聞いちゃいましょう
白蓮は魔法が使える!
新事実、発見です。
こちらの世界は、生き物すべてが魔法が使えるのでしょうか?
さっそく聞かねば!
目指せ魔法少女?
「白蓮、口をパカリで使ったのって魔法だよね。」
気持ちを立て直した私は、期待感いっぱいで聞いちゃいますよ。
「きゅ?きゅきゅぴ。」
おぉ!そうだと言ってるみたいです。
「魔法って誰でも使えるの?」
両手を合わせてキラキラの瞳で見つめます。
「きゅるる。きゅぴきゅ。」
首を横に振っています。
なになに、これってもしかして・・・みんなが使えるわけではないってことかな?
「なんだとぉー!ゆ・夢が崩れたり!ロマンはいづこにぃぃー!」
白蓮、残念な子を見る目で羽でポフポフ叩いて慰めるのはやめてくれ。
ダメージが半端なく襲ってくるんですが・・・。
で、でも!あきらめない!聞き方が悪かったのかもしれないし。
人間なせば成るものである・・・たぶん。
「私も魔法が使える?」
少し回復した私は、今度こそと期待の眼差しで聞く。
「・・・・きゅる?きゅぴきゅ。」
なにそのタメ。『うーと?』って悩んでるの?
魔力はあるって言ってるみたい。
「魔力があるの?」
そうだと、頷く。
「魔力って、魔法使うための力の源のこと?私、魔法使える?」
そうだと頷くが、魔法が使えるかはわからないって仕草をする。
「どう言うこと?魔力があれば魔法が使えるんでしょ?」
そう聞けば、魔力はみんな持っているみたいな回答が来た。
「みんな持ってるの?ってことは、小さい魔力の人もいるし、大きい魔力を持っている人もいる?魔力の大きさに関係なく、魔法が使える人は使えるってことなの?」
そうそう、よくできましたって仕草してくれました。
えー!回答が合っていてもうれしくなぁい!
「じゃあ!私は?」
勢い込んで、白蓮の顔近くに顔を近づけて聞いちゃいますよ。
「きゅぴ!」
きっぱりと、はっきりと『わからん!』って言ってるみたいです。
なにそれー!
叫んじゃいますよ!吠えちゃいますよ!泣いちゃいますよ・・・ぐすん。
だから白蓮、羽でポフポフ叩いて慰めるのはやめてくれ。
更にダメージが半端なく襲ってくるですが・・・。