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骨たちの提案
「あのぉ~・・・」
恐る恐る綿子は骨たちに話しかけてみた。
「子羊よ
お主に命じよう。今すぐモンスターを始末してこい」
「えっ・・・?」
理不尽な命令、しかも初めて会った相手からこんなことを言われたことのない綿子は戸惑うばかりだった。
「お主が我の命令に従えば望むものを与えよう。なに、状況の分かっておらんお主に無理なことは言わんから安心しろ。」
一方的に進む話によく分からない状況。
「わかったか!?」
「はいっ!!」
反射的に答えてしまった綿子。
「ネクストよ
お主の牧場の件は他のものを遣わす
その代わりにそこの子羊にこの世界のことを教え我の奴隷として役に立たせよ」
「やったっす!任せてほしいっす!」
「ち、ちょっとまってください。奴隷ってなんですか!?」
「今返事をしただろう?我の奴隷として命令に従うが良い
そうすれば望みは思うがままよ」
「ずっと角煮食べれるんですか!?」
「お、おう?」
角煮を食べれると聞いた綿子はやる気になり、言われたデスキングは戸惑ったがここに奴隷契約がまとまったようだ。
後にこの契約が思わぬ結果をもたらすとはこの時は知るよしもなく・・・