報告書1ページ「活動分の電気が足りません」
はじめましての方は初めまして。
語彙力が足りないのはいつもの事ですが更に足りないように書いてます。できる限りその読む人が補正想像して物語を読んでくれれば良いかなとおもいまして。
この作品も中断や書き止めしないようにはしたいのですが他作品が止まっているので怖いです。ですが目標は物語の完結。
それでは失礼します。
『目覚めたら直ちに行動せよ。…………楽しんでこいよ。』
私の製作者様は最後の言葉だけ小さくボソッとそう言って私を眠りにつかせる。
――――――――――――――――…………。
目覚めた時そこは林の中。夕焼けが空と木々を紅く染めている時間帯。
どうやら無事目的の星に到着した。
周囲は木ばかりなのは当たり前だがそれに似合わない広く大きくえぐれた地面と倒木ばかりがあり、その中心にある金属製十字架型の物体が存在する。物体はついさっきまで私が中で眠っていた物。大きさは私の2倍程。地面には焼け焦げてしまった部品ももちらほらあるがそれらはもう役には立たない。
十字架型に命令をする。持ち運びやすい大きさになれと。するとカシャカシャと音を出しながら元の形から半分となり、おまけに肩に掛けられる帯が出現。
十字架を背負い不具合がないのを確認し、私は歩き出す。
任務の確認。――――。星の最終試験的行動。――――。異常がある場合は報告。――――。
…………警告。
!?
警告。 活動限界まで56分12秒。
私は近くに水場がないか人口衛星に問う。歩いて13分の場に川があると受信する。
…………。10分後。
ズレはあるものの少し早く川に到着し口に水を運ぶ。
警告。活動限界まで51分33秒。
…………電気量が足りない。近くに何かないか人口衛星と交信する。
………交信の中、川に写る自分の姿を確認。
女性型。白緑色の長髪。緑色の四つ葉のクローバーの形を持つ瞳。大きい胸と製作者が言っていた安産型のお尻で、男をたぶらかす美人美形らしい。服装はこの星の文明に合わせた、白色の剣士服。この世界の調査の為だから脇役のはずなのに、これでは目立つ姿だと思われる。
――――結果報告。徒歩37分程に近場の村有り。
…………起立のまま思考してはいけない。行動だ。
徒歩せず、走る。走るというよりは翔るだ。地面を強く蹴って遠く遠く飛ぶ。時には私を支えられる木の枝に掴み少しでもエネルギー消費を抑え反動と助力をも利用して距離を伸ばして翔ける。
…………。製作者様の事だから可動時間は万全にしていたはずだ。それなのに私の身体も十字架も微量。今目的の場に向かえても、私を充電できる設備があるのだろうか? ……この世界設定ででは設備は無いだろう。活動限界時間まで応急物を製作できればいいのだが……。
……川から村まで8分29秒経過。活動限界まで36分09秒。
村門に入る。
村に近づいている間、情報を集める為に人工衛星からと肉眼と耳で様子を把握したのだが、村に異常がきたしてた。
肉眼では黒煙と白煙の数々。耳からは叫び声と襲声や金物が強く当たる音。人口衛星から送られる画像では人が人を襲い、建物には火を、女性と子供は馬車のようなものに入れられている。6分前の情報。
6分後の現在。村中は村人達の死体、火事だらけの建物、そして村人を襲っていたと思われる人間達。
「おーい! 傭兵がいるぞ! 美人な女のな!」
商いがいない市場通りに、1人の商いではない人間が私の存在を叫び教える。するとぞろぞろと武器を持った人間が6人7人と駆け付けて現れた。皆々顔だちや体型が違うのは当たり前だが、衛生管理を怠っている汚い服装と性別が男なのだけは同じだ。
「お姉さん。そのよくわからん十字架を捨てて投降しな。痛い目にはあわせないから。」
「どっちかというと気持ち良くしてやるからな。」
「おい、冗談でもお頭に知られたらちょん切られるぞ。まずはお頭に見せねーと。……さあ十字架を捨てな。」
活動限界まで28分15秒。この人間達と戦えば活動限界が短くなる。一時的に退避しても時間に余裕がない。
……私は十字架を武器としてこれから襲ってくるであろう人間達に向けた。
最後までこのお話を読んでいただきありがとうございます。
次話も書こうと頑張りますのでよろしくお願いいたします
↓この先はこの回のネタバレかもしれませんが何故何? っていう世界設定の答えを書こうと思います。嫌な方は読まずに。と言っても大したこと書いてないです。
世界設定。
目的の星に住む人間の言葉や文字は分かっているのか?
↓
答え:目的の星は主人公アンドロイドを設計した側の人類達が監視監理と管理をしている為、どんな種族や知能ある魔物などの言葉や文字を人工衛星などで情報を得て常に解読分析と更新し保存している。アンドロイドは人工衛星から情報を得て理解している。