（4）
ポセイドンを男の子にしました。
次の日、今日から俺は本格的に授業が始まるので帰りが午後になってしまう。
その間のアマノジャクの分の飯を作って俺は学校に行った。
普通に通学路を歩いていると後ろから、
「おはよう、龍我。」
と龍亞たちが歩いてきた。
「おう、おはよう。今日から午後まで授業あるな。」
「マジ大変だわ〜。いきなり５０分授業だし…」
などと日常会話をしながら学校に向かった。
学校に着くと、
「おはよう、龍我。」
と美結が声をかけてきた。
「おはよう。」
と普通にかえした。はずだが、
「なんか元気ないね、どうしたの？」
と言われてしまった。
「ああ…、たぶん昨日サイクリングしてきたから疲れが顔に出ちゃったんだな〜。あははは…」
「ちゃんと休まなきゃダメだよ。」
「うん、大丈夫！今日は休むよ。」
心配されるほど昨日の出来事が大変だったらしい。
ずいぶん自転車で走ったし………過去の俺すげー。
などと思っていると、
「おい、龍我。おーい。帰ってこーい。」
と龍亞に言われて現実に帰ってきました。
「ん？どうしたの？」
「美結さーお前に気があるんじゃね？」
とんでもない事を言ってきた。
「そんな馬鹿な。ありえないってそんなこと。」
「だって普通はあんなに話しかけないぜ。」
「そうなのか、俺、基本的に女子と関わらなかったから。そういう事わからないんだ。」
「珍しいな。ま、もしかしたら気があるんじゃないかと思ったわけだ。俺もあんまり恋愛経験ないし…俺の勘が働いただけだから。それが言いたかっただけ、先生きたしじゃーな」
と言ったら前から先生が入ってきた。
気づいたら8時前だった。
時間の経過ってはやいなーと思いながら席に着いた。
「今日から午後まで授業がありまーす。皆さーん、集中してくださーい。」
と先生が朝の報告(？)を始めた。
それが朝あったぐらいでそれ以外は特に何もなく放課後になった。
今日は美結は友達とどこかへ行くみたいで一緒に帰れなかった。
ちょっと悔しい……
なので今日は龍亞たちと一緒に帰った。
途中で、みんなが解散して、龍亞と二人になった。
「家近くだったんだな。龍我の家ってどこらへんなの？」
「この先を曲がったところだよ。アパートなんだ。」
「へ〜意外と近くにあったんだな。もしかしたら知らないうちに会ってかもな。」
確かに会ってるかも……
「あ、そん言えば俺、昔飼ってて亡くなったペットと同じ姿の動物拾ったんだ。どう思う？」
「ただ単に似てるやつじゃないの？」
「いや、あいつはあきらかに『コロ』だ！」
「でも昔に亡くなったんでしょ？」
「ああ、俺の目の前でな…ただ、模様が同じところにあるんだ。」
俺はふとアマノジャクの仲間では、と思った。
「俺にそいつを見せてくれ。」
という事で、俺たちは龍亞の家に行った。
「こいつだ。」
そいつの姿は犬だった。
「龍亞〜。お茶出すから手伝って〜。」
と中から聞こえて
「わりーちょっと待ってて。」
と龍亞は手伝いに行った。
そのタイミングで俺は話しかけた。
「おい、お前はウォーターアイランドの戦士だったやつか？」
「お前は誰だ？」
と喋った。やっぱり当たった。あの情報は正しかったみたいだ。
「俺は龍我。お前たちの隊長のアマノジャクを匿ってるものだ。お前の名は？」
「ウォーターアイランド第二部隊魔物討伐班防御係のツチミカドだ。」
「わかった。そう伝えとく。」
「ああ、頼む。」
と言ったところに龍亞が帰ってきた。
「ごめん。遅くなった。これが『コロ』の写真だ。」
お茶と一緒に写真が渡された。
確かに同じ模様だ。
「生まれ変わりじゃないの？」
「なるほど……」
納得してくれたみたいだ。
「相談に乗ってくれてありがとな。」
「おう。」
「よーし『コロ2世』たくさん遊ぶぞ〜。」
と言って遊び始めた。
ちゃんと尻尾振ってじゃれてるし…
微笑ましい光景だ。
俺は別れを言って家に帰った。
家に着き俺は今日あった事を話した。
「…なるほど。顔は思い出せないが…」
やっぱり顔は思い出せないんだ。
「その後、コチから何か連絡はあったか？」
「いや、何もないけど。お前は？」
「私もない。今日は1回魔物を倒しに行っただけだ。」
「そうか…」
早く見つかってこいつをかえしたい…
「そろそろ見つかるのかな…」
そんな事をつぶやいてしまった。
その日はこれで終わった。
と思ったら、
「………おい、龍我。起きろ。」
真夜中、俺は誰かに起こされた。
よく見たらコチだ。
「どうした？……まさか、見つかったのか？」
「………ああ、そのまさかだ。」
俺は一気に目が覚めた。
「おい、起きろアマノジャク。ついに見つかったぞ。」
叩き起こしても起きない…
っていうか息してない…
「おい、こいつ死んだんじゃ…」
「………いつも隊長は一度寝たら何をしても起きないんだ。自分が満足するまで。呼吸してないのもいつも通りだ。」
「それって病気じゃね？ってか行動するとしたら明日ってことか？」
「………そうなるな。」
「えーーー！！！」
マジかー。
「………明日の午後にこっちを出発する。この前の廃工場に来い。」
「わかった。アマノジャクにも伝えとくよ。あと、今日お前たちの仲間を見つけた。」
「………そいつにも伝えといてくれ。」
「わかった。」
と言ったらコチは消えた。
俺もまだ眠たかったからすぐに寝た。
いよいよ次から異世界に飛びます！
間隔を3〜4日として頑張ります！
