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天邪鬼…他人の言うこと、することをわざと逆らう人(新明解国語辞典より)
小学生だったある日、隣の席の女子が言ったこの言葉がわからず生き物だと思い「こんな感じかな?」と思い描いた生物が本当に現れるなんて…
俺の名前は龍我。沼澤 龍我。性別は男。年は15才。性格は天邪鬼。一人暮らし。学校の成績は中の上。ポニーテールが大好き。彼女はこれまでいたことがない。平凡な生活を送っている。
ただ、俺には特殊な体質がある。
それは興奮すると運動神経が三倍になることだ。
この体質のせいで何度も自分が嫌になったことがある。
だから今では感情を抑えられるようになった。
春、高校生になり新しい学校生活に浮かれながら登校してると、道端に黒いなにかが落ちてた。
よく見たら成長途中のオタマジャクシみたいにも見えるが…
オタマジャクシに4本足が生えたような感じだ。
それにしてもでかい。明らかにでかい。
15センチぐらいあるし…
ってかどっかで見たことあるわ。
どこでだったっけな。
とか思ってるとそのオタマジャクシみたいなのがいきなり動いた。
「お前、だれ?」
「……………………………は?」
……………………………いきなり喋った。
しかも日本語で。
声は女の人のような声だ。
一瞬、機械でも持ってるんじゃないかと思ったが、
「ここはどこ?」
明らかに自分で喋っているように口が動いている。
そこで俺は思い出した。こいつ小学生の頃描いた生物だ。
こいつの名前は確か…
「お前、アマノジャクか?」
「そうだが、なぜ知っている?」
「だって俺が小学生の時描いたやつなんだもん」
「は?」
不審な生き物に不審がられた。
ちゃんと答えたのに…
「何言ってんの。私は、ウォーターアイランド第2部隊魔物討伐班隊長のアマノジャクだが。お前は誰だ?魔王か?魔王なら討伐するぞ」
と言ってすぐに構えられたので急いで
「俺は龍我。魔王じゃない、人間だが」
と説明した。
「なら魔王はどこだ?」
「そんなもん知るか!」
つい、声を荒げてしまった。
ふと周りを見たら通る人が白い目でこっちを見ていた。
「……場所を変えよう」
とりあえず人目のつかないとこに移動した。
「で、ここはどこなんだ?」
こいつが聞いてきた。
「ここは普通に人間が生きてる世界だ」
「よくわからないからまあいい。で、魔王のいる場所はどこだ?」
「そんな奴聞いたことないよ!ってかさっきから魔王って何の話をしてるの?」
「私は魔王を討伐するために組まれた軍隊の隊長だった。しかし、私たちは負けてしまい気がついたらここにいたというわけだ。そうだ、私の剣知らないか?」
「しるか!なら負けたことを連絡して迎えに来てもらえばいいじゃんか」
「それが……」
「ん?」
……嫌な予感がした。
「……連絡する機械をなくしてしまったみたいなんだ」
「やっぱりかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
予感的中。
「だから助けが来るまでかくまってくれ」
「やだ。ってか学校遅れる。じゃ、気をつけろよ。」
強引に行こうとしたら、
「せめて学校に連れて行ってくれ!」
足にものすごく強い力でしがみついてきた。
「だめだよ。新学期そうそうこんな変な生き物を連れって行ったら確実に不審な人と思われちゃうじゃん」
「変な生き物とは失敬な。そうだ、そのカバンの中に入れて、連れて行ってくれ。そして、助けてくれ頼む。」
「………おとなしくしてられるのか?」
「する!絶対おとなしくしてるから連れて行ってくれ。」
このままではらちがあかないと思ったため、
「しゃーないか。いいよ、連れて行ってやるよ。」
許可を出した。
こうして変な生き物との危険な物語が始まった。
こんにちは諸星龍我です。
ペンネームは主人公の名前からとりました。
これが初投稿なのでコメントをいただけると嬉しいです。
日本語がおかしいかもしれませんがご了承してください。
3日に1回投稿できるように頑張ります!