【16】「ホーホーホゥ」
「だから例え冗談でも冗談じゃないっつってんでしょうが! 誰がアンタの母親よ!」
「ギャーすみませんつい!」
もちろん拒はスルーなどしてくれなかった。缶コーヒー片手に傲然と腕を組んだ格好の彼女に、白黒は頭をガスガス踏み付けられまくるのだった。
「〝つい〟で口にするって辺りもますます冗談じゃないわね。…ったく。稜牙さん直々の頼みでもなかったなら、アンタみたいな駄猫の案内先なんて各委員会よりも先にイの一番で――」
「な、なななななニャんですよ? 俺めのことを、ええと? その、どこに…?」
「保健所一択よ」
「ヒアアアア! 学院敷地内ですらありませんわあー!」
戌亥ポートアイランドは恐れ多くも「島内だけで島内を管理し抜く」独立行政区。そうしたお役所も無論存在しているのだ。
日本最広を誇る民間信仰の申し子たる化け猫――とはいっても、基本的には野良猫の振りをして東京都は世田谷区界隈にてヌコヌコしていた白黒である。実は保健所相手にはいい思い出があまり無かったりする。
と。拒の足蹴に敷かれて眉間をガッツンガッツン床に激突させながら、肉体と精神両側面からのダメージにぎゃんぎゃん悲鳴を上げていた――その時だった。
「ホゥ。早速仲良くやってくれとるようじゃの」
カツン、という音が白黒の耳に届いた。
――仲良く? これが?
聞こえて来た言葉に対してまず一も二もなく声を大にしてツッコみたくもなったが、白黒はとにかく地べたを這いずる視界を上へと持ち上げてみた。
すぐそこ、目の前にまでやって来ていたのは、落ち着いた色調のスーツに身を包んだオールドグレーのおじいさんだった。見るからに好々爺然とした柔和な風貌。手には木製の一本杖。先の音の正体はこれのようだった。
その老人には乗っかっているものが二つある。
一つは鼻の頭に丸眼鏡。そしてもう一つは――
『ケンカスルホドナカガイイ! ケンカスルホドナカガイイ!』
なんでか肩にどぎつい原色の尾羽をたたえた一羽のオウムが留まっていた。
「…どこをどう解釈すればそう見えるわけ、バドー爺? 私がこんな心配するのもなんだけど眼鏡の度数合ってる?」
「ホーホーホゥ。こいつは手厳しいのう」
白黒を横手に蹴り遣り、拒がオウム付きの老人に相対し始めた。
「仲良くだなんてとんでもないわよ。これは単に駄猫の躾に四苦八苦してるだけ」
相変わらずデフォルトでイライラしてカリカリしているような佇まいである。しかしその態度はいきなり風紀委員長・御雷などをぶっ飛ばしたりしていた時のそれに比べれば万倍軟化されているように見えた。
口振りこそ誰が相手だろうが変わらない(オオガミ兄貴に関してはかなり別っぽいが)。だが態度の硬度で親密度のアタリは付く。
(会長サンってホント難儀な性格されてますよなー)
それとも単に相手が高齢者ともなればさすがにいきなりぶん殴りはしないというだけの話なのだろうか。白黒は胡乱な目で拒と老人を眺め始めた。
――と。
――バドー爺と呼ばれていた老人の方が、ふとこちらをクルリと向いた。
「学院の中を色々と紹介して貰って回っていたようじゃな、白黒君。敷地のあちこちから賑やかな騒ぎが聞こえて来ておったぞい。どうじゃ? 来週から実際の授業に入るわけじゃが、馴染めそうかの?」
「ヌ? オゥイェ、そりゃァもう! 今さっきまでだって行く先々で皆が皆よくしてくれましてよ!」
誰だか分からない相手がなんでかこちらの名前を知っていようが、まるで気にしない白黒である。訊かれれば親指をぶっ立てざま元気良く笑顔で返すのだった。
