ポイ捨て禁止です
あの後、それを聞いた王太子からポイ捨てされちゃいました。
私ってば、護衛騎士さんに頭から麻袋かぶせられて荷物の様に運ばれて、ドサリと馬らしき動物に荷物よろしく、くくられて移動。
袋かぶせられて外見えないし、荷物扱いだから体が痛いし頭に血が上ってクラクラするしで最悪でした。で、止まったから目的地ついたんだと思ったのもつかの間、袋からポイっと・・・袋から中身を取り出すんじゃなく、袋の口を下にして中身をぶちゃまける感じの扱いうけました。
ポイ捨て禁止です。
袋の口が足だったからコロコロ転がって出たけど、頭だったら大変なことだったよね。
騎士!王太子!おまえらも一度荷物になって見ろ!
さて、これからどうしようか。
わけもわからず周りをキョロキョロして確認。
あ!不安そうな顔はデフォルトで。でも、今度はそれにおびえてる振りもプラスしなければ。
ポイされた場所は森?周りに沢山の木があります。
街ではないですね。
えー!野生動物に食われて死ねってことなの?
あと、乗って来た動物は馬っぽいけど馬じゃないね。
オオカミを馬ぐらいの大きさにして、頭にユニコーンの角みたいに一本生えてる。
かっこいいわ。
騎士は私をしばらく眺めて観察している。
「城から街に放り出すと服がめだつって・・・服引っぺがして放り出せばいいものを。それもめだつからって。」
なんでわざわざとか言いながら、ブツブツ言ってるよ。
良かった服とられないで。
さすがに裸族で街中歩けません。
「本当に見た目が悪いな。でも、魔獣の腹に入れば一緒か。」
笑いながら言い切ったよ。
おびえながら、少し騎士から離れてジーっと眺めてやるが、騎士は同情の気配すら見せん。
『弱気を助け等々』なる騎士道精神はないのかー!
「さて、俺も帰らないと・・・まあ、がんばるんだな。紫や黒の食べもんは毒だぞ。って言っても言葉がわかんないから無理かぁー。あははっは!」
笑いながら去りやがった。
でも、情報ゲットだ。
魔獣ってなにさ!武器もなくどうしろと。
異世界って言ったら魔法はお約束だよね。
だれか私に魔法を!