『異世界転移そして死亡』
士師類史朗は外資系のサラリーマンだった、年齢は24歳、両親健在、兄1人、彼女在りの一般的なリア充な生活をしていた、顔良し、性格良し、そして高身長の185㎝もあるイケメンと言われる部類の人間だった。
彼は将来を有望視されていたが………。不幸が訪れる。
海外出張中の飛行機事後に巻き込まれてしまう。……偶然に奇跡的に巻き込まれてしまった。
そんな彼は、今、どこか知らない空間にいた、辺りには何もない、何かの素材で出来た椅子に座っていた。
※※
(どうしてこうなった、……俺はあの日、休日だからと一人自転車でサイクリングに出かけていたはずだ、そして、上空で爆発音があり、見上げてみると…目の前が真っ白になって…それから、覚えていない。
なにか、強い衝撃が走ったと思ったらここに座っていた。)
(あれ、誰かくる?なんだ?)
史朗は気配を感じると、…目の前に椅子に座った女性が現れた。
「やっほー、お気の毒ですね。」そう女性は軽い声で言う。
(綺麗な、女性だ、一言で言うなら、この世の女神と言った所だろう形容する言葉がみつからない。)
「そうです、よくわかりましたね、女神つまり、貴方の世界で言うならば神様といった所でしょう。」
(‼、…なんでわかる?俺、口に出していたか?)
「いえいえ、出してないです、神ですから、それくらいは解かります、…では、貴方の現在の状態をお知らせします、…貴方は死亡しました。お気の毒です。」
女神はちっともお気の毒と思わない、軽い声でそう告げる。
「死に方なんですが、飛行機に隕石が当たる、その隕石と飛行機の残骸が貴方に当たるという、奇跡にも近い死に方をなさいました、凄い運ですね、ダブルですよ、確率的には人類初ではないでしょうか。」
(本当かよ―――――――――――――――――!)
「そうですね、こちらとしても、本当に偶然です、貴方は“突然の死”を迎えました、完全な想定外です。…そこで、貴方に選択権を与えます。」
(選択権?なんですかそれは?)
「はい、他の方々はすでに転生装置にかけて、転生済みですか、…それは決まっていた死ですから当然です。…でも貴方の死は決まっていなかった。
そこで、生き返らす事にしました・・・・。」
(やった――――、本当ですか?)
「ええ、女神に二言はなりません、条件つきですが。」
(条件付きですか、なんですか?)
「はい。それはですね。」
女神はそう言うと指を鳴らす。…2人の座っている間にホログラムで出来たような2つの惑星が映った。
(1つは地球だ、もう1つはなんだ?)
「そうです、地球ですね、もう1つはエルドレアと呼ばれる星です。…実は両方私が創った世界なんですか。…困ってしまって、創った世界を観察するのが私の趣味なんです。
生物を眺めるのが趣味で創ってしまいました。」
(趣味で創った?世界を?人間を?)
「ええ、そうですよ、…ああでも、人間は創っていません、勝手に猿から進化したんです。いや~、あれは面白いですね、あははは。」
女神は快活に笑う。
(え?勝手?俺達神様に創られたんじゃないの?)
「そうですけど、そうじゃないです、私の暇つぶしです。…それより話を進めますね、エルドレアは地球のRPGと言うゲームに嵌まってしまい、私が創りました…でもですね、此処に居る魔王が女神である私の言う事を効かない為に貴方に退治してもらいたいのですよ。」
(退治?女神様なら自分で出来るのでは?)
「出来ますけど、ゴミを自分で片付けたくはないでしょ?…それで同じゴミである貴方に掃除を頼もうと思いまして。」
(……ゴミ?)
「ああ、ごめんなさい、虫ですね、そうだ“人間”と言うのでした。」
史朗はこの時理解した、女神にとって人間とはペットと言うべき“ゴミ”なのだと、虫籠の中飼われている、昆虫位の価値しかないのだと。
「それで、ですね、その世界に転移してもらって、無事、魔王を倒したら元の世界に生き返らせてあげますよ、完全な状態でね。
それと、もう1つ特典をつけます、エルドレアの世界ではゲームの様にステータスとスキルを持たせています、それでですね貴方に“1つだけどんなスキル(恩恵)でも付けますよ”良く考えて下さいね。」
(スキル?…その前になんで俺なんですか?)
