史郎無双する。
史朗は自分の力を理解し始めていた。
よし、あの止まっている敵に転移で近づいておこう、さっきは移動で死んだからな。
史朗の突然の出現と攻撃に町を攻撃していた魔物の群れも思考が停止して、殆どがその場に立ち尽くしていた、まるで、白昼夢を見ている状態で史朗を眺めている。
そんな事とはお構い無しに、転移で彼は一匹の魔物に近づいていた。
もう、目の前まで来ている、魔物は3m以上ある顔がライオンで筋肉隆々の相当な巨漢だった。__が、史朗が突然目の前に現れて動きがとまっている。
レベル50か、うってつけだな、練習相手には、さてどうするかな、あつ、そうだ!
一度あれやってみたかったんだ。
目の前の魔物は一瞬、たじろくが、直ぐに戦闘体勢をとり、「グルルルゥゥ」と叫び声をあげて、史朗に襲いかかる。
野太い手で打撃を激しい連続攻撃を加えるが……が全く史朗は動かない、その場で考えていた。
(士師類史朗は、0のダメージを受けた__________>)頭の中から声が聞こえてくる。__攻撃の度に。
やっぱり、頭の中の声は五月蠅いな、しかし、コイツの攻撃でダメージ0か、よし実験1つ目は成功だな、次は“アレ”をやるか。
史朗は攻撃体勢をとり。有名な●●の拳を思い出していた(※史朗はケンシロウからきています)
「●●百烈拳」そう叫びながら、百発のパンチで攻撃するが。
結論からいえば、目の前の魔物は1発目で粉々に砕け散る、他の99発は外れて、後ろの魔物が拳の風圧だけで、身体を爆散させていた、唯一有効だったのが、風圧で内臓や血が史朗に飛び散らなかった事だけだった。
「駄目だ、これはアレだな。」史朗の脳裏にハゲたマントを着た男が映る。
これは練習が必要だな、どうするか? ゆっくりやってみるか。
(士師類史朗は、肉体操作、を覚えた。)頭の中から声が聞こえてくる。
お、覚えたな、しかし頭の中の声がうざい、レベルアップとか言ってるしどうにか出来ないかな? そうだ!
史朗は自分のスキル幻想自由魔法で、__設定改変を唱えた。
[士師類史朗は『設定改変を覚えた。』
よし、頭の中の声が消えた。ステータスで後で見れば十分だろ、それにしても 『幻想自由魔法』は真面目にチート能力確定だな、コレさえあれば、あのクソ女神にも勝てるんじゃないか?……いや油断するな、俺、考え方を間違っていたら、あの女神には復讐できない、出来るだけ慎重に行動するんだ。
そう、にやにや笑いながら、史朗はその場で、シャドーボクシングの要領で素振りを行う。しかし、周りにいる魔物が稀に拳の風圧に辺り、吹き飛んでいた。
ここで、やっと魔物達が理解する、〈やばい、化け物だ!ここから早く逃げないと。〉その場にいる全員が、そう思い、町を攻撃していた、魔物までも一斉に逃げ出していく。
史朗から出来るだけ離れようと、蜘蛛の子を散らす様ににげていく、その姿はまさに無様という言葉がぴったりだった。
あれ、なんか、魔物が逃げているぞ、レベル上げ出来なくなるな、どうするか?
あ、そうだ、いい事思い付いた。
史朗は自分のスキル幻想自由魔法で、__バリアを唱えた。
[士師類史朗は『バリアを覚えた。』
史朗は自分のスキル幻想自由魔法で、__自由転移を唱えた。
[士師類史朗は『自由転移を覚えた。』
転移よりもこっちの自由転移を覚とけばよかった、始めの設定が大事だな、魔法を造るのは。
さっそく使用する、草原の真ん中に巨大な壁の透明なバリアを四角に隙間無く造る、バリアの高さは400m位ある、透明な檻の様だった。
その中に逃げ出した、魔物達が全員一瞬にして移動していた。急な転移に訳もわからずその場を走りまわる魔物達、透明な壁に激突していく、それに飛んで逃げていた魔物まで壁に当たり墜落していた。
成功だな、魔力操作もわかってきた、それに、創造力が重要だな、魔法ってのは。
良し、まずはあの餌どもを始末するか…その前に。
史朗は自分のスキル幻想自由魔法で、__誘導光線弾を唱えた。
[士師類史朗は『誘導光線弾を覚えた。』
そうすると、史朗の手から、無数の光る光線が発射されていく、透明な檻の家上から光の光線は降り注いだ。
おお、成功だな、飛ぶ魔物は全員撃ち落としたみたいだな……、ああ、残念だ、その下にいた魔物まで死んでしまったようだな、改良の余地がまだあるな、コレ。
史朗の攻撃を見た、魔物達はパニックを起こしていた。
昇る事もできない、透明な壁を手足を必至に使いながら、よじ登り逃げ出そうと考えている。
他の者も隙間がないか探したり、穴を必至に掘って逃げ出そうとしていた。(※地下もバリア済み。)
始めの町を攻めていた時の凛々しい姿の面影がなくなり、魔物達は逃げ惑う。
始めは攻めていた町の悲鳴を聞いていた彼らだが今は自分達の悲鳴が檻の中に木霊していた。
「さてと、あとは練習あるのみだな」そういって史朗は鬼の形相になる。
史朗はバリアの檻の中に転移した。
__そして5分後、その中は、血だらけで異臭を放っていた、その中に一人返り血を浴びた史朗の姿があった。
服も破けているが大事な所は隠れていた。
いや~~色々実験できたな、よし、仕上げだな。
史朗は自分のスキル幻想自由魔法で、__高速飛行を唱えた。
[士師類史朗は『高速飛行を覚えた。』
史朗はゆっくり上空に移動していく、少し離れて、そして……
史朗は自分のスキル幻想自由魔法で、__連続爆破を唱えた。
[士師類史朗は『連続爆破を覚えた。』
[ボゴォォォォォォ! バゴォォォォォォ!ボゴォォォォォォ!バゴォォォォォォ!…………]
バリアで閉ざされた檻の上空に、もの凄い爆風と火焔が舞いあがっていく。
まるで花火のようにこの世界にきた史朗を歓迎しているようだった。
「さあ、女神待っていろ、これが合図だぞ――――――!」そう全身血まみれになった史朗は天に向かって吠える。
大体毎回1時頃の更新を目指します。




