アイリス・アクアスフィア
どうもこんにちは!
楽しく書かせていただいております。
最近気が付いたのですが、評価くださった方や見てくださった方がわかるようになってるんですね!
とてもうれしいです!ありがとうございます!
今日は東洋医学的、治療的なことはなしです。
ライトノベルで必ず出てくる美少女キャラを書いてみました。
うまく表現できていないのですが美少女です、かわいい系です。
文章うまくなるようにがんばります!
起き上がるととなりに少女が横たわっていた。
よしよし、そろそろ大抵のことがおこっても驚かなくなってきたぞ。
おちついて観察する。
身長150㎝くらいの小柄な女の子で、顔もまだ幼く、ずいぶんかわいらいい顔立ちをしている。
この子中学生ぐらいか?さすがに小学生ではあるまい。
息はしているようだ、
アニメのキャラクターのような奇麗な水色の髪で、耳が長い。
さすがにここまで来てコスプレではあるまい、さすが異世界!
「エルフってやつか?」
とはいえアニメに出てくるエルフの半分ぐらいの耳の長さだろうか?
プレイヤーが緑帽子の某有名ゲームに出てくる某姫と違って耳がとがっているわけではないから、やけに耳が長めの人間といえなくもない。むしろちょっとウサギっぽくてかわいらしい。
服装は、魔法使いのように、厚めの黒いローブを着ていて、ところどころに銀のレースの飾りがついている、
一般的な魔女が身に着けているような帽子や箒はもってないみたいだけど、やたら重そうな四角い茶色い鞄が横においてある。
しかもコレ背負うタイプか!?
あとは魔法アイテムのような?宝石がやけに大きいデザインのアクセサリーがいくつかと、
腰につけた金具のすぐ下に水晶玉のような水の塊がふよふよとぶら下がっている。
浮いてる!??
これはどっからどう見ても魔法だろう、現世の物理現象じゃありえない。
すっげー!!魔法!!はじめてみた!!すっげー!!
年甲斐もなく未知の魔法アイテムに興奮してクギづけになっている間に、少女はすでに上半身をおこしていたらしい、その吸い込まれそうな綺麗な透き通った水色の瞳と目があった。
「Tikka-nya cururyo ea?」
「Ra! rira kirutue」
「tue firias piokury quonteria.」
ファっ!?しゃべった!!?ってそりゃしゃべるか。
「お、おー、えーと」
「コンニチハー ドモ」
やばい何言ってるかまったくわからんかった、そりゃ異世界だし、言葉も違うんだろうけど・・・
どうしたもんかとテンパっていると少女はおもむろにローブのボタンをはずしだした。
え!なんで?ぬぐの?熱くないよね?
外側のシックな黒のローブと違って、中のほうは水色をベースにしたふわふわしたかわいらしい服装だ、
そう、思い出した、これはドイツのビール祭りとかで見るディアンドルという衣装に似ている。
いや、特質すべきは服装じゃない、その幼い顔に似合わない豊満な胸だろう。
「でかい!」
「de ka i??」
少女は小首をかしげる。
ばかな!?どうがんばっても高校生ぐらいだぞ!?そんな巨乳の高校生がいてたまるか!
エロから始まる異世界生活!!
いや、むしろテロから始まる...
じゃない!あまりに童顔と不釣り合いなデカさにびっくりして少し錯乱してしまった。
いやらしい目でみてごめんなさい。
あとはわりとミニスカートなのだけれど、両足の、いわゆる絶対領域の部分に革製のベルトで文庫本サイズの本がとめてあるのが目についた。まるで拳銃がささったホルスターみたいだ。
ダメなオジサンはしばし、口を半開きにして無言で目を見開いていたように思う。
少女はおもむろに自分の胸元をはだけて指をさし、円を描く動作をした。
特盛!!
そして今度は俺の胸元を指さし、微笑んだ。
「えーと、ここ??」
俺も自分の胸元をさわりながらつぶやく、
この時初めて自分の服がボロボロなのに気が付いた、というかほとんど半裸に近いほどビリビリにやぶれており、寝た状態でかけられていたコートが、膝の上にずり落ちている感じだ。
半裸のおっさんが、ロリ巨乳美少女と二人きり...
お巡りさんこの人です!!ってまさにこの状況かよ!