「気まぐれです、やるのですか?やらないのですか?」
(やります。)
「やらせていただきます、でしょ、人間が。」女神はするどい眼つきになった。
(……やらせていただきます。)
「良く言えました、…ではどうしますか、スキルの方は。」
(やるしかないか…どうするかな、ゲームと言ったら、力、素早さとか、後魔法もあるとするならば、魔力とか…あと体力か…そうする参考にするモノが無いぞ)
「早くしてくださいね。」
(何か、参考になるモノをください……そうだステータスを見せて下さい。)
「わかりました、そうですね、心の中でステータスと唱えて下さい。」
史朗は“ステータス”と唱えた。
名前;士師類史朗 性別;男性(人間)
Level; 1 経験値; 00000
HP ; 34
MP ; 5
力 ; 13
魔力 ; 4
攻撃力; 23
魔法攻撃力; 4
防御力; 15
魔法防御力; 6
俊敏 ; 11
幸運 ; 01
スキル; なし
技術; 格闘技LV 1
装備;布の服、布の靴、
持ち物;なし
(おお、以外に高いのか低いのか分からない数値だな、…それに、MPがあると言う事は魔法が使えるのか、以外にアレだな。…それにしても幸運01?)
「そうですね、魔法も使えますよ、それと言語の方も大丈夫です勝手に変換できますから。
幸運01はまさに貴方を象徴する運ですね。
…ああ、それと忘れてましたが“収納”と唱えると亜空間に繋がる空間が出来ます、そこに武器や食べ物なども無限に入りますよ、これはサービスですが。」
(そうですか…じゃあ此処は体力かMP…いや力だな、そうすれば攻撃力も上がるはずだ、体力はレベルが上がればどうにかなるだろう、その前にRPGといえばモンスターだ、力が無ければ倒せないはず。
……女神さま、私に『世界最強の力』というか力やスピードを下さい。)
「じゃあ、始めますよ。」女神がそう言うと、史朗の身体が光り出した。
(おお。わかる、わかるぞ、すごい。)史朗の身体の光が消えていく。すぐにステータスを確認した。
名前;士師類史朗 性別;男性(人間)
Level; 1 経験値; 0000000
HP ; 34
MP ; 5
力 ; 9999
魔力 ; 4
攻撃力; 9999
魔法攻撃力; 4
防御力; 15
魔法防御力; 6
俊敏 ; 9999
幸運 ; 01
スキル; 怪力無双(力と俊敏を+9999上乗せする)
技術; 格闘技LV 1
装備;布の服、布の靴、
持ち物;女神の剣(攻撃+120)、女神の盾(防御+100)
(すごい、これ漫画や本で見た、チートだな、これで大丈夫なはず、サクッと終わらして生き返るぞ、俺は。)
「はい、頑張ってね、それとおまけ持ち物の剣と楯を入れといたよ、初期装備だと思って使ってね、向こうに着いたら、装備すると良いよ。」
(はい、まかせてください、女神さま。)
「うん、うん、そうだよ、お利口だね。それと向こうに行ったらステータスで地図も見られるから、頑張ってね、それと何人かエルドレアに人間を送り込んだから、協力してみるといいよ。」
(何人か?他にも俺みたいな人がいるんですか?)
