第18話 思い出せ!
「ユーリス!どうしたのよ!?ユーリスってば!」
寝ている2人を起こして、まだ二日酔いと戦っているガルドは聞ける状態でもなさそうだが関係ない。
今どうにも嵌められている気がしてならないことを寝ていたリュシア・ノールとガルド・アルメに今の状況が分かりやすいようこと細かく伝えたが2人は全く理解できず、改めて僕の話を聞いたユーリスが自分の愛剣を腰にさして 今からあのここの領主だと言ったバゼル・クロウなる男を探しに行こうとしていた。
その行動に訳が分からず、だが様子がおかしいのでとりあえず止めるリュシアがいるというわけだ。
「ユーリス、とりあえず落ち着いてください。話を聞きたくても場所も分からないでしょう?」
リュシアの制止を聞かずに行こうとしていたが、それもそうか。と向きをかえてとりあえず空いてる椅子にドカっと座った。
リュシアはまだ動くのではないかと思い、近くの椅子を引っ張ってきてユーリスの隣りに座った。
「ガルドは…まあ、とりあえず置いておいて。バゼル・クロウが一体何者なのかですね」
「ここの領主様ではなかったのお?」
「全く話を聞いていないんだな、さっきセドリックも言ったがここの屋敷もあいつの名前も真っ赤なウソだ。」
「え?酒屋さんはあったぢゃない!」
「あれはバゼルが金だけ渡していたらしい。聞いたがバゼルなんて知らないと言われた」
「なによそれぇ?私達、騙されてるんぢゃないの?!!」
「………だからそれをずっと言ってるんだけど?」
ため息しかでない、本当に疲れる。ユーリスも何故こんなやつをずっとパーティに置くんだ?
僕達は別の世界で組んだ冒険者パーティだ。
ここにダンジョンで飛ばされてからさ迷っていたところにバゼルが現れた。
あれは現れたというよりは、バゼル達がいた場所に僕達が遭遇したに近い。
どこの森だったか分からないが、東の国バルゼルムとどこかの国の間だったっけ?
確か、バゼルは何かをしていて最中だった。荷馬車が数台あってこれ以上先に進むのは無理だという話が聞こえてきたんだ。
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どうにかしてバゼルとの出会いから今に至るまでの会話や記憶に何かないか思いだせ。
「あの日のバゼルとの会話、覚えてるか?」
ユーリスも冷静さを取り戻してあの日を思いだそうとしていた
「会話??」
そう。あの日はやたらと酒をすすめられてバゼルとやらが何か色々と話していたのだ
「なんでもいいんだ、僕もさっきから記憶を辿ってるんだけど。リュシアは覚えてることないの?」
「うーん、そうね。確か商人…だったわね?」
「あぁ。それは俺も覚えてる、商売が復活できるだかなんだか言っていたしな」
確かにそれは言っていた。
商売がまた再開できるみたいな、ただ自分達が手を下すことはできないとも。
なんだかもう少し何か思い出せそうだ、、何で頼まれたんだっけ?
〈いやいや、何度も申しますが無理なのです。私たちは●●●●●●●ので魔王国に行くには行けても商人として。あの●●に●●ことは●●●難しいのですよ〉
なんだ、なんだっけ。あの太った…人を少し馬鹿にしているような下出に出方…あの太ってる…
「…顔が割れている?」
「「「え?」」」
二日酔いで倒れていたと思って放置していたガルドが呟いた
呟いた後はまた伏せってしまった
「…言ってた?言ってたわね。うーん、、顔、商人、魔王国」
うんうん言いながら思い出そうと必死になるリュシアの言葉にはっとする。
「ちょっと待て。魔王国に顔が割れている?」
「言ってたね、だから僕達に頼んだとかなんとか」
「そうよ!たしか適材適所だとかも言ってたわね!」
バルゼルムには知ってる人はいないが…
「「「魔王国に行けばいる!」」」
まだ、何かあった気がしたがとりあえず何とか目的地ははっきりした
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第18話読んでくださりありがとうございます!
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