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013 次は、海か空か・・・

 そして、戦力増強・防衛力強化を進める事1ヶ月・・・


「先ずは現状の説明から・・・

 基地の強化と戦闘ボット達の戦力強化は目標値をクリア、屯田2号の応急修理と非常時用の物資の積み込み完了、セラミックコーティングは大気圏突入1回には耐えられる計算です。

 又、今までダンジョンに向かう途中の1箇所だけだった警戒ドローンの中継補給施設を基地の全周に増設、警戒監視網の範囲は10倍以上に広がりました。

 それ以上の範囲はUAVを使って警戒していますが、1機を整備補給時の交代機として基地に待機させている為、任務に就けるのは2機のみとなっています。 其の為、殆ど警戒の意味をなしていません。

 UCAVは6機有りますが、2機は基地の直掩機、2機はスクランブル発進に備えて地上待機、2機は整備補給時の交代機となっています。

 但し、当初の目的であるこの星の調査は捗っていません。 大陸どころか、この島の全域すら終わっていません。 精々、観測衛星から分解能50cmの荒い各種映像が送られて来るのを見てるぐらいです。 海、特に海中は映像すら無く、全く不明です。

 そこで、そろそろ次の目標を決めたいと思います。 正直、戦力の強化ばかりしている訳にも・・・」


「成程、ここに来てから予定が狂いっぱなしですな・・・ でも、少しは本来の仕事もしなければ立場上まずいと言ったところですか?」


「まぁ、ありていに言えば・・・ 救助隊が来た時に言い訳が立ちませんから・・・ 本国への手土産ぐらいは用意出来ないと・・・」


「ふむ、ちなみに船長の考えは?」


「私としては、高性能AI製造に必要な希少資源確保の為にダンジョンの一部攻略と、活動拠点としての水上部隊の設立を考えています。」


「水上部隊・・・ いいですね! しかし部隊の中枢に必要な高性能AIが不足している事から、製造に必要な資源確保の為、ダンジョンの攻略が必須であると?」


「はい。 ただ、ダンジョン攻略となると山下班長の護衛班に負担が・・・ どうでしょうか?」


「そうですね・・・ 任せてもらって大丈夫です。 完全攻略ではなく資源の確保だけが目的ならそれ程難しく無いでしょう。」


 と、そこに調査班のピッツ班長が、

「調査班としても情報収集の為に水上部隊を作る事には賛成なのですが、どうやって海に船を浮かべるのですか? 

 ここで水上艦艇を建造しても、大きすぎて海まで運べませんよね?」


「「・・・」」

 無言で見つめ合う三浦船長と山下班長を見て、ため息が・・・

「はぁ~ 造船所を含む拠点となる港の整備が先なのでは? 更に言えば最初に候補地の選定が必要なのでは?」


「「・・・ごもっともです。」」


 そこで今度は支援班のイブ班長が、

「では、私からも提案を・・・

 使い捨ててもいい簡易型の偵察機の開発と試験運用をしてみてはいかがでしょうか?」


「ふむ、壊れる事を前提としての簡素化型UAVですか? 現状の3機体制では手が足りなかったので、増やす事を反対する気は無いのですが、UAVは元々ある程度の簡素化がされている無人機です。 制御部のAIもそれなりの物を必要としますし、今以上の簡素化は現実的ではないかと思いますが? 」


「はい。 私が提案するのはもっと原始的な物です。

 小型の気球に民生規格の太陽光発電パネルや観測機器、姿勢制御のモーターとプロペラ・・・ 制御AIなんて必要ありません。 旧式のICチップ1つで十分です。

 使い捨てを前提としていますが、天候に恵まれれば長期の運用も出来るかな? 程度の強度を考えています。」


「確かにそれなら製造に必要な資材も少なく、作業量も微々たる物です。 が、そんなんじゃ風に流されて何処に行くのか分かったもんじゃない。 まともにコントロールできるとは思えませんが?」


「ええ、風に乗って流れていくなら、それはそれでこの星の気流のデータ収集だと思えば・・・ 」


 そう言われ、悪くないのでは?


 皆が考え始めた。


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