「そうだよ、でもどこにいるかは知らないの、基本その世界には私、ノータッチだから自分で見つけてね、魔法は自力で覚えてね、レベルが上がれば覚えると思うから、それと自分で習得するのも有りだよ。…じゃあ後は自分で考えながら行動しよう。」
(はい、いってきます。)
「じゃあ行くよ。」そう言うと女神は俺の周りに何かの魔法陣を描き始めた、すると…身体が浮遊感を覚えていく……
※※
俺は出発前に秘かに異世界転移に憧れていた、だって魔法が使える世界なんて夢の様だ、不幸な事故でしんでしまったが……。
しかし、魔王を倒せば生き帰れるんだ、完全な状態で、「よし、やってやるよ」、と思っていた。
今、壮絶に後悔中だ、……なにせ今
空の上からスカイダイビング中だから……パラシュートも無い状態で。
「ああああああAAAAAAああああああぁぁぁぁaaaaaaぁぁぁぁぁ!」
史朗は壮絶な叫び声を上げている。
「女神さま、女神様、女神さま、女神様、女神さま、女神様、……!」
史朗は上空20000mから叫び続ける、転移した先がエルドレアの上空だった。
[何よ、五月蠅いわね。] 史朗の頭の中から声がする。__偶然だろう。
「助けて下さい。どうしたらいいんですか」
[……、あー無理ね、とりあえず、一回死んで。] __そう簡単に切り捨てる女神だった。
「え、え―――――――!」
史朗はこの1分30後に地上に激突して死んだ。__ひどい肉塊になっていた。
死ぬ瞬間頭の中に(999のダメージを受けた、士師類史朗は死んでしまった)と響いていた。
※※
強烈な痛みが全身を襲い、俺は死んだ! そう地球で死に、エルドレアでも死んだ、即死だった、開始10分以内に転移して死んだ……。
「まったく、なにやっているのよ、新記録更新しないで、はぁ~それにしても貴方は奇跡よね、色々と。」
(女神さまが悪いのでは、あんな所に転移させるから)
「アッ、てめー、何言ってんだ! 魂ごと消滅させるぞ。」もの凄い顔で睨む女神。
(ひゃい、すいませんでした、すいません。)
「もう、いいわ、……わかった、こちらにも落ち度はあったからもう1つスキルを上げる、何が良いかしら。」
(はい…じゃあ、『想像したものが使える魔法』を下さい、自分の想像した通りの魔法が使えるようなヤツを。)
「わかった、それじゃあ始めますよ。」女神がそう言うと、史朗の身体が光り出した。
先程と同じくステータスを確認していく。
名前;士師類史朗 性別;男性(人間)
Level; 1 経験値; 0000000
HP ; 34
MP ; 5
力 ; 9999
魔力 ; 4
攻撃力; 9999
魔法攻撃力; 4
防御力; 15
魔法防御力; 6
俊敏 ; 9999
幸運 ; 01
スキル; 怪力無双(力と俊敏を+9999上乗せする)
幻想自由魔法(士師類史朗の思い通りの魔法を創る。)
技術; 格闘技LV 1
装備;布の服、布の靴、
持ち物;女神の剣(攻撃+120)、女神の盾(防御+100)
(よし、今度こそ空中にいたら飛べるはず。これで大丈夫。)
「今度は大丈夫よね、じゃあいくわよ。」
女神は同じ様に魔法陣を描き、… すると…身体が浮遊感を覚えていく……
※※
2回目も高度20000㍍からのスカイダイビングだった。
しかし前回よりも焦りはない、無様な叫び声を上げ無くて済んでいた、なぜなら俺には自由幻想魔法があるからね。
「飛行」__史朗はそう言うと身体が飛ぶような感覚を覚える。
「おお、思っている通りに発動したなこれは凄いぞ、イケる。」
史朗の身体は空中に浮いていた、彼は楽しそうに空中を飛んでいる。
そして、___2分後、MP切れにより魔法が停止__そして彼は地上に落下した、先程の記録より、2分遅くなっただけだった……。
※※
史朗は泣いている、それもそうだ、日に3回死んだのだから。
「あんた、なんでそんなに奇跡を起こせるの、馬鹿なの、天才なの?」女神は呆れている。
(……もとは……め)
「あぁああ! なんだって、女神の私に意見するの。」
(いえ、申し訳ございません。)
「分かればいいのよ、……まあ、こんな奇跡もう起こらないでしょうね、……そうだ、もう1つスキルを上げるから。」
(ありがとうございます。)
「いいのよ、素直なゴミ人間は好きだわ、さあ、どうぞ。」
(はい、……では、『完全無欠の魔法使い』にしてください、
