ弱くなった所でラフィスが俺にそんな事を言ってきた。


 ……こいつ。親しくなった奴には毒を吐くタイプか…俺と似てるな。喜べば良いんだろうか?……それにしても、勘が鋭すぎやし無いか?もしやこれが噂に聞く女の勘?


「そ、そんな事はないぞ。……そういえば、例の学校の入学式って何日後なんだ?」

「大体後20日後だな。ちなみにここから王都に行くには10日必要だ。……いきなりどうしたんだ?藪から棒に」


 いや、どうしたんだって言われてもなぁ。気になったから聞いただけなんだが。それにしても入学式が20日後で王都まで10日か……意外と余裕あるな。少しの間…4、5日程この町に滞在する事にするか。


「登録する準備が出来ました。ステータスカードを渡して下さい」


 おおっ!ついに冒険者になる時が来たようだ!!


「はい。分かりました」


 俺が彼女にカードを渡すと、後の2人もそれに続いた。この、俺と同じで金髪の女の子、何て名前なんだろう?


「ありがとうございます。それでは早速登録しますね?」


 と言って、カードを受け取った彼女は、箱のような物にカードを入れた。


「すいません。失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?」


 と聞いて見た所


「す、すいません!私はエミィと言います」


 と、彼女は大慌てで俺に名前を教えてくれた。


「そうですか、エミィさん。これからよろしくお願いします」

「はい。こちらこそよろしくです!あ、登録が完了しました。どうぞ受け取って下さい」


 また気持ち悪い敬語で話しているなぁ、というエリスの言葉はひとまず無視する。


『ひとまず』だ!


いつもいつも俺の敬語を馬鹿にしやがって……今度の今度はもう許さん。 お仕置きしてやる。具体的に言うと、お尻を撫で撫でしたり、胸を揉み揉みしたり……グヘヘヘヘ実に楽しみだぜ。


セクハラだって?そうだけど何か?


(やってみたらボコボコにされました。さわれただけで満足さ)


 返ってきたカードの右上には恐らく冒険者ギルドを表すのであろう。変な紋章と、大きな文字で、ランクDと書き込まれていた。


「これから冒険者ギルドについての細かい説明をします。まず、冒険者ランクについてですがーー」




 ▲▽▲




「ーーこんな所ですね。何か質問はありますか?」


 エミィの話を要約すると、


 冒険者はランクごとによって待遇が変わり、ランクが高ければ高いほど様々な恩恵を受ける事が出来る。

 ちなみに、基本的には戦争時などの緊急収集には応じなければいけないという事、


 ランクはある程度の依頼をこすことで昇格試験を受ける資格を手に入れ、合格することで昇格する事。


 ランクDの冒険者でもランクSの依頼を受ける事が出来るって事だ。


 ランクDでもランクSの依頼を受けられるのか……ありがたいな。


 だが、何でそんな制度にしてるんだろう?


「あのぅ、何でランクDの人でもランクSの依頼を受ける事が出来る。なんて制度にしたんですか?危険だと思うんですけど……」


 おおっ!ラフィスも俺と同じ考えに至ったようだ。


「ああ、それは実力のある人を直ぐに昇格させる為にあるんですよ。例えば、ギルドに入っていない有名な騎士さんが、何らかの理由で冒険者になったとします。では、その騎士さんに迷子のペット探しなんかをさせる事が、ギルドにとって有益になるでしょうか?

