最終決戦!
史朗はヘルニア王国出発後、様々な国を訪れた。その他にも亜人種の国、エルフ国、海底都市ネラ、空中都市アスレニア、地下都市ボヨーンを訪れて問題を解決していく…が種も植えていった。
まさに、八面六臂の活躍の活躍、いや、百面九十六臂の活躍と言って良い位の、大活躍だった。
そうして、2年が過ぎ、今史朗は一人で魔王城を攻めている。
何十万といた軍も今となってはもうほとんどいない。
いま、魔王城の目前まで迫っていた。
※※※
「おい、浮雲のシュレーザはどうした、まだ見つからないのか。」
魔王は焦っている、6将軍はシュレーザ只一人となっていた。
それが2年近くも音信不通になっている。
魔王は知らない、史朗はあの日女神の剣を2つに折って投げた、1つはヘルニア王に当たり…もう1つは、宇宙まで飛んだ、そして小惑星に衝突して、連鎖で隕石がエルドレアに落下する、その隕石が山にあたり、どんぴしゃりで、修行を行っていた、シュレーザに雪崩と何千万トンの岩石の雨が降る、さすがに最強の力をもつ魔将軍でも、大自然と隕石の力にはかなわず、…死亡していた。
史朗は知らない内に、魔王軍最強の男シュレーザを始めで倒していたのだった。
まさに、完全な幸運者恐るべし!
(※、直接攻撃はあたらない為、経験値は得られません。)
[バン]魔王の間のドアが開く。
「ひえぇぇぇっぇぇ」執事のような魔物が逃げ出した。__史朗が到着したのだった。
「お前が魔王か…恨みは無いが倒させてもらう。」
史朗は、初めて主人公らいしセリフを口にする、彼は2年間で成長していた。
「ア…アア…ア」魔王はガタガタと震えていた。そこに絶対の恐怖と自分に死を運んでくる死神の姿があった。
それでも構わずに、史朗は魔王に接近する。
「来るな、だめじゃ…やめ、やめて~~~~!」__声色が変わる
魔王を覆っているフードがとれる。中から絶世の美女が姿を現した。
なんだと…魔王はこんなにも美人だったのか。それに声も可愛い。」
「な、な、なんで、…私の力が通じないの…」魔王はガタガタ震えている。
何言っている?力?…ステータスで確認だな、…あ、これか「完全なる美神」「完全なる支配」のスキルを持っているぞ……それにこいつ…弱いぞ、なんだ……
「おい、魔王お前もしかして。」そう言って史朗は魔王の腕を掴むと____
[じょぼ、じょぼ、じょじょじょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――。]
魔王の股間から、『魔王の聖水』が漏れ出していた。
「あ…ああ…やだ………。」魔王の顔は真っ赤に染まっている。
それは止めどなく魔王の足元に滴り落ちる。
あたりに香ばしい匂いが立ち込める。
魔王はその場に崩れ落ち。__べちゃっと言う音が響く。
「…殺せ…これ以上恥を晒したくは無い。」そう力無く、史朗にいった。
可哀想すぎるだろ、魔王。それじゃあこっちが浮かばれないぜ。
史朗は念動力で魔王の身体を浮かすと、魔王の下半身の装備を全部剥いだ。
「な、なにをする、まだ辱めるか、外道が。」
史朗は無言のまま、“収納”から最高級の布を取り出し。反対の手で温泉という魔法で温水を下半身にあてて、聖水を流していく。
「魔王よ、俺はお前をこれ以上悲しませない、お前…俺と同じ地球からの転移者か転生者だろ、知っているぞ。」
そういって、しろうは魔王の下半身を“丁寧”に拭いていく。
「なぜそれを…そ、そこは…拭くな…あ…」
史朗は股と臀部の辺りを中心に丹念に拭きとる。
そして、拭き終わり、魔王を両手抱きあげた。(お姫様だっこで!)