もっとも、つい先刻など魔法ビームの織り成す絨毯爆撃に飲み込まれなどしてきたばかりではあるが、まああの図書委員長の彼女も彼女で会話の仕方さえ間違えなければ美人でクールなおねえさんなのだ。
即ち人類皆友達。
故に人類皆兄弟。
まあ俺めは人間じゃありませんけども。
そんなこんな――白黒の内心はもうあっけらかんとしたものだった。
『ネコッカワイガリ! ネコッカワイガリ!』
「これ、少し静かにせんかいチャッターボックス。焼き鳥にするぞい」
オウムの頭をペンペン叩くバドー爺。オウムに対してだけはちょっと辛辣なようだった。
しかし――普通オウムというと仕込まれた言葉を反復してナンボの愛玩動物のはずなのだが、どうも普通に言葉を解して自分の考えで喋ってのけているような感。白黒は、目の前のバドー爺なるおじいさんのこともそうだが、こちらのオウム〝チャッターボックス〟とやらにも注目し始めた。
「生徒会長相手に喧嘩を売ったことを皮切りに、学生大食堂の激辛坦々麺に挑むわ甲斐を奇襲で殺し掛けるわ泉美の地雷を派手に踏むわ――更に何? 今度は院長のペットを取って喰おうっての? 登校初日でどんだけバカな伝説バカバカ作ろうとしてんのよこのバカ」
と、拒に作務衣の後ろ襟を右手で掴まれてグイと引き戻される。どうも何か誤解されているようだった。
「ちょ、違いますっつの! いくら俺めでも鳥ィ見掛けたくらいでいきなし野生食物連鎖スイッチをONにしたりなんざ――…。……。………。ジュルリ」
「してるでしょうが充分…!」
オウムのチャッターボックスを凝視しながらちょっと涎を垂らし始めていた白黒はそのまま拒にぶん投げられた。頭から自販機脇のゴミ箱へ逆さに突っ込む。オウムは『ストライク! ストライク!』と囃し立て、バドー爺はバドー爺で「ホゥホゥ」と笑っていた。
「――しっかし、肩にオウムをば乗っけてますくせに自分自身鳥類みたいなじっちゃんですわな? アレですわ! 絵本なんかに出て来る〝物知りなフクロウのおじいさん〟みたいな! そら、聞いてますとザラにホウホウ言ってますしよ。ホーウ。フォーウ。ニャーははは」
「フクロウ? ホーホゥ、よく言われるぞい」
「バドー爺、それを言うならちゃんと〝初等部の生徒に〟って付けてやって。むしろコイツのこと高等部じゃなくて初等部編入に切り替えて。色々と連れ歩いて改めて分かったんだけど、会話こそ成立するものの常識の欠如がひどいなんてもんじゃないわ」
フイと踵を返したかと思えば、白黒の口目掛けて空にしたコーヒーの空き缶の底面を突き込む拒。白黒がフギャーと悲鳴を上げたところで「ゴミ箱と間違えたわ」としれっと言い放つ。そして改めて本物のゴミ箱の方に向かってちゃんと捨てにいった。
「まあまあ、そう言ってやったものではないぞい会長? 高等部編入試験のマークシート設問は運だけで突破したらしい――とは言え、義務教育修了相当の教養はあるものと入島管理局できちんとお墨付きが出されておることは確認したからの。少なくとも生活の上では問題は無いじゃろうて。これからの授業に着いていけるかどうかは、そこは本人の努力次第ということとしても、の。ホーホーホゥ」
『ヒルアンドン! ヒルアンドン!』
「…今この時に限っては、チャッターボックスの言葉をちょっと支持したくなったわ…」
昼行灯。
昼間の提灯よろしく、居てもぶっちゃけ役に立たないというか――つまり仕事をしないというか。
実は相当失礼な言葉なのだが、それでも拒は頭痛を堪えるような素振りと共に深く深く嘆息していた。
