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 かなでと茜とみどりの三人で話し終えたタイミングで、自分の腕時計を確認したみどりが口を開く。


「うーん、もうそろそろ帰ろか? 時間も結構遅いし」

「そうねー。帰りましょうか。茜ちゃん今日はピザありがとね」

「いえいえ。あたしとしても美味しいって言ってもらえてうれしかったですから」


 お礼を追われた茜は照れくさそうに頬をかきながらも、嬉しかったのか笑顔で答える。そんな会話をしている二人を放って、みどりは眠そうに目をこするもみじ達に話しかける。


「ほな、帰ろか。もみじ達も帰ろな」

「うん、帰る……」

「帰ったら今日は寝るだけ?」

「うむ、眠いのだ……」


 眠そうな二人と同じで眠そうに目をぱちぱちさせる青藍の質問にかなでが頷く。


「そうね、お風呂に入ってから少しゆっくりしてお休みかな」


 青藍の質問に答えるかなでの会話にみどりが入ってくる。


「うちもちょっとだけお邪魔しよかな。明日も暇やし」

「お、どうぞどうぞ。夜ちょっとだけお話ししましょうよ」

「お酒飲みながらやないならええで」

「お酒は一緒に飲みたいけど、まぁやめときましょうか」

「さすがに一緒に飲めるほど強くはないんよ。とはいえ何のお話しするん?」


 みどりが家に来ることを嬉しそうに了承して家に招く。


「そうねー。あ、確かみどりちゃんって桔梗ちゃんと昔からの知り合いだったのよね? それだったら、その桔梗ちゃんとの昔の話を聞きたいかも」

「おん、確かにそういう話はしたことなかったかもやね。せやったらそういう話しよか。たまにはうちらの話をするのもええやろうし」

「おー、楽しみ!」


 楽しみというだけあって目を輝かせるかなでに、みどりは苦笑する。


「まぁ、そこまで面白い話は無いような気もするけどな? あ、そういえば凪さんとグラさんはどないするん?」

「さすがに明日に響くからって断られちゃったのよね。もそろそろお店の準備しないとって言われたらね?」


 凪たちには断られたと首を横に振るかなでに、みどりは納得した顔で頷く。


「あー、まぁ、そらそうか。明日も休みって言うところもあるやろうけど。開店はしてなくても準備自体はしてるところもあるやろうしな。まぁ、無理に誘う必要もないししょうがないって割り切るしかないやろ」

「まぁねー。ってあれ、もみじちゃん達眠っちゃった。結構はしゃいでたからしょうがないか。ごめんみどりちゃん、しず君呼んできてもらえないかな?」

「あはー、了解や。さすがに今動いたら起きるかもしれんもんな」


 二人が話している最中にとうとう眠ってしまった子供たちを起こさないように、小声で話すかなでに小さく笑ったみどりは静人の元に向かう。

 見えてきた静人はお腹をさすりながらも、みどりが一人で近づいてくるのに気が付いたのかみどりのほうに顔を向ける。


「ん? みどりさん何かあったんですか?」

「かなでさんの所でもみじちゃん達が眠ってしもうてな? 身動きとれなさそうだから静人さんを呼びに来たんよ」

「あー、なるほど。それなら行きましょうか。かなで達は座ってるんですか?」


 お腹をさする手を止めた静人はゆっくりと立ち上がりみどりの後をついていく。みどりは歩きながらかなで達の今の状況を伝える。


「おん、座ってるかなでさんに三人がもたれかかっとる感じやな。まぁ、地面に座っとるわけやないし、本人も嬉しそうにしとったからそこまで慌てんでもいいと思うで?」

「なるほど。それだったら良かったです。僕も料理をたくさん食べたからか、お腹が苦しいんですよね」

「あはー、無理して食べるからやで?」

「いや、まぁ、確かに無理して食べたんですが……。せっかく作ってくれたのに断るのは心苦しくて」

「あー、まぁ、なんとなくわかるけども。それで無理してはいたりする方がまずいと思うで?」

「まぁ、今度からは気を付けます。さてと、ちょっと歩いたからか楽になりましたしかなでの所へ行きましょうか」


 静人の言葉に頷きつつもみどりは疑うような目で静人を見つめる。


「せやな。ちなみにやけどその体調で子供たちをおぶったりできるん?」

「まぁ、大丈夫ですよ。お腹が苦しいとはいえそこまで切羽詰まった状況というわけではないですし」

「それならええけど。お、着いたで。あー、もみじ達はまだ寝とるみたいやなぁ」


 かなでの元に着いたみどりは声を潜めつつ近づいていく。小声でも話せる距離に近づいた静人はぽわぽわした表情のかなでに声をかける。周りが眠っているからかかなでも眠そうだ。


「まぁ、そこまで時間たってないですからね。かなで大丈夫かい?」

「うん。むしろ三人の体温で暖かくて眠たくなってきた」

「眠るのは家に帰ってからにしてね? それじゃあ、もみじちゃんは任せてもいいかな? 僕が青藍ちゃんを抱えるから、みどりさんは桔梗ちゃんをお願いしてもいいですか?」

「ええで。この体やと桔梗くらいなら抱えれるやろうし」

「それじゃあ、よろしくお願いします」

「おんおん」


 軽く頷くみどりと共に眠ってしまったもみじ達を運ぶ。遠くで騒いでいた凪たちも眠っているもみじ達に気が付いたのか静かになる。静人達はそのまま小声で会話しながら神社を後にして静人の家へと帰ることにした。


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