時を越えて再び
「・・・なあ、麻理華。・・・いやアイリ。
俺は、おまえを守りたい。無論、麻理華もだ。」
俺が、そう告げるとアイリは大きく目を見開いた。
「・・・・レルにも、貴方にも言われてしまったわね。」
「当然だろ?俺はレイでありレルでもあるんだからな。」
「そうね。・・・しっかり、お願いするわ。」
ぎゅっと手を握りしめる。きっと、殺されたことのあるアイリはまた同じことを繰り返すのではないかという不安があるのだろう。
「心配するな。この俺が同じことは繰り返えさせねぇからよ!」
「・・・う、・・うん!」
もう、後戻りはできない。俺は目の前に立っている悪魔のほうを向く。
「お別れの言葉は終わったかい?」
「・・・・・・。」
ニタリと気味悪く笑う。
姿はカイのままなのだがまとっている雰囲気がちがっている。
カイはいつも瞳に悲しげな色を浮かべていた。しかし、今のカイの瞳にはただただ暗い闇が宿っているだけだ。
「・・・・別れの言葉なんかじゃねぇ。」
「ほう・・。ではなんだ?」
俺とアイリは顔を見合わせてからもう一度悪魔のほうを見る。
「「約束の言葉!誰にも破らせはしない!」」
そう言い切った俺たちのほうを見て目を見開く悪魔。
そして、何があったのか。笑い声をあげながら近づいてくる。
「ははっ!面白い。いや、実に面白いよ。
では、その約束・・・本当に守れるかどうか試そうじゃないか?」
俺は持ってきた銃の安全装置をはずしながら、アイリを後ろへ誘導する。
「悪いが俺は銃の名手なんでね。おまえになんか負けねぇよ。」
「ふっ。それはどうかな。」
アイリの安全が確保できたことを確認すると戦闘態勢にはいる。
「約束は必ず守るからな!」
一言アイリに声をかける。
時を越えて再び始まった戦い。
今度は俺だけが生き残るわけにはいかない。
必ず、必ず、二人で生き残るんだ。
どうも、ラッキーラインです。
ここで告知させていただきます。あと、もう少しで完結です。予定では。
もう、ネタがなくてねぇ・・・・(言いわk
でもまたこれ終わったら新連載しようと思ってるんでよろしくです。
最後までよろしくお願いします。
では、また次回!
追記
最近見ていませんでしたがお気に入り登録数が18件になっていました。
うれしいかぎりです。本当に。
こんな小説をお気に入りにしてくだっさってるなんて・・・。
こころからありがとうございます!
また、感想などもお待ちしております!