「? なんスか? 俺めの話でしょうかや? 高等部がどうのこうのと」
「そうよアンタの話よ。今ここで掛け算九九をフルに淀みなく暗唱出来なかったら初等部へ編入先が切り替わるっていう、ね」
「アルェそんな話されてましたっけ!? ってゆーかヤバッ! ヤっベ! 俺め、七の段が弱点なんですっつの!」
「そいつはいいことを聞いたわ…」
かぐろい影と共、拒の口端に不吉な笑みが宿る。先刻一瞬だけ見えた彼女の笑顔の記憶はもう、白黒の頭の中で完璧に今のこっちの方に塗り変わってしまっていた。
「さあキリキリ諳んじてみなさい! はい、七×六!?」
「ギャー最難関をピンポイントで!? え、えーっと、その、あの。…その。――そら。アレですよアレ!」
「何よ。どれよ。言ってみなさいよ」
「…。……。………。シジュー、#%○*」
「バドー爺? 御覧の通り、化けの皮は剥がれたわ。英語のグラマーの授業中でもないのに適当な発音で誤魔化そうとしたわコイツ。島の威信の為にも、このバカの特待生認定とやらはすぐにも取り下げるべきよ」
クルリとバドー爺に向き直ってしゃあしゃあと上申する拒。白黒は「ソロバン! ソロバン持って来て下さいわ! そしてワンモア!」と泣き付くが、拒の右手に左右のこめかみをメリメリ握られて泣かされるだけに終わるのだった。
「ううむ…。そうは言っても、運だけでマークシートを全問正解というのもそれはそれで運気を司る妖怪の子としては相当に破格のような気がせんでもないしの。ホゥ」
『シジューニ! シジューニ!』
「ほら、聞いたでしょうバドー爺? チャッターボックスですら自信を持って正答してるのにコイツはこうなのよ? 何事にも惑わされずに真理こそを是とするのは錬金術師の本質なんじゃなかったのかしら」
「ホゥホゥ。まあなんじゃ、錬金術師とは言っても取り分けワシは道楽者のようなもんじゃて」
「昼行灯!」『ヒルアンドン!』
拒とチャッターボックスがステレオで吠えるが、しかしバドー爺はやはりホゥホゥと顎を揺すって笑っているばかりなのだった。
「会長サーン。時にこちらのじっちゃんは何者なんですよ? 先生の一人っスか?」
と、今更ながらに白黒はその質問をぶつけてみる。
「ああ…よく考えたらそこの説明から必要なのね、アンタは。既に一度逢ってはいるはずなんだけど」
「ヌヌ? マジですかよ? イズ姉みたいく今朝の時点ですれ違ってましたとか、そゆアレっスか?」
「今日じゃないわ」
「昨日じゃよ」
言葉が引き継がれる。
ほんの少しだけ曲がった背筋を更に屈めながら、白黒の低身長と視線を合わせるようにするバドー爺。
「昨日のあの後、君はしばらく〝普通の猫〟になってしまっておったじゃろ、白黒君? その時に、一度、の。しかし――そうかそうか。やはり記憶は残らんのか。あの保護者の方は〝凍結〟という風に言っておったかのう。ホゥホゥ」
昨日の、あの後。
というと――考えるまでもない。
拒を相手に九尾の力を持ち出した後の反動状態のことを言っているらしい。
それからの記憶は『Wolf in forest』の中で三毛次にぶち猫の姿で抱っこされていた瞬間からふと再開していたわけなのだが、成る程。そっちに辿り着くまでの間、自分の身柄はこの学院敷地内でなんかしていたのだ。
というかバドー爺は三毛次のことを知っている様子だった。三毛次も三毛次で神無月の校舎へ挨拶にでも来ていたのかもしれない。
「するってェと…? 先生ってゆーかむしろ、先生達のボスってトコでしょうかや」