 ーーまあ、そういった理由でこんな風になっている訳です。大体、自分の実力も分からない人には用がありませんので」


 ……以外とドライだな。エミィさん。


 それにしても実に理にかなった理由だったな、有益かどうか、うん。俺好みだ。


 それに、実は前々から気になっていた質問、いや、疑問がもう一つだけある。それは、"死の森"で倒したモンスターは売れるのかどうか、という事だ。


 早速聞いてみよう。


「すいません。もう1つ質問があるんですが」

「はい。構いませんよ?」

「依頼を受けてない状態で倒したモンスターを売ることは出来るんですか?」


 これが出来れば金が直ぐに用意出来る可能性がある。


「はい。向かって右手に見える換金所でお金に変える事ができます。よければ私がやりましょうか?何も持っているようには見えませんが」


 ん?今のは彼女なりの嫌味だったのだろうか?確かに随分時間をとらせてしまった。まあ、まだ付き合ってもらうが。


「はい。よろしくお願いします。モンスターはアイテムボックス(≪一味違う道具箱(ケイオス・ボックス)≫の事。師匠はそう呼んでいた)の中に入ってますので」


 その言葉を言った瞬間、ギルド内は一瞬静かになり、


「「「アイテムボックスだって!?」」」


 という驚きの声により、

 一段と大きな喧騒を取り戻した。


「ア、アイテムボックスを持ってるって本当ですか!?アラスさん、あれは最低でも5億エルはする代物ですよ!?」


 お父様ですら一つしか持ってないのに……


 と、ラフィスがブツブツ言い始めたが、そんなに高いのか、アイテムボックスって。まあ、取り敢えず師匠にもらったって事にしておこう。


 困った時は師匠だのみだ。


「ああ、餞別として師匠に貰ったんだ。そんなことよりあの台じゃ多分支えきれないと思うんだが」


 太っ腹な師匠がいたものだな…と、エリスが呆然としていたが、面倒なのでほおっておこう。


「い、いえ、あの台は見た目よりかなり頑丈なので、おそらく大丈夫だと思うんですが....」


 ーーああ、この目はさっき見た目だぞ。

 信用してないな?


 まあ、ここはかなり広いし、あの狼を出しても大丈夫……かなぁ?まあ、エミィが大丈夫だって言ってるし、信じておこう。


(信じる。実に都合のいい言葉だ)


「じゃあ早速出すよ。ちょっと離れててね。危ないから」


 俺の危ないという発言に首を傾げながら、

半信半疑で皆が離れてくれた事を確認した俺は、巨大狼をアイテムボックスから取り出した。


 ちなみにこれは俺が最初に首を叩き斬った奴じゃなく、保存状態のいい、あらかじめ血抜きをしたものだ。


≪一味違う道具箱≫の時間凍結により、状態は最高だ!


 スガァンッッ!!という音と共に、巨大狼は台を一瞬で残骸に変えた。


 はぁ、やっぱり耐え切れなかったか。


「「「………………。」」」


 うん?どうして皆沈黙してるんだ?


「おい、エミィ早く換金してくれよ。台が壊れたことを怒ってるなら謝るから」


(おっといけない。タメ口をきいてしまった。……いや、同年代っぽいし別にいいか。俺の敬語は不評だしな)


「こ、ここここれは…ランクSモンスターのフェ、フェンリル!?い、一体どこでこんなモンスターを見つけたんですか!?私、始めて実物を見ましたよ!?それに一体全体どうやってこのモンスターを倒したんですか!?ランクSの人でも苦戦するって話なのに!」


 みんなが錆びたロボットのように首を縦に振っている。面白いな……ヤバイ、この光景クセになりそう。


 それにしても、さっきからギャアギャアうるさいなぁ。そんなに一気に質問されても困るんだが。


 ここで死の森って名前を出すのは流石にヤバイだろうし、そこらへんの道端で見つけたって事にしておくか。


 うん。この様子だと結構儲かりそうだな。

 2体いたって事にしておくか。


「いや、こいつらに会う少し前に道端で見つけたんだよ」




 ▲▽▲




 ーー大変な事になった。

 なんでも、大規模な捜索隊が出されるらしい。


 アラスの失敗は、死の森に生息するモンスター以外を見た事が無かった事が原因だった。

あんな馬鹿デカイモンスターは珍しいに決まってる。


 あの後、2体目の巨大狼(フェンリルと言うらしい)を出したのだが、一気に冒険者達が顔を青ざめ出した。


 何かと思って聞いてみると、フェンリルというモンスターは5匹以上の群れをつくって行動する。という話が有名なんだとか。


(そういえば、俺が始めてこいつらを始めて見たときは11体いたな)