おどろいて自分の体をペタペタさわって確認していると、少女はカバンから淡いピンク色の羽ペンを取り出した。
あ、ズボンもビリビリだった・・・
ただこの羽ペン、いつもの見慣れた口ばしのようにとがった金属片ではなく、これまたピンク色の宝石がついていた。
「raruka aquals secilika !」
少女がなにか呪文のような言葉をつぶやくと宝石が発光しだした。
おぉ!なんか魔法少女みたい・・・
少女は自分の膝をぽんぽんと叩いて、俺の額をゆびさしている。
「ん?頭?」
「rira rira karru! karru-」
頭を膝にのせろってこと?たぶんそうなんだと思うけど、初対面のオッサンが少女に膝枕される事案が発生するのはこの世界ではありなのだろうか?
あれこれなやんでいたら強引に頭を膝の上にのせられてしまった。
しかもオーソドックスな横向きスタイルではなく、歯医者さんが上顎を治療するときのような体制だ。
少女のほうを見上げると、少女にしてはかなり大きな胸の向こうに見える顔は結構真剣なまなざしで、羽ペンをかまえていたが、しばらくして俺の胸になにやらかきだしたようだ。
あったかい!
一瞬痛いかと思ったけどペン先が温かくて気持ちい!
頭の下も柔らかくてあったかくて気持ちい!
極めつけは、だんだん作業が細かくなってきたのか少女の顔がどんどん近づいてきたことで、胸が顔に当たっていることだ、これはもう言う必要はあるまい、極上のアイピローにすべての不安や恐怖が癒され疲労感
がぶっとんでいった。
あぁ、ありがとう!神様!
目玉だけ下を向ける、そんなに高くもない鼻が邪魔で見ずらいのだけど、何を描いているのかギリギリ見て取れた。
「魔法陣!?」
大雑把にいうと〇の中に△をかいて、小さな文字を描いてる。
まって、コレなにしてるの?
まさか奴隷魔術とかじゃないよね?
おっさん奴隷にしてもなんの役にも立たないでしょ?
こんな可憐で人の好さそうな美少女がそんなことしないよね?
ほどなく魔法陣が描きあがったのか、少女は距離をとり微笑んだ
「ぐっ!!?」
その瞬間に、体中の力が魔法陣に吸い取られていくような感覚に陥った、動悸息切れが激しく、目の前がかすみだし、フィィィィィーンと耳鳴りがしだした。
まさか!いきなり殺されてまた死に戻りじゃあるまいなと一瞬恐怖したが、すぐに杞憂だったとわかった。
「ハジメマシテ!ワタシノ コトバガ ワカリマスカ??」
おぉ!聞き覚えのある意味をなす音の羅列にうれしくなる。
「えっ、あっ、わかる!、わかるとも、日本語!」
たった2日ぶりだけど、右も左もわからない異世界で言葉が通じるのがこんなにうれしいなんて!
「ヨカタ ワタシ アナタニ マホウ シタ」
これはすごい!翻訳の魔法か何かか!?
とりあえず奴隷魔術じゃなくてよかった。
「ありがとう!スゴイ!マホウ スゴイ!」
「ワタシハー トテモォー ウレシイ!!」
って、俺まで片言になっちゃってるよ!
「わたしの ナマエハ アイリス・アクアスフィア です。」
少女は微笑んで自己紹介をした、よく笑う子だな。
「あなたの なまえは ナンですか?」
アイリスが名前でアクアスフィアが苗字でいいんだよな?見た目も名前もとてもかわいらしい。
「私は、河野熊五郎です、コウノ クマゴロー」
いや、言うな、わかってる、小さいころからからかわれてきた。
ホントうちの両親はどういうネーミングセンスをしてるんだよ!
百歩譲って江戸時代ならカッコいいのかもしれないが?
いくら昭和の名前でもクマゴロウはないだろう、一周まわってキラキラネームかよ!?
「クゥマゴッ...ゴホゴホ」
どういうわけか少女は顔を赤らめ咳き込んだ。
なんだ!?笑われたりからかわれたりするのはよくあるけど顔を赤らめられたのは初めてだぞ?
「えと、クマ...さん?とヨンデモいいですか?」
「あぁ、もちろん!」
「クマサ」
「イショニかえりまショウマチに」
「え!街あるの!?やった!!行く!マチ!」
服装や所持品からしてかなりの文明水準になっている世界ではあると思ってはいたけど、すごいうれしい!
