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五人の陰陽師(仮)  作者: アッキ@瓶の蓋。


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プロローグ

 お化け、幽霊。妖怪に魑魅魍魎(ちみもうりょう)

 この世に居るとされている幽霊や妖怪と言った様々な化け物達。そんな彼らを『鬼』と呼んで世のため、人のため、退治する者、それが"陰陽師"である。


 陰陽師と言う存在は五行を使い、式神と呼ばれる使役霊を従えて、鬼達を倒す。陰陽師は五行と式神を使い、そんな鬼達を倒す人々の事である。

 五行とは木、火、土、金、水の5つからなる元素の総称であり、気と呼ばれる世界に漂いつつ、どんな生命体にもあるとされる未確認物質を使って発動される物である。五行を魔法と置き換えると、気は魔力に置き換える。要するに五行を発動させるための燃料が気と言う物である。式神とは和紙で出来た札に気を使って、陰陽師の命令で自在に動く霊的存在の事を言う。

 五行のそれぞれの元素にはそれぞれ司っている物質がある。木は植物、火は火炎、土は土石、金は金属、そして水は水分を操る事が気がある分操作する事が出来る。それに加えて木は式神作成、火は攻撃、土は防御、金は武器作成、水は回復について長けているのである。

 陰陽師達はひっそりと暮らしながら、この世にはびこる邪悪、即ち鬼を倒していた。何故なら鬼達を放って置くと、気が乱れ、世界が荒れてしまうからである。


 そんな陰陽師には5つの名門があった。

 木の名門、木祓呂(きしろ)

 火の名門、火壬夜(ひみや)

 土の名門、土屋敷(つちやしき)

 金の名門、金剛院(こんごういん)

 水の名門、水宮司(すいぐうじ)


 そんな5つの名門とそれに付属するような形の分家の陰陽師達が、鬼を倒していた。


 そんな陰陽師達の中に、後の陰陽師の歴史に『五行の帝王』と呼ばれる5人の少年少女が居た。


 木帝、木祓呂椿(きしろつばき)

 火帝、火成蒼炎(ひなりそうえん)

 土帝、土野鹿路(つちのろくろ)

 金帝、金剛院綱紀(こんごういんこうき)

 水帝、水宮司(すいぐうじ)あまね。


 しかし彼らは最初から天才と言う訳でも、挫折せずにそうなった訳でも無い。彼らにも挫折はあり、苦難もあった。

 木祓呂椿は常に怯えながら生きているような、怯えっぱなしの少女だった。

 火成蒼炎はコンプレックスの塊のような、喧嘩っ早い少年だった。

 土野鹿路は才能こそあるけれどもそれを活かしきれない、平凡な少年だった。

 金剛院綱紀は変人や変態と呼ばれてしまう、良く分からない少年だった。

 水宮司あまねは言葉足らずな所が人を遠ざけてしまう、人付き合いが苦手な少女だった。


 そんな彼らの物語は時に協力し合い、そして時に競い合い。時に励まし合い、時に笑いあった。

 これはそんな5人を主人公にした物語。


 この物語の始まりは、土野鹿路が上層部の命令で鬼退治に向かい、死にそうな面にあった所から始まる。

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