 俺が1体だけフェンリルを出した時は、はぐれていたのかもしれないという判断も出来たが、2体も出てくるとそうはいかないらしい。


 本来、Sランクのモンスターは単独で小さな町程度なら破壊出来る存在であり、5体いればどんな町でも、大抵は滅ぼせるらしい。


 そんな存在が群れているのだ。

 誰にとってもフェンリルというモンスターは最悪のものだろう。


 こんな雑魚いくらでも倒せるんだがなぁ。

地獄の業火(ヘルファイア)≫で一撃だし。


 ……アラスは、第7階級の魔法は単独で、

 それもそんなにバンバン出せる物では無い。という常識を知らない。


 他にも、出来ればお顔を拝見しておきたいんですが…と頼まれた為、仮面を外してみると……エミィの腰が抜けた。


 他の奴らも呆然としている。


 いや、エミィ、いくらなんでも驚きすぎだろ大方、顔に傷があるため仮面をしているとでも思っていたのだろうが、


 残念、その逆だ。


(ちゃんとエミィの腰は直してあげました)


 しかも、その後、ここのギルドマスターだとかいう男が出てきて、色んな質問をされた。

ーー殆ど嘘で返したが。


ギルドマスターのリウイさん(男性)の執務室は以外と質素だった。もっとド派手なものだと思っていたのだが…まあ、俺には関係の無い話だ。柔らかいソファーに座ってから、説明と質問が始まった。


 なんでも、フェンリルの状態はどう考えても最近倒されたものであり、2体のフェンリルをたった1人で倒せる存在はとても稀有だ。そのため、いきなりSランクにしてあげる事は出来ないが、昇格試験無しでAランクにしする事は出来る。


 誠に申し訳ないが、それで我慢してくれ。


 と、謝られた。

 どうやら、この世界のアイテムボックスは、基本、時間凍結の能力は無いらしい。


 Aランクかぁ。俺もリリーに負けないように頑張らないとな。


 その後、王都の冒険者ギルドマスターへの紹介文と、フェンリル2体の換金額、4億エルを渡された。(ステータスカードに振り込まれた)


 多過ぎじゃね?


 と思い聞いて見たが、Sランクモンスターの素材は全てが最高級品として扱われる為、

 そんな物なんだとか。


 そして今、俺はエミィちゃんに


「お願いです!もしフェンリルが見つかったら、倒すのにお力を貸してくださいッ!」


 と、頼みこまれている。

 心なしかエミィの顔がちょっと赤い。


 先程、俺の素顔を見たからだろう。


 いや、高々素顔を見られた程度でそんなに反応を変えられたら面倒なんだが、というか顔だけを評価されてるようでハッキリ言って気分が悪い。


 まあ、エミィに悪気はないのだろうが。


 おっと、話を戻そう。うーん、俺は別に構わないが、後ろの2人がさっきから口から魂が半分出ているような状態なのだ。


 これ以上はちょっとなぁ……


「まあ、エミィの胸を触らせてくれるって言うなら…」


神速で2人にどつかれた。おい、少なくともラフィスはそんな事しないと思ってたぞ。


……痛い。


「え?何か言いましたか?」


どうやらエミィには何も聞こえていなかったらしい。……チッ。それにしても討伐か…いや、絶っ対に出る筈が無いんだが……


それでもやるのか…面倒臭……いや、でも俺がフェンリルなんかを持ち込んだ事でこの町の人達は怯える事になるのか……流石に申し訳無いな。


 うん。出来るだけ早く安心させてあげよう。


「別に何も言ってないよ。俺の方でも捜しておく」


 と言って、俺達は宿を探すために冒険者ギルドを出た。




 よーし!4億もあれば最高の宿で眠れるぞ!俺は今、最高の気分だ!!



誤字、脱字等がございましたら教えて下さい




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