「魔王よ、お前の自室はあるか?」
「な、なによ、どうするつもり」顔が真っ赤になる魔王、まるで乙女のようだ。
「さすがにここで話をするには嫌だろうからな。」_聖水を撒いた床を見つめる。
「…はい。あります。」
※※※
魔王の自室のベッドで魔王を座らせて会話する。
もちろん魔王の下半身は布に覆われて見えてはいない。
「魔王じゃないな、本当の名前はなんだ。」史朗は兜を脱いだ__(この兜は史朗の創造という魔法で創られた物)
「やだ、イケメン、…あ、はい私は、鳴元香苗といいました、地球では。……貴方のお名前は勇者様。」
「私は士師類史朗と言う名だ、勇者じゃない、それと史朗でいいよ。」
やっと優しい口調に戻る史朗。もちろんイケメンスマイルも忘れない。
「はい、史朗さま、私の事は香苗とお呼びください。」
そういって急に土下座をする香苗。
なんだ、急に改まって、…まあいいか、それよりも…
「それで訊きたい、なぜ、魔王を転生者がやっている?」
「はい、実は、私不幸な死に方をしまして、学校でいじめによる自殺というか、からかい半分で殺させました。その時に女神の方が『貴方、転生しない』と言ってくれたんです、異世界にあこがれがありましたし、地球には嫌な思い出しかなくて応じたんですけど、それに恩恵のくれるというから…そしたら何故か魔族に生まれまして…そして私のスキルも変だったんです。
「生前全くもてないので、美しくして欲しいのと、一度でいいから人を支配する立場になりたいと思いました。
「男性経験もなくて……
「でも、魔族にもてました、美人になったし、…でもいざ本番になると、私の裸体を見ただけで…その……。
「オスの液体が出してしまうんです。オスの魔族全員が、近づくだけで駄目で、触ったりしたら、出過ぎて果ててしまい、死んだ者もいました。__それで300年程…生娘のままで。
「それに、支配のスキルで従順な魔族は多くて、いつの間にか部下が魔王を倒して私が魔王になっていました。
それで、必死にキャラ作りをしました、魔王として生きていく為に。…
その後も女神が私の存在に文句を言ってきて、なんであんたが魔王やってんの、なんで魔族に生まれているのとか理不尽な事をいってきて、その時知ったの、間違って転生させられたんだって。それに反発する為に、この世界を壊す為に戦ってきました…長い間…女神に復讐するために、…でも無理でした。世界を滅ぼしても女神には勝てないだろうと考えて、戦いを止めさせようとしたんですけど…もう止まらなくて…それで、現在に至ります。」
そう言うと香苗は泣きだした、あまりにつらかったのだろう。
悲惨過ぎるだろ、それに生前いじめに自殺に見せかけた他殺に処女だと……、確かにあのクソ女(女神)は何人か送り込んだと言っていたけど、俺も2人位あったが、全員が悲惨で非業の最期を遂げていたぞ、異世界転移と転生とは……幸せじゃないのかよ。
それにコイツ俺と同じだ、女神を呪って、この世界を変えてしまった。俺も同罪だな。
「香苗、俺にはこれ位しか出来ない。」
そう言うと史朗は香苗を転移で裸にする。…そして、自分も裸に。
「え、何、…いぁ…なんで裸?…史朗様も…うそ、大きい、そんなに大きいの…嘘駄目、近寄らないで、…無理だから、駄目―――――――!」
史朗は号泣しながら香苗を抱いた……、史朗は魔王を(押し)倒したのだった。
※※※
12時間後。…
裸で2人ともベッドにいた、女神に傷つけられた者同士傷をなめ合うように抱き合っている。
「史朗、私、今幸せかもしれない。」
「ああ、そうだな、俺もだよ、香苗。」
「…ねえ、史朗ずっとこのまま私の傍にいてよ。」
「…、それは無理だな。」
「なんで、私がいけないの、直す、悪いとこ直すから。…だから何処にもいかないで、…あっ、私が魔族だからいけないの、そうでしょ、…それに酷い女だし、それ以外無いもの。」
「…、そうじゃない、俺は、女神を倒すんだ。…俺は復讐するために強くなったんだ。」
「…え、何それ、無理だよ、史朗、相手は神だよ。人間が勝てる訳ないじゃない…無理よ、そんなの。史朗が死んじゃう。」
「早苗大丈夫だよ、俺には“秘策”があるから。」
そういって早苗に悪魔の笑みを見せる史朗だった。
【あ―――!いた、何、魔王と寝ているのよ、このゴミ虫が!いますぐこっちに来なさい。】
そうどこからともなく声が聞こえた。
やっと来たぞ、……復讐の時が。女神、復讐すべし!
完璧なご都合主義とテンプレですね。
次回、女神と… 、伏線回収させてもらいます。
そしてラストとあとがき投稿します。全11話になってしまいますが、あとがきは別で!