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女神…貴様に俺は復讐する。  作者: あきら・たなか
6/11

王都に行こう!

史朗はそのまま、ハ―ジマーリの町に2日間逗留(とうりゅう)する。

現状の確認と、技術の向上の目的で……けして夜、イインとアゲハの接待が良かったのではなくて…


そして、王都を目指す事にした。

町長の家を出る時、イインとアゲハは涙を流していたが耳元で『すぐに抱きに行くよ』と言うと、神の寵愛(ちょうあい)を受けているように喜んでいた。


そのような行為を、王都に行く町ごとに行っていった、が__その部分は割愛する。


こうして__無事王都に到着したのだった。

転移すれば一瞬だが、強くなる為に、史朗は歩き(最高時速400㎞/h以上で)でゆっくりと向かっていた。


現在、史朗の噂を聞きつけ、王都の前では、城の兵士と、住民達が史朗を出迎えてくれた。

そのまま、馬車に乗り、史朗は王城に向かう。


盛大な歓迎だな、さすが王都、人口も100万人を超えているぞ、それに町の発展も凄いな、真ん中にある王城なんて、東京ドーム何個分なんだ。


町中の群衆を横目に史朗は城を見ていた。

「史朗さま、大丈夫ですか、ご気分でも悪いので。」馬車に向かい合って乗っている秘書官の女性が聞いてくる。

「いえ、大丈夫ですよ、王都の広さに圧倒されてしまいました。」

史朗はそうイケメンスマイルを作り、話し掛ける。

史朗が話し掛けた女性は王女付きの秘書官のナタリーという美人の秘書官だった、現代で言う所の理想のむっちり秘書をいった所だろう。


「そ、…それはよかったです。」ナタリーの頬が桜色に染まっていた。


お、脈ありだな、後で喰うか。


この数日で、史朗の性格の変わってしまった、町ごとに女性関係の問題を起こし、その度に完全催眠をつかい、もみ消していた、まるで、どっかの政治家と芸能人のように……。

完全に暗黒面にその身を落としていた。

さらに悪いのは、表面上はイケメンと言う事だ、これで大抵の女性は釣れる、その事が史朗の中で、麻薬のようになってしまった、そう、某芸能人みたいな……。

そのまま、手を振りながら笑顔で民衆に答える史朗、当然、完全催眠を掛ける事も忘れない。


そのまま、王城に入る。


デカイな、なんて大きさだ……ん?

史朗は城の一部が壊れている事に気が付いた。

「ナタリーさん、アレはなんですか?」

「あ……いえ、なんでもないんです、…前に魔物にやられてしまって。」

「そうですか、これは失礼な事を聞きました。では、いきましょうか」


史朗はそのまま王様に謁見する為に、謁見の間に到着する。


ほ~豪華だな、ベルサイユ宮殿を見た時と一緒の豪華さだぞ、まあ、アレよりも上品だけど、しかし、本当に中世だよな、…あれ、王様みたいな人がいない? それに王妃?ぽい人と、その娘かな?似ているし、美人だ、ハリウッド女優並の美しさだぞ。


その美しさに惚れる史朗だった、娘の同様の美しさである、まさに物語に出てくる王妃そのものだった。


史朗はまずこの世界の敬礼の姿勢をとった。__改変したステータスで事前に調べてあるのだった。


「これは王妃様、私は士師類(ししるい)史朗(しろう)といいます、異世界からきた勇者にございます。

史朗と言っていただいて結構です。」

完全に調子に乗っている発言をする史朗だが、彼はこの数日間で変わってしまったのだ。


「これは、丁寧な挨拶ありがとうございます、わたくしヘルニア王国王妃のラミール=コシ・カタウデ=ヘルニアと申します、ラミールで結構です、英雄シロウ様。」

そい、言って丁寧に頭を下げていく。実に優雅に。


素晴らしいな、この王妃は絶品だぞ。まさに芸術だよ。


「シロウ殿、娘のアリアも挨拶させます。」

そう言ってラミールは、美人いや、美神の笑顔で笑う。

「ようこそ、英雄シロウ様、噂は王都中に流れていますよ。お母様が紹介しましたが。

私は、アリア=コシ・カタウデ=ヘルニアと申します、アリア結構ですよ、史朗様。」

そう言うと、アリアはスカートの端を持ち上げて丁寧なお辞儀をする。


おお、美少女だ~~、完全に、どこかのアイドルA●●4●、よりも完全に上だぞ、この世界にあるか分からないが、DNAとは凄い、将来確実に王妃のようになるな。

それよりも、初めてお姫様挨拶をみたぞ、貴重だな、その姿も素晴らしい。

うわ~~、すまん、イイン、アゲハ、俺の心はこっちに移る~~。


「ご丁寧にありがとうございます、アリア様、私の事は史朗で結構です。」

そういって、イケメンスマイルを作る史朗、2人の顔が赤くなった。


コレは落ちたな、さすが“男の色香”と“英雄”と“カリスマ”のスキルは違うな。

ぐふふふ。


この数日で史朗はスキルの効果を理解し始めていた。……


しかし、王様が居ないぞ、変だ、ナタリーさんの対応も変だったし?

そうだ……精神聴覚。


「王妃様、1つお伺いしてもよろしいですか?」

「…はっ、な、なんでしょうか、シロウ様、なんでもお聞きください。」

「はい、わたしは異世界から来たので知らないのですが、この国には、王様はおられないのですか?」

「えっ……それは…」かなり言いづらそうな王妃。


「お待ちください、シロウ殿、私が説明します」大臣のような男が喋り出す。

「私の名は、エライジンといいます、以後お見知り置きを、…先程の質問ですが、此処(ここ)だけの秘密にしていただきたいのですが…王様は今御病気で伏せているのです。

今は国民にもその事は秘密にしておりまして……、それでシロウ殿にもお会い出来ない訳です。申し訳ない、この国の大臣として謝ります。」

エライジンは頭を下げる。

「それは、大変失礼な事を聞きました、こちらこそ申し訳ありません。」

ビジネスマン時代に培った、45度のお辞儀だった。


なるほど、それは言えないだろうな、まさか…国王が死亡しているなんて、そう言えば死んだ日は俺が転移した日と一緒だな。

偶然だけど、……王様の情報も欲しかったな、くそ~~ついてない。


※史朗は知らないが、転移初日に史朗が投げた女神の剣がこの国の王様に直撃して死亡していた……。


その後も謁見は続いていく、騎士団長、ヘルニア王国の主要人物達との挨拶が続いていく…が割愛する。


謁見を終えると……そとから兵士達が飛び込んでくる。


「た、大変です、空から魔物が、魔物の大群が押し寄せてきました~~~!凄い大軍です~~~~!」

乙女の悲鳴のような甲高い声で異常を知らせてくる兵士。

「なにー!」といって騎士団長が部屋から飛び出していく。

謁見の間は混乱と恐慌の声に染まっていく__。


「ご心配には及びません、私が全て退治致しましょう!」

そう史朗が王妃に宣言する。

そのカリスマ性のある声に部屋の混乱は直ぐに収まった。


「お願いします、シロウさま、私達をお救い下さい。」

そう言って頭を下げる王妃ラミール。


美女の涙、王国に敵の襲来、そこに勇者登場、まさにテンプレ通りの展開だな、しかし、あえて乗ろう、美人の為に……。


「お任せ下さい、王妃さま、英雄と言われる実力をお見せしますよ。」



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