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SELECT~どこに行こうかな~

「ふぁー。」


いつもより早く起きてしまってためか少し眠い。ダイさんの店を出た後、僕は昼ごはんを買うため市場に出ていた。


「いらっしゃい。おや。ジャンの息子さんだね」


「はい、お久しぶりです。今日はオレンジとキュウカンバーを一つずつ欲しくて。」


そいうと、おばあさんは冷蔵庫から品物を出す。


「はいよ。200ゴールド(金貨2枚分)ね。おまけも入れておいたから。」


そう言いながら、品物の入った革袋を手渡してくれた。


「おばあさん。ありがとう。はい、金貨ね。じゃあいってきます!」


「はい、頑張っといでね。」


僕はおばあさんとの会話を終え、革袋を鞄に入れその場を後にした。



ダンジョンにいく前に全員が立ち寄らなければならない場所がある。


ダンジョン攻略専門ゲート又、初心者ダンジョン通行ゲート


またの名を、「ダンジョンゲート」と言われている。僕たち、攻略班やダンジョンに向かう人たちはそこでどの階層が適正かを調べてもらえたり、ある程度の装備を貸してもらえる。僕の場合装備を身に着けてしまうとスキルに影響が出てしまうため装備はいらないが、正直それ以外の物資がとてつもなく欲しい。


僕はそんなことを考えながらカウンターの向かい係委員さんに話しかける。


「すみませーん。ジュンでーす。」


「はい、専属委員はどなたでしょうか?」


「ユメさんです。」


「了解しました。13番カウンターで少々お待ちください。」


そう言うと係委員さんは「13番」と書かれた紙を渡してくれた。ちなみに専属委員とは、ギルドに所属していない一人一人にいるトレーナーに近いようなものだ。僕のトレーナーはユメさん。スラっとしておりショートヘア。すごく優しい僕のお姉さんのような存在だ。


「こんにちは!ユメさん!」


「あら、元気がいいわね。でも、昨日までギルド専用の方使ってなかったっけ?」


ユメさんが口に人差し指を当て僕に訪ねてくる。


「えっと、ちょっとクビにーー」


「ごめんなさい!失礼なこと聞いちゃって!」


「いいですよ。僕が……力不足なのがいけないんです……。」


そう言うとユメさんは少し困惑してしまった。


「そ、それよりも!今日はダンジョンに行きたくて」


「そうよね!えっとどんなところに行きたい?ジュンくんなら30階層あたりでいいんじゃない?」


ユメさんは辞典のような厚さの本を広げ「30階層」と書かれた部分を指差し答える。



30階層

基準レベル:45〜55

出現悪魔:ノーハブスキル(スキルを持っていない悪魔の事)

報酬:2万ゴールド(金貨100枚分)



「で、どうかな?」


「わかりました。行ってみます!」


僕がそう言うとユメさんは軽く微笑み「行ってらっしゃい」と送り出してくれた

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