「コレをキテください。」
アイリスは背伸びして肩に手をまわしいかにも高級そうなローブを羽織らせてくれた。
「ありがとう!でもアイリスちゃん寒いでしょう!?おれ大丈夫」
そういって笑ってみせたのだが、
「わたしはダイジョウブ、アタタメルからだじぶんでホノウマホウ」
そういって目をそらされた、ちょっと目のやり場に困っているようだ。
あぁ、なるほど、そういうことか、たしかにこのままの姿でほっつき歩くわけにはいかないな、現世では確実に逮捕される格好だ。
それに魔法で暖を取れるみたいだから、しばらくかしてもらおう。
自分のコートはやはりボロボロではあったが、腰に巻きスカートのように下半身をかくし、アイリスのローブを肩から羽織ったら、ちょうど全身がすっぽり隠れるローブを羽織っているような格好になった。
「しゅっぱつしましょう!わたしたちはさがすひつようがあります、まほうのき」
そういうとアイリスの片目の瞳のなかに魔法陣があらわれた。
なにこれ!ちょっとビックリしたけど中二病全開でかっこいい!
「こちらのほうこにただしくすすむべきみちです。」
だけど翻訳魔法、ありがたいんだけど、なんかグーグル翻訳みたいで笑える、しかも口の動きと聞こえてくる言葉がずれている。B級洋画を日本語翻訳版でみているようだ。
アイリスにその旨を伝えると
「だいじょうぶ、あなたはすこしまたなければならない。わたしはさがしている。」
と言われた。なにをさがしているんだろうか?
その後1時間ぐらいは歩いたろうか?見知らぬ少女と2人森の中を歩く、昨日までと違い1人じゃないことがこんなにうれしいなんて思わなかった。しかも魔法文明がある世界!チートとはいかないまでも、自分もこの世界で魔法が使えるのではないかと思いワクワクが止まらない。
「わたしたちはみつけることができました、とてもよかったです。」
アイリスは本当にうれしそうに、いそいそとみどりの球体だらけの木に駆け寄る、
あ!2日前にみた葉っぱがオレンジ色で果実が緑のへんな木だ!
「まほうじゅのミはまほうのちからをかいふくさせます。」
そういって例のオレンジ色の葉っぱ状のものをもいで、はむっと口にいれた。
「え!?実なのそれ?」
「はいそうです、わたしはあなたにたべさせます」
不思議そうな顔で小首をかしげながら、こちらにオレンジの葉っぱ状の物体をさしだした。
たしかに葉っぱにしてはやけに分厚い、魔法の力を回復させる?魔法樹の実?
アイリスがめちゃくちゃおいしそうにぱくぱく食べているので、とにかく食べ物であることに間違いはないらしい、めちゃくちゃ空腹でもある、こいつはいただいておこう!
ガブリと分厚い葉っぱの形をした果実にかぶりつく。
「んんん!!うまい!!」
あまりのうまさにびっくりした!これはあれだ、高級ミカンにはちみつを混ぜたような味だ!とびっきり甘くて目が覚める味、それでいて喉が渇くような甘さではなく、真夏にスポーツドリンクを飲んだみたいに、全身にしみわたっていくような爽快感がある果汁!
「どうじょ」
アイリスはもぐもぐと口いっぱいにほおばりながら、何枚か実をもいで手渡してくれる、
「あはは、ありがとう!」
「どういたしまして、たくさんたべてください。」
そりゃもういただきますよ!というかこれはとまらなくなる味だ!
なんかすごい、気分が明るくなっただけでなく疲れがふっとんで体力も戻ってきた感じがする。
結局2人で丸い葉っぱの木についていたオレンジ色の葉っぱ状の実を全部食べつくしてしまった。
「わたしのことばはわかるようになった?
あなたはしにかけていたから、たぶんまほうのちからなかった、いまはすこしかいふくしたから、だいぶよくなったはず。
でもまだかんぺきじゃない、わたしのかいたまほうじんはかんぺきじゃない。まちについたらまほうやさんでかいてもらうの」
だいぶ自然な感じの表現になっている。こいつはありがたい!