「なんでそこですぐに〝院長〟とか〝校長〟とか、そういうボキャブラリが出てこないのかしら…」
「? ウェ? 院長? 校長? …ヌ? ――〝院長〟?」
横で溜め息ながらに語られた拒の言葉を捕まえて、白黒はてきめんにキョドキョドし始める。
「この学院の〝院長〟を務めておるバドー・オウルシェンじゃ。バドー爺で構わんよ。もう今日になってから何度となく言われておるかもしれんが、ワシからも改めて言わせて貰うぞい? 歓迎するぞい、白黒君」
至って鷹揚な所作で右手を差し出して来るバドー爺。
神無月学院院長。ここまで言われれば白黒にもさすがに察しが付く。要するに、この学院に関わる大人の中では半端無く偉い人物なのだろう。しかししかし、飾った所どころか、そんなとんでもない人物な風のオーラすらまるで漂わせて来ない。昼行灯というのか、それとも飄々というのか、はたまた親しみ易い好々爺でいいのか。
「バドー爺! オッケェーイ! うっす、俺めこそよろしく頼みまさァ! 今度の月曜日っから本格的にこの学び舎の敷居内に御免被りますでね!」
取り分け白黒としては今の所、三番目の認識が一番大きいのだった。
「まあワシのことは〝たまに校内をぶらついたりしておる隠居ジジイ〟と思っておいてくれて結構じゃよ。あくまで学院の主役達は生徒の皆じゃからの、ホーホーホゥ。そうじゃそうじゃ、後日暇でも見て院長室へ来ると良い。茶くらいは出せるからの」
「おおうマジですかよ! 俺め、和菓子とかダイスキなんですけども!」
バドー爺の手をがっちり握り返した挙句に上下にブンブン振り回す。大概にしなさいこのバカ、と拒に頭を引っぱたかれるまで白黒はそうしていた。
「ところでバドー爺。今こそまさに校内をぶらついてる所ってわけ? 確か昨日、今日は出張があるとか言ってなかった?」
銀髪頭を撫で擦りながらべそべそ泣き始めた白黒をよそに、ふと拒が言う。
「ホゥ。それは今日の午後出発の予定での。今はのんびりとしたもんじゃ」
「ふぅん。バドー爺も〝出張〟なんて言葉使うと、ちゃんと仕事してるみたく聞こえるから不思議ね」
「言ってくれるのう? なぁに、世の中にはワシなんぞよりも、立場が立場のくせに仕事をしとるのかしておらんのか分からんような珍妙な輩がもっともっと居るもんじゃて」
若干控え目ながらそれでも皮肉を飛ばす拒に、やはりバドー爺は顎をゆらゆら揺らしながらのんびりと応じるばかりである。
「さて、それじゃワシはこいつのエサだけ買ったらぼつぼつ院長室に引っ込まさせて貰うぞぃ。今日の出張というのも、各学院の院長と留学生受け入れに関する会合のようなものでの。少しやらなければならん準備もあったりするんじゃよ」
『ケチケチスンナヨ! ケチケチスンナヨ!』
そのそいつがバッサバッサと羽を広げながら横柄な口を利く。要するに「高価なヤツを買え」と言っているらしかった。というか購買部にはペットのエサなんかも置いてあるようだった。グレード別に。
「別にそこまでバドー爺のスケジュールつまびらかにしてくれなくたっていいわよ、私は別に秘書じゃないんだから」
ここでふと拒は白黒の方を見遣る。
床に割と低姿勢で伏せった作務衣姿の銀髪小僧が、尻にから伸ばした猫尻尾をニョロニョロ揺らしながらオウムをジーッとガン見していた。明らかに雀でも狙っている瞬間の野良猫の構えだった。拒はそのぶち柄の尻尾を鷲掴む。すげえ悲鳴を上げて白黒はまた正気に還らされた。
