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異世界治療院  作者: 森野熊惨
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プロローグ

プロローグ


都内某所、桜が咲き始めて週末の花見は満開だろうか?なんて会話が聞こえてくるころ


俺はいつものように一件目の在宅訪問をおえ、商店街のいつもの喫茶店でブランチを満喫し、まだ少し寒さがのこるさわやかな風と、ぽかぽかした日差しの絶妙なギャップを楽しみながら、今年もやっと寒い冬が終わったなー、幸せだなーと顔をほころばせながらゆるゆると歩いていた。


手をつないでゆっくりと歩くおじいちゃんと、おばあちゃん、仲いいんだなー。

こんな年までラブラブな伴侶がいるんだったら俺も結婚考えようかなー

なんて思っていたら...


突然紙風船をおもいきり叩き割った音を100倍にしたような爆音が耳をつんざいた


と同時に金属バットをフルスイングして殴られたような鈍痛が腹部を襲い、はらに手を当ててその場にしゃがみこむ。


激しい腹痛、ほどなくして内股を熱い液体が流れていく感覚...


なんだこれ!?えっ!?漏らした?


どっかで何かが爆発したと同時に、何かに腹をぶつけたショックで失禁したのか?


35歳にしてなんたる失態、恥ずかしさで顔が熱くなる...


違う!おさえている手があつい...漏れてるのは尿じゃなく血液か!?


とっさに真っ赤に染まった自分の手のひらが視界に映る


仕事柄少量の血液は毎日みているのだけど、どんどん染み出してくる熱い大量の自分の血液をみて意識が遠のいてきた。


あぁ床が冷てぇ、何だこれ鉄のマンホールの上?

寒い、ガクガク震えがくる、

商店街にこだまする無数の叫び声にエコーがかかっていく中、黒ずくめの男二人が拳銃を打ち合っている姿がぼんやりと見えた。

ばかな、日本で銃撃戦? ヤクザの抗争?


いやいや、そんな映画じゃないんだから、むしろ映画のロケか?

思考がまとまらない。

あれ?なんかだんだんとあったかくなってきた気がするぞ?


あ、そうだ!きっとこれは悪い夢にうなされているんだな、

そろそろ起きなきゃな、今日の患者さんだれだっけ??


なんて思いながら視界が暗転した。



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