「じゃあ、いくわよ」女神がそう言うと、史朗の身体が光り出した。
先程と同じくステータスを確認していく。
名前;士師類史朗 性別;男性(人間)
Level; 1 経験値; 0000000
HP ; 34
MP ; 9999
力 ; 9999
魔力 ; 9999
攻撃力; 9999
魔法攻撃力;9999
防御力; 15
魔法防御力; 6
俊敏 ; 9999
幸運 ; 01
スキル; 怪力無双(力と俊敏を+9999上乗せする)
幻想自由魔法(士師類史朗の思い通りの魔法を創る。)
魔力無双(MPと魔力を+9999上乗せする)
技術; 格闘技LV 1
装備;布の服、布の靴、
持ち物;女神の剣(攻撃+120)、女神の盾(防御+100)
(今度こそ、大丈夫、空中にでもどこでも……おれは無敵だ。)
「今度は大丈夫よね、かなりおまけしたスキルだから、もう次は無いわよ…じゃあいくわよ。」
女神は同じ様に魔法陣を描き、… すると…身体が浮遊感を覚えていく……
※※
今度は地上に召喚された、前よりはいいが……俺は死ぬ事になるだろう。
なにせ周りは……ドラゴンの群れがいる、大きい、多分何百頭いるかわからない、それ位周りにいる、一頭15㍍位あるなこれ、いや奥に居る奴は40㍍は超えているな、どうするか、俺は死ぬのか、…ステータスには現在地“飛竜の巣”と書いてある、その横には飛竜のレベルが表示されているな…30~50と言う所か。……おれはレベル1だぞ。
茫然としている史朗の元へ一匹の飛竜が近づく、非常に巨大な頭と大きな羽、それに蜥蜴を思わせる皮膚に、口から火焔のようなモノが漏れていた、史朗に顔を近づけてくる。
史朗は恐怖して右手を振りかぶり攻撃した。
【バゴオオォォォォォン】__飛竜の頭が吹き飛ぶ、拳の風圧で後ろの竜も何十体か倒していた。
「やった、やったぞ、そうだ俺の攻撃力は9999だった、当然だろ。……よし、やるぞ。」
(士師類史朗はレベルがあがった、……レベル25になったHPが増えた、………………)頭の中から声が聞こえてくる。
レベルが上がった、まるでRPGそのモノだ、やったぞ、俺、やったんだ
史朗は決意する…たたかう決意を!
[がぶりぃぃぃ]__後ろの飛竜が史朗の頭に齧り付く、そして瞬く間に大勢の飛竜が全身を噛み砕いた。__史朗の完全なる油断。
(あ、俺、防御力はほぼ無いんだ。)__薄れゆく意識のなかで史朗はそう思っている。
死ぬ瞬間頭の中に(130のダメージを受けた、―――――、士師類史朗は死んでしまった)と響いていた。
※※
全身くまなく、強烈な痛みが襲い、噛み砕かれ、俺は死んだ! また開始10分以内に転移して死んだ……。
女神も呆れていた。日に4度も死んで、戻っていたからだ。
「あなたは、天才ですか……死ぬ天才です。……もういいわ、もう一度チャンスをあげる、次のスキルは何?」
(……はい、どんな攻撃にも耐える、『完全防御』が欲しいです、当然魔法攻撃にも対応できるヤツで。)
「……わかった、いくよ。」女神がそう言うと、史朗の身体が光り出した。
先程と同じくステータスを確認していく。
名前;士師類史朗 性別;男性(人間)
Level; 1 経験値; 0000000
HP ; 34
MP ; 9999
力 ; 9999
魔力 ; 9999
攻撃力; 9999
魔法攻撃力;9999
防御力; 9999
魔法防御力;9999
俊敏 ; 9999
幸運 ; 01
スキル; 怪力無双(力と俊敏を+9999上乗せする)
幻想自由魔法(士師類史朗の思い通りの魔法を創る。)
魔力無双(MPと魔力を+9999上乗せする)
神聖完全防御(防御と魔法防御を+9999上乗せする)
技術; 格闘技LV 1
装備;布の服、布の靴、
持ち物;女神の剣(攻撃+120)、女神の盾(防御+100)
(これで大丈夫なはず、もうどんな敵が来ても怖くない。)
「いいですか、死んだらレベル1に戻りますからね。覚えたモノもそうですよ……ではいきましょうか。」
女神はそう言って再度史朗をエルドレアに送り出す。
そうして…………、次に俺は沼地に転移した。___毒霧の沼地だった。
予想通り、死亡した、HPが低いんだもん。
30秒だった。__俺は自分の死亡記録時間を塗り替えたんだ。
※※
日に5度目の死亡を味わい、史朗は椅子に座って項垂れている、もう精神が崩壊しそうだった、彼は5度も短時間で死亡したのだから.
