暇を持て余す神々の遊び
説明会です。
”やっと・・・追いついたぞ”
息も絶え絶え・・・と言った様子の声が耳に届いた。
僕は光を宿さないその死人のような目を声の聞こえた方向に向ける。
そこにいたのは・・・
「子供?」
身長150くらいのフリフリのドレスを着た幼女がいた。
”いきなり「子供?」とはしつれいなやつじゃな。まあいい。それより、なぜこんな所にいるのか知りたくはないか?”
「こ・・・ここがどこか分かるのか!?」
僕はその言葉に飛び起き女の子の肩を掴む。
”おっ、落ち着いてくれ。話す。話すから揺さぶるな。や~め~て~く~れ~”
「どっちだ。まだ、まだ間に合う。今なら案件が一つ増えるくらいだ!」
”酔ってきた・・・や、やめ。。。”
五分ほどそのようなやり取りを繰り返した後
”ひ、酷い目にあった”
「す、すまない」
やっと我を取り戻した僕は目を回している幼女を休ませ、やっと現状の確認を始めるのであった。
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・。
話を聞いて分かったこと。
それはあまりにも無常な現実だった。
TBCに入って4年目、春。
転職を決意し辞表を持って出勤した日、上司は出張中で同僚の一人が病欠。
辞表を伝える間もなく、いつも異常の労働に勤しんだ帰り、過労に倒れてそのまま帰らぬ人となったらしい。
死因をきいて「やっぱり」と思ってしまったのは。。。
”言ってて悲しくなりますね”
と言われて尚グサリと来た。
閑話休題。
そして、この森にいたのは「暇をもてあそぶ神々の遊び」とやらに巻き込まれてしまったかららしい。
様々な世界より選ばれた666人の死者。
その償還さえれた死者が四苦八苦するのを眺める。
時として、気の向くままにイベントを起こしストーリーをいじくる。
ただそれだけ。
もちろん「神々の遊び」のため、明確なクリア条件などない。
神々が”飽きた”としても、選ばれた者たちはこの与えられた箱庭で生き続けなければならない。
強いて、自由になる条件を挙げるとすればそれは”死”のみであること。
ただし、残り333人に残れず死に絶えた者は、全ての神々が”飽きる”までこの世界を彷徨う魔物と化すのだとか。
次回、主人公の”名前””探索者”作成。
乞うご期待!!!




