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異世界へ行ってみよう!  作者: 諸星龍我
魔王討伐編
5/20

(5)

やっと異世界です。

次の日、俺は昨日の夜にあった事を話した。

「なるほど…わかった。私も準備をしておく。」

「俺は学校に行くぞ。じゃーな。」

学校で普通に過ごし、俺は龍亞たちとまた一緒に帰った。

そして、みんなと別れた後俺は龍亞に真実を伝えた。

「『コロ2世』は異世界の戦士って面白いなそれ。そういう設定の遊びか?」

と言って真面目に聞いてくれなかった。

なので、仕方なくツチミカドに喋ってもらった。

「……お前、本当に戦士なのか?」

「ああ、ボクはウォーターアイランド第二部隊魔物討伐班防御係のツチミカドだ。騙してすまなかったな。」

「なーんだ、そうだったんだ。あの話って本当だったんだ…てっきり生まれ変わりかと思ったじゃん。で、俺にできることはあるか?」

「できても危険だぞ。いいのか?」

「ああ、『コロ』にしてやると思えばなんでもしてやるぜ。」

「ありがとな。」

こうして、龍亞も一緒に行くことになった。

俺たちは東の廃工場に向かった。

20分で着いてコチを待った。

「へ〜。龍我も飼ってたんだ。教えてくれればよかったのに。」

「だって今日みたいに真剣に聞いてくれないと思ったから…」

「う、それを言われると…」

などと話してる側で、

「私が隊長のアマノジャクだ。」

「ボクは防御係のツチミカドです。捜索が遅れてすいません。」

「それはしょうがない。気にするな、戻ってから活躍してくれればいい。」

「わかりました。」

「………もうそろそろいいか?」

物陰からコチが現れた。

「………紹介しておく、こいつはうちを匿ってくれた森優菜だ。」

「あれ〜、龍龍コンビじゃん。2人も仲間だったんだ〜。」

こいつは同じクラスの森優菜だ。

明るくて頭も良い。

いつも美結と一緒にいる美結の親友だ。

「………紹介も終わったしそろそろいきましょう。」

「ああ、案内してくれ。」

俺たちはワープホールに向かった。

歩いてすぐだった。

かたちはフリーハンドで描いた円のようで、人ひとりがやっと入れるぐらいの大きさだ。

「……本当にこれ入れるのか?」

と龍亞が言った。俺も同感だ。

「………入れるはずだ。」

「ボクが先に行くよ。いいですか隊長。」

とツチミカドが言った。

「ああ、何かあったらすぐに引き返せ。」

「わかりました。」

と言ってすぐツチミカドは入っていった。

3分ほどして引き返した。

「隊長、問題なかったです。」

「よし、1人ずつ入ろう。」

と言って順番を決めた。

アマノジャク、俺、ツチミカド、龍亞、優菜、コチの順番になった。

「この紐を引いたら次の人がはいってこい。」

と伝えて中に入った。

1分後、紐が引っ張られたので俺も入っていった。

中は明るいトンネルのような感じで歩きやすかった。

すぐ外に出られてあたりを見ると森の中だった。

アマノジャクは?と探していると知らない同世代ぐらいの女の人がいた。

敵かもしれないと思ったが、

「あのー、どちらさまですか?」

と声をかけてみた。すると、

「何を言っている私はアマノジャクだが。」

と女性が言ってきた。

どこからどう見てもおかしい…

「ああ、姿が違うからか、こっちに来たらいきなり大きくなってこうなった。たぶん、これが本当の姿なんだろうな。」

と詳しく説明してくれた。

「そうなんだ…」

よく見たら背は160㎝ぐらいでかなりスマートな体型だ。

髪型はポニーテール。

なんて思ってるとツチミカドが来た。

ワープホールから出ると人になった。

アマノジャクと同じぐらいの背丈、体型だ。

髪型はツインテール。

その後、龍亞と優菜が来て俺と同じように驚いていた。

すぐにコチもやって来た。

背丈は2人よりも小柄で忍者みたいな格好だ。

「………たぶんここはもののけの森だろう。あの川を上っていけばウォーターアイランドにたどり着くはずだ。」

とコチが言ったのでみんなで登って行った。

道はもちろん舗装されてなくぬかるんでいたりする。

さらに、急斜面なためどんどん体力が削られていく…

龍亞と優菜も同じようでどんどん息が上がってきている。

しかし、三人は難なく登っている。さすが戦士。

何回か休憩を入れながら1時間程歩いてきた頃、いきなり草陰や木の上から敵が現れた。

数はかなりいる。

三人はすぐに戦闘態勢に入り攻撃に入った。

俺と龍亞と優菜は真ん中で小さくなっていた。

しかし、敵が多くてこっちにも攻撃してきた。

もちろん、避けれるわけもなく攻撃を受け死ぬ…

と思ったら龍亞の口から

炎之舞フレアダンス!」

と聞こえて振り返ると龍亞の手から炎が出てきた。

その炎で敵を薙ぎ払った。

出した龍亞にもわからないようでキョトンとしていた。

さらに敵が攻撃してきたが今度は優菜が

「第一結界」

と言って結界みたいなのを張って敵の攻撃をはじき返した。

しばらくして敵を全て倒して三人がこっちへ来た。

「あれ、言わなかったっけ。あっちの世界の人がこっちに来ると能力を使えるって。」

「…何一つ言ってなかったし。と言う事は俺も何か使えるのか?」

とアマノジャクに聞いた。

「たぶんな。どんな能力か知らないけど…」

出してみようとしたが何も出ない…

「おい、出ないんですけど……」

「…いつか出せるさ。」

……

「って事は一番足手まといなのって俺?」

「…そうなるな。」

助けるって言った奴が一番足手まといってすごく恥ずかしい…

「なんかあのー、すいません。」

「気にするな、私がお前を守る!」

さすが隊長。頼りになるわ。

心が折れかけた時、

「………たぶんもう少しで着く、頑張れ。」

とミナミカゼが言った。

みんなが歩き始めた。

言葉通り、20分で町のようなものを発見した。

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