「それにしても…。昨日は――日本国内からとは言え――コイツが来て、今日は今日でまた転校生? 神無月だけでも随分と忙しないわね。というか」
瓶底眼鏡のブリッジに指を遣りながら、一際強い視線をバドー爺へ送り付ける拒。
「その〝今日来るもう一人〟は、まさか常識人なんでしょうね?」
死活問題だと言わんばかりに、この時の拒の目は割と真剣だった。
「ホゥホゥ。心配無いと思うぞい?」
「バドー爺は何訊いても大体そう言うじゃない。出来れば根拠の注釈が欲しいわ。どうなのよ実際」
「ヌヌヌ? なんですよなんですよ? 俺めの他にも神無月にニューカマーが来やがらっしゃるってんですか?」
聞こえて来た話の断片から白黒はとりあえず興味本位で首を突っ込んでみる。すると拒から凄まじく冷然たる目付きで見られた。
「まあ、確かに…。合戦当日に来島してくるようなバカに比べたら、半日授業終了後の時間帯で手続きに来るって時点で、常識指数はかなり高いわね」
「…なんでっしゃろ。スゲェ不当に貶められてますような気がナウ」
「野良猫のくせに極道者気取り。未だかつてこんなプライドの置き所が面倒臭いバカがこの世に居たのかしら」
とりあえずアンタを比較対象に据えればどんなイロモノでも大概常識人にはなるかしら、などと呟く拒に、バドー爺は言う。
「書類一式などからもう顔写真は確認させて貰ってあるんじゃがの。利発そうな可愛らしい子だったのう。ホゥホゥ」
「高齢者は子供見ればだいたいそう言うわ。…ああもう、アテにならないったら」
と、ひとしきり毒づいた所で拒は視線をバドー爺へと据え直した。
「その転校生、学部は?」
「高等部じゃ」
「ふぅん…。〝利発〟はともかく、高等部の年代で〝可愛らしい〟と続いたなら――女子かしら?」
「ホゥ、その通り。月曜日からが正式な入学になる。何かの際にはよろしく頼むぞい、会長」
「構わないわよ。白黒の面倒を一通り見た後なら、例え相手が地球外生命体でも戌亥のイロハを教え込んでやれる自信があるわ」
それはとどのつまり、話が通じ辛い手合いが相手でもとんでもなく寛容になれたという旨の発言だったのだろう。
ただ――横で話を聞いている白黒にしてみれば、何かに付けてぶたれて来ただけに、主に握り固めた拳を用いる肉体言語でコミュニケーションを図ろうと算段しているものとしか思えなかった。
「ニャんてこった! 地球外生命体に関しちゃ未だ戌亥的に受け入れどころか確認も成功してねえたァ聞きましたけども、まさかその原因が会長サンが期せずして星を跨いだ威嚇をば発しちまってます結果だったたァ――!」
「…。……。………。何をどうバカな解釈したらそんなバカなことほざけるのかしらこのバカは」
とりあえずシメておいた方がすっきりはしそうね、と、超々々破壊力の権化たる右腕をユラリと揺らしながら、拒は白黒に迫り――
ピンポンパンポーン。
校内放送のチャイムが流れたのはその時だった。三人+一羽がふと動きを止め、虚空に視線を遣る。
『聞け、めでたい奴らめ。生徒の呼び出しだ』
校内放送まで本当に独特な学院だった。
いや、このケースに限れば放送している人間が独特もしくは特殊というべきか。
『高等部二年、乗降拒。同じく二年、久方悠・七裂こより。校庭は国旗掲揚塔前まで集合されたし。聞こえているか? 救えん奴らめ』
拒の右手に頭を鷲掴まれる所までいってはいたが、幸いそれ以上の攻撃は降り注がなかった。
代わりに拒は「後で覚えてなさい」とだけ言い置いて白黒を解放すると、さっさと呼び出された先を目指して移動を開始し始めた。




