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朝、目覚めたら異世界にいた  作者: ラッキーライン
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俺様野郎とお喋り女王

「あんた、だれ?」

私は、なるべく冷静に突然現れた謎の人物………すごくイケメンというか美形の男に聞いてみた。とりあえず、現状を把握したいし、姫というのも気になる…………が。この男、私が1番嫌いなタイプだった。

「うるせぇ!なんでこの俺様が、異世界からきた姫さんに名前を言わなくちゃならねぇんだよ!」

…………………俺様?

私は、硬直した。私が1番嫌いなタイプは俺様系だ。なるべくかかわりたくはないしあまりいい思い入れがない。

しかし!ここで、逃げれば私は多分見に覚えない世界で一生さ迷うことになりそうだ。ここは、我慢しているしかない。

「初対面で怒鳴られるとは…………まあいいわ。私の名前は川端麻理華よ。突然、この世界にきていたから…………現状がわからないんです。よかったら、教えてくれません?」

心なしかきつい口調になってしまったが……………しかたあるまい。なるべく丁寧に言ったから大丈夫なはずだ。

しかし………。またもや私の予想を上回る様な言葉が帰ってきた。

「はあ?現状がわからないから説明しろだと!ふざけんのもいいかげんにしやがれ!なんで俺様がおまえごときに説明しなければならないんだ?!」

うっ…………手強いこいつ。少し顔を引き攣らせながら私は考えた。

丁寧に言ったところで無理な相手と分かったがなんとしても聞き出さなければ私は助からない。……………が、この野郎。なかなか手強い俺様系の人間だった。多分、私の今の力では聞き出せないだろう……………って諦めんな!と自分に突っ込みつつ長い間私は、眉間にしわを寄せながら考えた。




しばらくして。あの俺様野郎の所に年配のじいさんがやってきた。

「なんだ?…………ん、そうか。分かった。」

あいつの執事だろうか?なにか話し込んでいるのが分かる。また、眉間にしわを寄せてまた考えているといきなりあいつに名前を呼ばれた。

「川端麻理華!母上がおまえに話があるらしい。ついてきてくれ。」

「え?あ、はい。」

あいつの母親が私に話しだと………?一体何だろうか。しかも、あいつは一体何者なのだろうか。見たかぎりだととても裕福そうだが…………。まだまだ、謎だらけだ。

しかも……………私は一体全体どうしてこんなところに来なければならなかったのだろうか?つい、さっきまでふつーの十六歳だったのに…………………。

この先にはどんな物語が待っているのだろうか?ハッピーエンドか、それとも…………………。








いろいろと、考えているうちにあいつの母親の部屋についてしまった。いろいろと考えていたので正確には分からないが移動するのに10分はかかっただろう。……どんだけ広い家なんだろうか。

「母上。川端麻理華を連れて来ました。」

あいつが、中にいるであろう母親に私を連れて来たことを報告する。………でも、なんで私を呼ぶときはフルネームなのだろうか。謎である。

「どうぞ、入っておいで〜!」

妙に明るい声が部屋から聞こえる。多分この声の主があいつの母親なのだろう。すこし、わくわくしながらあいつに連れられて部屋に入る。一体、どんな人なのだろうか。楽しみにしながらあいつの母親の方をみた。

「貴女が川端麻理華ちゃんね!まあ、嬉しいわ!」

いきなり、抱きしめられました……………。なんか、すごくこの人テンションが高い様な気がする。少し苦手だ。

「母上。そんな、いきなり抱き着かなくても………………。」

しかも、あいつ母親の前では人格ちがうし。どういうことだよ!ていうか、あんたらだれだ!

「あの。すいません、よく今の状況が理解できないのですが…………。」

恐る恐る、私はあいつの母親にたずねる。すると、ニコリと笑いながら離れてくれた。…………危ない。もう少しで窒息するところだった。

「そういえば、自己紹介がまだだったわね。…………私はリコ。この世界の……女王よ。そして、息子のレリ。この世界の王子よ、よろしくね!」

…………………唖然。

まさか、まさか、まさかあの俺様野郎が王子だったとは………………。初対面から、乱暴口調で私をどなったあのあいつがまさかそんなお偉いさんだなんて!信じられん!しかも、この無駄にテンションが高いこの人が女王だなんてありえない!うん、なんか私がイメージしていた王子と女王のイメージが一気に崩れたよ。ていうか、この女王様いきなり私に抱き着くとかありえん!などと考えていたら、心配そうな顔をしてリコ女王が話かけてきた

「あら、どうしたの?なんだか顔が真っ青よ。」

「いえ、大丈夫です。私は正常です!」

あまりのショックに頭がショートしそうになるものの、なんとか立て直すことができた私は、今わからないことを聞くことにした。

「すいません、女王様。私は一体どうしてこの世界に来たんでしょうか?」

なるべく冷静になって言葉を紡ぐ。しかし、この女王様は私の話を聞いていなかったようだ。

「でも、麻理華ちゃんがきてくれてうれしいわ!どうしましょ、どうしましょう!」

この女王様は無駄にテンションが高くお喋りらしい。私の話を可憐にスルーしている。

「あの!」

私は、思いっきり大きな声で女王に話しかけた。

「ドレスと………あと靴とかも必要ね!はやく、メイドに頼まなくちゃ。」

……………まだ、聞いていなかった。

「あの!すいません!」

私は、さっきよりも何倍も大きな声で話しかけたしかし………………。

「そうだわ!お部屋の飾りもかわいくしたほうがいいわね!」

またもやスルーされてしまった。どんだけ、お喋りなんだろうかこの女王は。半分呆れつつも私は大きく息を吸い込み私が出せる1番大きな声を出して話しかけた。

「あの!!!!!」

「……なにかしら?」

やっと気づいてもらえた。私は、ほっと一息つくとさっき聞いた(スルーされたが)ことをもう一度女王に聞いた。

「なんで、私はこの世界に来たのでしょうか?」

手短に、淡々と話す。すると、女王は優しげな笑みを浮かべながらものすごく、衝撃的なことを言った。

「それはね……………貴女が息子のフィアンセになるからよ。」

………………………フィアンセだと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

ああ、神様。私は一体どうしてこんなことに遭遇しなければならなかったのですか…………?









さあ、もう物語の歯車は回り始めた。

どうも、ラッキーラインです!この話も第二話ですね。今回の、話は『麻理華の新事実発覚!』という感じの話にしようとしたのですが…………。俺様ってこれでよかったのでしょうか………。初めてこういうキャラを書いたのでよくわかりませんが……………。おかしいところがあったらお知らせください。以後気をつけます!

感想募集中です!ぜひ感想ください!

では、また次回!

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