ってことは俺にも魔法力があるってことか!なんかうれしい
「おなかぺこぺだからごはんつくるの」
きょうはここでおとまりなの」
「え、あぁ、そろそろ日も傾いてきてるし、ちょうど俺も提案しようと思ってたんだ。
火と2人分のシェルターの用意となると、急がないといけないぐらいだ。とりあえず薪を集めてくるよ」
「まきってなぁに?」
「薪は火を移して燃やすための細かく割った木のことだよ。あれ?」
魔法で火をつけるにしても、薪は必要ないのだろうか?
お互いに不思議そうな顔で見つめあってしまった。
「だいじょうぶだよ、ラルーカちからをかして。」
「わっ!」
なんか出てきた、空気中の目に見えない物質が一気に集まってきたみたいな感じでなんか出た!
コレはまさか妖精というヤツか?
例によって目と口を見開いてガン見していると
「ラルーカはみずのせいれいうんでぃーねだよ」といった
え!?なんか見た目水色のぼてっとモフモフしたぬいぐるみみたいなんですけど?
ペンギンにみえなくもないがしっぽはたぬきみたいだ。
水の精霊ウンディーネって、だいたい女性の格好で描かれてることが多いから、どっちかというとアイリスが魔法の杖を持ってみた姿の方がよっぽど精霊っぽいと思ったのだが、この世界では違うらしい。
「アイリスサマ、マリョクガタリテイマセン、ボクガヤリマスノデ、オヤスミクダサイ」
そういうとラルーカはアイリスが背負っている四角いカバンから、はがきサイズのルビーのような色をしたガラス板のようなものを取り出して地面に置く。
ってかコイツしゃべんのかよ!?
表面には魔法陣が彫刻されているようだ、よくわからない文字がいっぱい書いてあるが、〇のなかに△というシンプルな図形で、さらに魔法陣を囲むようにしながらいくつかガラス板の端っこまで線がのびており、ボタンのような模様がいくつかある。
アイリスが自分の腰にかかっているソフトボールくらいの水玉をはずして、ガラス板の上10センチぐらい上にかざすと、もふもふした水の精霊がそのペンギンみたいなヒレのような指?でガラス板の隅っこに触れた。
するとしばらくして魔法陣が赤い光を放ちだした、しかも球体はふわふわと空中に浮遊している。
なんでもありだなもう。
「あー、ところでこれは、なにをやっているんだい?」
と聞くと、すっごいきょとんとした顔でこう言われた。
「??、おりょうりをしてるんだよ?」
そういうと、鞄からなにやら注射器状の物体を3本取り出して、水球の中に注射している。
なんかそのつど色が変わって、子供のころに食べた知育菓子を思い出した、あの魔女が混ぜてるやつね。
今度は、金色の筒状の金具を取り出し、球体の上部付近にくっつける。
蛇口ってことかな?
するとそこから、木の実やらキノコやらの具材を入れたら、金具をとってしまった。
出口じゃなくて入口だったらしい。
「ラルーカおねがい」
「リョウカイシマシタ、カネツカイシ」
ラルーカと呼ばれるもふもふがパネルをタッチし魔法陣が赤く発光すると、球体の中の具材がすごい速さでぐるぐる回りだした。
この球体どうも圧力鍋的な効果があったようで、ほどなくして料理が完成したらしい。
あのガラスの板はIHのような物だったみたいだ。
使ったのは電気ではなく魔法力ってことだろうか?
アイリスは鞄から鍋と器を二人ぶんを取り出し、球体のてっぺんについている指輪のようなものをつまんで
、鍋の上に球体を移動する。
おそらく指輪の魔法陣が発動したのだと思う、すると球体状の料理は表面張力を失い鍋の中にバシャッと広がった。
「できたー、ごはんにするの」
うわーめちゃくちゃいい匂いがする!おなかが鳴りっぱなしで涎がでてしまっていたかもしれない、こっちの世界にきてはじめてのまともな料理だ、
どーぞ、といってお椀に取りさしだしてくれる。
「いただきまーす!」
「いただきまーす!」
異世界にきて初めて食べた料理は涙が出るほどうまかった!
さて、次回は車酔いに効くツボ、内関がでてきます。
馬車で街まで行く途中のお話です。
話のボリュームによっては歯の痛み止めに合谷というツボも一緒に書けるかもしれません。