「もう、いい、もういいいわ、諦めた私、馬鹿だったこんなゴミ人間に頼んだのが。」
女神は史朗を罵りあげる,彼のプライドはボロボロだった。
(そんなに言わなくても、全部転移の場所が悪いだけで……。)
「なんだと、ゴミ虫、創造主たる私にその顔はなに?魂切り刻んで、消滅させるよ。」
(何だと、……あッ…)史朗は急に思いつきで、急いで魔法を発動させる。
「何やったの?」史朗の雰囲気が突然変わる。
「いえ、何もやっていません、…それより女神様にお願いがあります、次にスキルに女神様と同じ力を得るのはどうでしょうか?」
「無理よ、譲渡出来る力は10分の1までなの、それ以上は無理。」
「そうですか、では最後、もう最後のお願いがあります。」
「なに?なんなのよ。」
「はい、最後に三つだけスキルを下さい。」
「三つ何なのよ、欲張りすぎじゃないの?だからゴミは。」
「過ぎたゴミの最後のお願いです、美しい女神様。」__上機嫌になる女神。
「わかった、どんなスキルなの?」
「はい、1つ目は『完全なる幸運』、2つ目は『完全異常状態防御』、3つ目は『限界突破』です。それを希望します。」
「わかった、最後よ。次は本当にないから。」そう強い口調で言う女神だった。
「じゃあ、始めますよ。」女神がそう言うと、史朗の身体が光り出した。
(予想どおりいってくれ。)__史朗の身体の光が消えていく。すぐにステータスを確認した。
名前;士師類史朗 性別;男性(人間)
Level; 1 経験値; 0000000
HP ; 34
MP ; 9999
力 ; 9999
魔力 ; 9999
攻撃力; 9999
魔法攻撃力;9999
防御力; 9999
魔法防御力;9999
俊敏 ; 9999
幸運 ; 9999
スキル; 怪力無双(力と俊敏を+9999上乗せする)
幻想自由魔法(士師類史朗の思い通りの魔法を創る。)
魔力無双(MPと魔力を+9999上乗せする)
神聖完全防御(防御と魔法防御を+9999上乗せする)
完全異常耐性 (毒、麻痺、混乱、熱等ありとあらゆる異常状態に耐性)
完全な幸運者(幸運に+9999上乗せする)
限界突破(??????????)
????;?????
技術; 格闘技LV 1 ????
装備;布の服、布の靴、
持ち物;女神の剣(攻撃+120)、女神の盾(防御+100)
(よし、はいった、これで計画が練れる、よし。)
「じゃあ、いくわね、それと、もう私は関わらないから、死んでも戻ってこないで、当然こちらから連絡はとらないから、死ぬ気でやりなさい。」そう期待していない顔で史朗をおくりだす。
女神は同じ様に魔法陣を描き、… すると…身体が再度、浮遊感を覚えていく……
※※
史朗は草原に立っていた。辺りは何も無いまっさらな草原だった。
「ああ、よかった、成功したぞ、あの無能な女神が。」__史朗の顔が歪んでいた。
「絶対、絶対に復讐してやる、あの女神!覚えていろ。」
史朗の性格は変わってしまった…日に5度も死んだからだ、そのたびに激痛が襲い、…精神と性格が歪んでしまった。
「まずは、魔王を倒す、それからだな、…すべては。」そう固い決意の呟きをした。
そして、“収納”と言うと目の前に亜空間の穴が開いた、そこに手を入れて『女神の剣』を取り出す、そして……
剣を手でぶち折った。__女神の剣は二つに割れる。
「どりゃああああああぁぁぁぁぁぁ!」そういって適当な方向に投げ捨てた。
もの凄い勢いで空に消えていく剣の残骸、辺りの草原の草と地面が風圧でひび割れ飛び散る程だった。
そう、この時、はじまったのだった。__士師類史朗の女神への復讐の旅は。